毎週日曜朝に放送されているスーパー戦隊シリーズ。その最新作、『手裏剣戦隊ニンニンジャー 』が2月22日(ニンニンニン)の忍者の日に放送をスタートした。
※本稿には『手裏剣戦隊ニンニンジャー 』、テレビ朝日2月22日放送の忍びの1「俺たちはニンジャだ!」のネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。
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オープニング曲は、大西洋平さん歌う『さぁ行け! ニンニンジャー! 』。番組最初を盛り上げる重要な曲とあり、どんな内容なのか見守っていると、大西さんの少しハスキーな声もあって、王道中の王道「これぞ特撮主題歌!」という荒ぶる戦隊オープニング曲に仕上がっていた。
ネットではこの曲の評価が高く、放送中からTwitterには「格好良すぎる」という声が続出。「早くカラオケで歌いたい」という人も多くみられた。
本編については、まだ放送翌日ということもあるので詳しく紹介することはできないが、今回登場する敵役達も相変わらず力が入っていてカッコイイ。
特に第1話で目立った『十六夜九衛門』。狐のお面に、虎縞模様の美しい衣装。敵役ながら、今後これがどう動いていくのか、どんな妖怪達が新に登場するのか楽しみでしかたない。
毎度おなじみ戦闘員の皆様は『ヒトカラゲ』という名で、姿は“足軽”スタイル。悪くない……悪くない…けれども、全身バッチリ足軽衣装なのに、足下だけブーツなのが気になった。「ここはわらじで……」と個人的に思ってしまったが、まぁ戦闘員なので機能性重視ということなのだろうか。ちなみに鳴き声は「ジッパ!」が多く聞かれた。
ロボットについては、今回も勿論合体バージョンは存在するが、合体前のロボット『オトモ忍』の状態の、『シノビマル』が斬新だった。
東映公式の情報によると、スーツアクターは『仮面ライダー鎧武』で仮面ライダーマリカを担当した藤田慧さんとのこと。
撮影はミニチュアと着ぐるみが混在しておこなわれており、藤田さんは着ぐるみ状態で飛んだりしているらしい。
そして合体ロボの状態では、このシノビマルがロボットの胸に座り「ロボがロボを操縦する」という初の試みになっているそうだ。
なお、番組を見た人からの評価はというと……大きいロボットの胸に、小さいロボットが抱かれるようにも見えることから「抱っこひもロボット」と呼ばれていた。確かに似ていなくもない……。
そして、あまりネタバレするのは良くないとわかりつつも、一つだけ触れさせて欲しい。巨大化した第1話の妖怪『妖怪カマイタチ』と、シノビマルの戦闘シーンで、さりげなく「壁ドン」ネタが仕込まれていた。気づいた人も多かったのではないだろうか?シノビマルの登場シーンの「ビルくるん」など斬新なものに目をうばわれる中での、突然のネタ。思わず飲んでいたコーヒーを吹きかけてしまった。
兎に角今回の戦隊も第1話からぶっ飛んでいて面白い。
個人的には、伊賀崎天晴 / アカニンジャー役の西川俊介さんの声が、『獣電戦隊キョウリュウジャー』で桐生ダイゴ / キョウリュウレッド役を演じた竜星涼さんの声に重なるものがあり、当時熱狂した筆者としてはオープニングから実は期待値がぐんぐん上がっていた。
ネットには西川さんの滑舌が悪いという酷評も一部であるようだが、この手のヒーロー物の場合には役者の成長を見守るのも醍醐味。最初のころは「いまいちパッとしない」役者達が、放送を重ねる毎にぐんぐん光り輝いてきて、10話こえるころには目を見張る成長をみせてくれることが多々ある。今放送中の『仮面ライダードライブ』の泊進ノ介 / 仮面ライダードライブ役の竹内涼真さんがまさにその状態。第1話と最近の回とでは別人のような演技力を見せているし、えらく男前度も上がっている。西川さんも本人の頑張り次第だとは思うが、今後回を重ねるごとにそうなるんじゃないだろうか?
キョウリュウジャーと重なる面については、最後のエンディングも同じく出演者らによるエンディングダンスになっていた。
エンディング曲は伊勢大貴さん歌う『なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!』。ダンスの振り付けは、ラッキィ池田氏。
ちなみにこのエンディングダンスは、公式から動画配信が行われている。「みなさまぜひ覚えて、歌って踊ってください!」とのこと。
これは……4月か5月にそういう募集があるものと期待してもいいんだろうか?キョウリュウジャー時代には、エンディングダンスのダンスビデオを一般から募集し、実際の放送エンディングで流すという試みが行われた。
その試みは、当時好評を博し、大人から子供、そして有名声優までもが採用を目指してビデオを応募したという経緯がある。今回のエンディングももしかすると?と、つい期待せずにはいられない。
※画像はテレビ朝日『手裏剣戦隊ニンニンジャー 』公式サイトのスクリーンショット。