遊びで妊娠検査薬を使ってみたら陽性反応が出てしまった……そんな男性の話がネット掲示板で話題になっていました。
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検査薬なんだから偽陽性ってことは多いにあるとお考えの人も多いですが、実は最近のものは精度が高く女性が妊娠したときにのみ分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)がない場合は反応しないとされています。
ただし、稀に閉経期の場合、hCG産生腫瘍の場合(絨毛上皮腫など)、性腺刺激ホルモン剤などの投与を受けている場合、高度の糖尿、蛋白尿、血尿などの場合にも陽性が出ることがあるそうです。しかしあくまで稀な場合で、インターネット上でもほとんどこの実例を見かけることはありません。
さて、では男性が使用したときに陽性が出る場合はどんなときなのでしょうか。
実は先述したものは閉経以外は可能性として当てはまりますが、精巣ガンであった場合にこのhCGが分泌されるため妊娠検査薬が陽性として反応することがあるそうです。精巣ガンは陰嚢に触れたときに痛みのないシコリがあったら腫瘍の可能性が高いそうです。
そう、妊娠検査薬をふざけて使った男性は実は「男なのに妊娠だよー」というネットのネタどころではなく、早期の精巣ガンの可能性ありという何とも怖いオチがこの話にはあったのです……。
だからといって、陰嚢やその周辺にシコリがあって心配な方は絶対にこの方法で判別しないようにしてくださいね。妊娠検査薬を使い陰性だったとしても、腫瘍である可能性が消えたわけではありません。シコリがある人はもちろん、妊娠検査薬で男性なのに陽性が出た人はただちに病院に行って精密検査を受けてくださいね。
※写真はイメージです。
▼参考
妊娠検査薬・使用上の注意
(文:大路実歩子)