エアバスは2020年1月9日(現地時間)、2021年に向けての経営方針の一環として、アメリカにおける航空機生産事業の拡大を発表しました。アラバマ州モビールにある生産施設に格納庫を増設するなど、総額10億ドル(約1100億円)規模の投資を行います。
エアバスは2021年、世界中の生産施設においてA320ファミリーを月産63機のペースで生産することを目標にしています。これを達成するため、ヨーロッパの生産施設よりも拡張の余裕がある、アメリカでの生産を強化することになりました。
現在エアバスがA320を生産しているアラバマ州のモビール事業所に、4000万ドル(約44億円)かけて格納庫を増設するとともに、A220の生産に従事する275人を新たに雇用して生産ラインを拡大。2020年代半ばには、A220の生産ペースを月産4機の体制にします。
エアバス・アメリカのニッテルCEOは「エアバスはアメリカで何年も生産を行っており、今ではヘリコプターに固定翼の飛行機、そして人工衛星まで作っています。モビールでの大きな民間機生産拡大は、エアバスのアメリカにおける記録的な投資となり、アメリカへの良き貢献となります」とコメントしています。
モビール事業所には2020年にA220の最終組み立てライン(2019年1月着工)が完成し、アメリカ製のA220が初めてロールアウトする予定。また、夏には通算200機目となるアメリカ製のA320ファミリーがロールアウトする見込みです。
<出典・引用>
エアバス ニュースリリース
Image:Airbus
(咲村珠樹)