今更ですが「面白半分でやってはいけないこと」を集めてみました「思い込み」とは様々な生理現象や二次的効果、果ては身体的被害を引き起こします。

目で見たもの、耳で聞いたもの、匂い、味、etc……。暫く前にインターネットの住人の間で話題となった「面白半分でやってはいけないこと」から、これら「思い込み?」に関する話題をいくつかご紹介したいと思います。


中には実際に行われた実験に基づくものから、ちょっとオカルト的なものまでありますが、どれも決して真似はしないようお願いします。

 

● 鏡に向かって「お前は誰だ?」と問い続ける

上半身が収まるくらいの鏡に向かい、毎日をこれを繰り返すと……。
これは確かな検証結果は無いようですが、繰り返すうちに「自我崩壊」へ向かうそうです。
いわゆる「ゲシュタルト崩壊」の一貫とも呼ばれていますが、同じ文字や文章を何度も繰り返し書くと、「こんなだったかな?」と思うことがあるはずです。
同じ事を繰り返すことで脳が混乱していく類のもののだそうです。

ちなみにこの行為、ナチスがユダヤ人で実験を行なったという噂があります。事実かは定かではありませんが、その説によると10日経過した頃から異常がみられ、3カ月経過する頃にはすっかり自我が崩壊していたという……。

なお、この実験は問いかける鏡の枚数を増やすことで実験速度を早めることができるそうです。
つまり、1枚鏡に「お前は誰だ?」を言い続けると約3カ月、2枚鏡に「お前は誰だ?」を言い続けると約2カ月、3枚鏡に……。

決してマネはしないでくださいね。

● 刑務所ごっこ

-人間は肩書きを持つとどうなるのか-

アメリカのスタンフォード大学で行われた「スタンフォード監獄実験」。映画化されたことで有名となった実在する心理実験です。

この実験ではまず、看守役と囚人役を決めます。それを指揮する指揮官も用意。
もちろん、それなりの雰囲気を持ったセット(刑務所)内で実験を行います。

指揮官はそれぞれの役割を説明した上で実験スタート。
当然、看守役は囚人を管理する役割、囚人役は看守に従う役割となるわけです。

最初は面白半分で相手を茶化すなど遊び感覚だったものが、日を追うごとに「本気」モードに。
看守役は段々と暴力的になり、囚人役は卑屈的になっていく。

人間は肩書きを持つようになると、それを「行使しなければならない」という「責任感・思い込み」が生まれます。
例えそれが遊びや実験でも、第三者から「まじめにやれ」と言われれば従うしかなくなります。
それを何日も続けると次第に理性が崩壊し「遊びが本気」になってしまう心理実験とのことです。

なお、実際の「スタンフォード監獄実験」は、当初2週間の予定で計画されていましたが、囚人役、看守役ともに本気になりすぎて精神錯乱する者も出るなどしたため、これ以上の続行は危険と判断され開始からわずか6日間で強制終了されたそうです。

● 夢日記

夢を見ることがありますよね。夢から覚めればその記憶なんてほんの数分で忘れるものです。
そこで見た夢の内容をすぐさま日記として記していくようにします。できるだけ具体的に。
それを続けていくと…「夢と現実の判断がつなかなくなる」という心理状態に落ち込んでしまうとか……。

本来、睡眠中の脳は起きている間に記憶した物事を整理したり定着させたりする働きを行なっています。
それが夢日記を行う場合、寝ている間も新しい記憶を取り込む働きをしてしまうため、脳が起きている時と同じ状態を繰り返し、脳が疲れ、その働きに支障をきたしてしまうのではないか?と考えられます。

そうそう、この夢日記。ネット上で見かけた話によると、実際に行なった人が双極性障害になってしまったとの事。事実かは定かではありませんが、これもあまりやらない方が良さそうですね。

● 軽いものを「これ重たいから!」と思い込ませて渡すと……

もちろん相手は力んで構えた上で受け取ろうとします。
すると、拍子抜けして腰を痛めたり、頭から傾いて転んでてしまうとか。
思い込みを利用した冗談は、時に取り返しがつかなくなることも。

ちょっとしたジョークでやりがちですが、海外ではこれをやったことで怪我を負った相手から裁判を起こされた……なーんて話もあるそうですよ。

● 目隠しでアイロン

相手に目隠しをした状態で「今からアイロンをあてる」と宣言。
ただし全く違うものを当てた場合、不思議なことに火傷をしてしまった。
これは「プラシーボ効果」といわれる”脳の思い込み”による生理現象とか。
皮膚自体の損傷は無くとも、思い込みによる皮膚の変化が見られるようです。

よく「病は気から」と言われます。
例えば頭痛。本当はビタミン錠なのに「頭痛薬」と言われて飲むと頭痛が治ったというもの。
処方されたこと自体で「安心」と脳が判断するのでしょう。

● ジュースで酔っ払う

「プラシーボ効果」の一貫。
「お酒どんどん飲んでね!」と言いつつ、ジュースを振る舞う。
すると、酔っ払ってしまう人が続出してしまうではありませんか!
これも明らかに脳内物質が「お酒=酔う」と思い込んで作用しているものと思われます。

 

こういった現象や出来事、あなたの身の回りではありませんか?
「思い込み」というのは怖いものですが、これを前向きに活用することで脳をコントロールできるようになれば、思い込んだことが実現できるようになる……充実した人生を送る上でのヒントになるのかもしれません。