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「僕は友達が少ない」実写化は事実、著者・平坂読さんがコメント発表

はがない作者コメント龍谷大学が公開しているFacebookページで「僕は友達が少ない(仮)」というタイトルで、映画エキストラを募集していたことに関し、平坂読さん原作のライトノベル「僕は友達が少ない」の実写化作品ではないかとインターネット上で話題になっていたことについて、平坂読さんがインターネットを通じて5月2日コメントを発表した。


  • 【関連:「僕は友達が少ない」が2014年実写化決定?】
     
    話題となっていた実写化については、事実であること。そして、制作については「完全ノータッチ」を貫いているため進捗含め、あえて耳に入れないようにしている事が記されている。

    そして、インターネットで噂になっているキャスティングについては、平坂さんが編集部に確認したところ「現在ネット上で出回っているキャストについてはデマだそうです。」とのこと。

    今回実写化許諾に至った背景については、実写化については当初反対だったが、オファーがあった2011年6月当時、ライトノベル業界が飽和状態であったこともあり、「市場に新しい人を呼び込むための(漫画化やアニメ化やゲーム化以上の)大胆な動きが必要なのではないか」という考えから許諾をしたとしている。

    最後にはTwitterを通じてファンの間で行われている「実写映画の制作中止を求める署名活動」について、「たとえどれだけ気に入らないのだとしても、潰そうとするのではなく、単に無視していただくわけにはいかないでしょうか。」とコメント。

    「気に入らないものを力ずくで排除することの悪性を、僕は自分の作品の中で何度も書いてきたつもりです。このことは、読者の皆さんにきっと伝わってくれていると信じています。」と作品のファンに向けてメッセージを送っている。

    引用:読者の皆様へ http://hirasakayomi.nobody.jp/zissya.htm

     今回ばかりは「え、なんだって?」で済ませるわけにもいかないので、ちょっとだけ長いですが飛ばさず読んでもらえるとありがたいです。

     エキストラ募集の告知からバレるという非常にダサい(作品のキーワードである「残念」という言葉は使いません)ことになってしまいましたが、現在、拙著『僕は友達が少ない』を原案とする実写映画作品の制作が進行しております。

     実写映画化のオファーが来たのは2011年の6月で、テレビアニメ第一期の制作も順調で、人生で最もポジティブだった時期のことでした。
     個人的には『はがない』は実写に向いた内容ではないと思っているので、オファーがあったとき反対か賛成かで言えばはっきりと反対でした。が、当時ライトノベル業界の未来に強い危機感を抱いていた僕は、「小さなパイを奪い合い、せっかくの優れた作品や作家が次々と埋もれていくような現状を打破するには、市場に新しい人を呼び込むための(漫画化やアニメ化やゲーム化以上の)大胆な動きが必要なのではないか」という考えから、相当迷いながらも許諾を出したと記憶しています。
     二度のテレビアニメ放送を経た今現在の自分がどう思っているかについては、既に大勢の人が関わってプロジェクトが動いている以上意味がないのでここで言うのはやめておきます。

     制作への関わり方についてですが、漫画化やアニメ化やゲーム化の時とは違い、自分は実写映画に関してずぶの素人である上、そのジャンルの熱心な受け手というわけでもないため、今回は完全ノータッチの姿勢で、映画制作者の方々に全てお任せしています。
     自分の性格上、話を聞けば絶対に口を出したくなるため、編集部にお願いして進捗状況などについてもあえて耳に入れないようにしてきました。従って、脚本の内容やキャスティングについてもほとんど何も知りません。(編集部に確認したところ、現在ネット上で出回っているキャストについてはデマだそうです。)
     僕から唯一映画サイドの方にお伝えしたのは、「無理に小説の内容を再現するのではなく、独立した一本の実写映画作品として面白いものを作ってください」ということだけです。プロの映画制作者の方々の手腕に期待しています。

     ……長くなったのでまとめると、「どんな映画になるのか僕にもわかりません。読者の皆さんも、もし興味があれば観てみてくださいね」ということです。

     最後に一つだけお願いです。
     ツイッターなどで実写映画の制作中止を求める署名活動のようなものを見かけますが、たとえどれだけ気に入らないのだとしても、潰そうとするのではなく、単に無視していただくわけにはいかないでしょうか。これは実写映画に限らず、アニメでも漫画でもゲームでも、それらの元になった原作作品でさえ同じことです。
     気持ちに蓋はできないので、気に入らないものを無理に受け入れる必要はまったくありません。見たくないものを見る必要はないし、嫌いなものは嫌いなままでいいと思います。が、気に入らないものを力ずくで排除することの悪性を、僕は自分の作品の中で何度も書いてきたつもりです。このことは、読者の皆さんにきっと伝わってくれていると信じています。

     僕もライトノベルやアニメといった二次元メディアが大好きですので、実写化に不安がないと言えば嘘になりますが、僕としては、二年前の自分の決断を肯定するにしても否定するにしても、実際に完成した作品を観てからにしたいと思っています。

    2013.5.2 小説『僕は友達が少ない』著者、平坂読

    (文:虹子)

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