おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

サブカル都市伝説

update:

サブカル都市伝説嘘か本当か定かでない「都市伝説」。一般にはオカルト的なものが有名ですが、アニメ、漫画、ゲームにも勿論存在します。

インターネットではそれら話題をまとめたサイトなども存在しますが、気になる話題を有名どころ含めて3つほどご紹介。



  • 【関連:面白半分でやってはいけないこと】

     

    ――「サザエさん」の登場人物は高学歴が多い

    波平さんは京都大学、マスオさんは早稲田大学……インターネット上に出どころ不明の経歴一覧が出回るなどし、ちょっとした騒ぎにもなったこの噂。
    経歴一覧については「誰かが実写CM(2008年から開始された江崎グリコのCM)に影響され想像したものでは?」と言われています。
    とにかく出どころがよく分からないため、今では本当に都市伝説と化していますが、実際これってどうなの?ちょっと気になったので調べてみました。

    ▽インターネット上で流れている「サザエさん」登場人物最終学歴
    ・フグ田サザエ:川村女子短大中退
    ・フグ田マスオ:早稲田大学商学部
    ・フグ田タラオ: 明大大学経営学部
    ・磯野カツオ:都立中学校
    ・磯野ワカメ:北里大学看護学部
    ・磯野波平:京都大学
    ・磯野フネ:日本女子大学
    ・波野ノリスケ:東京大学法学部
    ・波野タイコ:立教大学経済学部
    ・波野イクラ:慶應義塾大学経済学部
    ※インターネット上にある経歴一覧から、最終学歴及び、メインの登場人物のみ抜粋しています。

    上記に書かれている最終学歴は、アニメで登場する設定に一部一致(マスオさんの出身校は早稲田大学商学部)するものもありますがそれ以外については出どころがいまいちハッキリしません。
    そこでついでに中の人(声優さん)の学歴を公表されている分かる範囲で全てのキャラクター調査したところ、初代の声優さんの経歴に一部似たものが見つかりました。

    ▽「サザエさん」初代声優陣の学歴
    ・フグ田マスオ|近石真介:早稲田大学文学部露文科除籍
    ・磯野波平|永井一郎:京都大学文学部仏文科
    ・波野ノリスケ|村越伊知郎:早稲田大学
    ・石田鯛造(フネの兄)・穴子(2代目)・泥棒|若本規夫:早稲田大学法学部
    ・中島弘|白川澄子:慶應義塾大学

    とはいえ、似ているのは波平さんとマスオさんだけですが……それにしても磯野家に関わる男性陣はやはり高学歴みたいですね。
    アニメの中でも登場人物の卒業校として早稲田大学らしき大学名がちらちら登場しますが、実際の中の人も実は早稲田率は高いようです。

    ちなみに、ちょっとした裏設定?のご紹介。
    「サザエさん」の中で泥棒役も多い若本規夫さん。実は早稲田大学卒業後に警視庁中野警察学校を経て警視庁機動隊で2年間勤務されていたというキャリアの持ち主です。

     

    ――「千と千尋の神隠し」の温泉宿の裏設定は「遊郭」

    アニメファンの間では最も有名な都市伝説。
    この噂は、物語の舞台となった温泉旅館「油屋」の入口に「回春」と書いてあることがどうも原因の一つなようです。

    回春とはそもそも、「若返ること」「病気が治ること」「体が癒えること」などの意味を指しますが、性欲促進剤を「回春剤」と表現することもあり、それが今回の都市伝説にはどうも影響しているようです。

    本来の意味「癒える」という部分で考えれば、温泉旅館という設定。
    「体の疲れを癒す」という意味で解釈できるのでしょうが、アニメに描かれている温泉旅館はじめ登場する街並み全てが、どこか昔の遊郭街を思わせる雰囲気もあって、そういう風に解釈してしまいたい気持ちも分からずも……といったところです。

    ちなみに実際の街並みのモデルは、日本の遊郭街などではなく台湾の九份。そして、温泉旅館は道後温泉本館などだそうです。

     

    ――宝塚歌劇団にカプコンが最初に持ち込んだ企画は「逆転裁判」ではなく「モンスター ハンター」だった

    宝塚歌劇団により2009年2月に初演されたミュージカル「逆転裁判 蘇る真実」。
    この企画、ゲームの権利元である株式会社カプコンの担当者が宝塚歌劇団のファンだったことから持ち込み企画として実現したことは有名ですが、実は最初に持ち込まれた企画は「逆転裁判」ではなく「モンスター ハンター」だったという噂があります。
    嘘か本当か定かではない本当に都市伝説なお話ですが、当時を考えると2009年8月1日に「モンスター ハンター 3」の発売を控えており、宝塚歌劇団では第一作の好評を受け、2009年3月にはシリーズ2作目「逆転裁判2 蘇る真実、再び…」も公演しています。それを考えるとあながち……。

    もし実現していたならば……誰がどんな役をやるのかちょっと気になりますね。
    宝塚歌劇団の公式ホームページを見てみてのちょっと個人的な感想ですが、「モンスター ハンター」のあの野性的な衣装を考えると、今ある組で一番しっくりきそうなのは星組だと思います。柚希礼音さんの野性的な甲冑姿。ちょっと見てみたい気もします。

     

    アニメ、漫画、ゲームに関わる都市伝説。
    今回はボリュームの関係から3つほどしかご紹介できませんでしたが、これら噂はまだまだインターネット上にも人の口にも存在します。
    もし興味がある方は、そうした噂をちょっと調べてみるのもいいかもしれません。

    あわせて読みたい関連記事
  • エンタメ, サブカル

    政府、アニメなど日本文化発信の旗印「クールジャパン」ロゴ決定

  • 企業・サービス, 経済

    秋葉に執事ラウンジ「Refleurir」が8月9日オープン

  • 社会, 経済

    観光庁の後援事業「復興支援コスプレ委員会」運営スタート

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

  • 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み
    エンタメ, 芸能人

    松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み…

  • 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

  • 11月17日からの平日限定で、「かっぱの挑戦 感謝祭」をスタート
    イベント・キャンペーン, 経済

    かっぱ寿司、おにぎりとかけうどんが平日限定で各82円に 「かっぱの挑戦 感謝祭」…

  • 「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる
    エンタメ, 映画

    「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる

  • ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設
    企業・サービス, 経済

    ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設

  • トピックス

    1. 汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      屋内と屋外で寒暖差が大きく、着る服に悩みがちなこの季節、SNS上で「エアリズムの上にヒートテックを着…
    2. 「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      2025年11月12日午前7時に配信された「State of Play 日本」にて、「ドラゴンクエス…
    3. アカウント1の投稿

      【前編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ある日の調査作業の過程で、SNS「X」上において、急成長中の越境EC大手「Temu」のサポート担当を…

    編集部おすすめ

    1. 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月18日18時、新たな投稿を…
    2. 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      俳優の松山ケンイチさんが11月17日、自身のXアカウント「松山ケンイチ(@K_Matsuyama2023)」でユーモア企画「誰も傷つけない悪…
    3. 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月17日、作品の掲載順に関す…
    4. 今年もやってきた“本番環境の事故録” Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      本番環境などでの失敗談が集結 Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      稼働中のサーバーでの作業ミスによるトラブルの顛末をつづる「本番環境などでやらかしちゃった人 Advent Calendar 2025」が12…
    5. 床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      頭をぐりぐり動かしながら、床の上を滑っていく1匹のワンちゃん。飼い主さんが「モップ機能つき生ルンバ」と呼ぶビションフリーゼ・せとくんの動画が…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト