そばはアレルギーを持っている人なら微量でもアナフィラキシーショックや重篤な症状を引き起こしやすい食物の一つですが、海外では常食されていないことからそばアレルギーの恐ろしさはあまり知られていません。

和食は2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されたことで海外からも注目度がアップしており、それに伴いそばアレルギーの脅威に晒される人も増加する恐れがあるそうです。

そこで、札幌市南区の国道230号沿いに集まっているそば店からなる「230そば街道推進委員会」は北海道を訪れる外国人観光客に楽しくアレルギーを知ってもらうために「ジャパニーズタトゥー風そばアレルギー・チェッカー」なるものを開発しました。

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ジャパニーズタトゥー風そばアレルギー・チェッカー

これは日本独特な伝統的なデザインを起用している簡易アレルギー・チェッカーで、そば湯をステッカーに塗って皮膚に貼りアレルギー反応があるかどうか調べるものだそうです。

例えば、歌舞伎俳優が描かれた浮世絵風のステッカーはアレルギーのない人が皮膚にチェッカーをスタンプしても何ら変化はありませんが、アレルギーのある人だと歌舞伎俳優の顔に見事な赤い筋隈が浮かび上がってくるという仕様。

アレルギーのある人だと歌舞伎俳優の顔に見事な赤い筋隈が

他には浮世絵風の金魚、暖簾、桜と鳥、富士山と白波、髑髏と人魂などがあり、外国人ならず日本人でも喜んじゃいそうなステッカーばかりです。
ちなみに実際にそばアレルギーかどうかを調べるためには、基本的には血液検査が必要なので、このチェッカーがあればその場でわかる上に注射の痛みもないからすごくお手軽ですよね。

実際、2016年の3月12日に230そば街道推進委員会所属の「生そば 紅葉亭」に訪れた外国人観光客を対象にチェッカーを体験してもらったところ、大好評だったそうですよ。

今後も230そば街道推進委員会はそばアレルギー・チェックの単独イベントを継続的に開催していく予定で、ステッカーの仕組みも向上させていくことを検討しているそうです。

種類も豊富

(文:大路実歩子)