たくさんの美形俳優たちに今日も癒やされている人は多いと思いますが、彼らを形容するときに何と表現していますか?

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■「イケメン」は何歳ぐらいまでつかえる?

▼イケメン
 現代、美男子を形容する言葉として「イケメン」が広くつかわれています。「イケてる」といった意味も含まれるため、「人気のある人」や「旬な人」にも使われています。年齢は50~60代まで使われることもありますが、「イケメン形容は若手のイメージがある」という意見もあり、中年以上の俳優の場合「イケメン形容が適切なのか」時にネットで議論されることがあります。

 そう考えると例えば飛ぶ鳥落とす勢いの俳優・菅田将暉さん(23)の場合は「イケメン」で大丈夫ですが、人気俳優の仲村トオルさん(51)の場合にはイケメンを使ってもいいのかな?ダンディの方がいい?となるわけです。

・イケメン表現はいくつまで使える?
・中年はなんてよぶ?中年イケメン?
・イケメンではなくハンサム呼びすればいい
・イケメンの次はダンディでいいの?
・40代の男性に「イケメン」は違う気がする
・イケメン形容は若手のイメージがある

▼ハンサム
 上記意見にある「ハンサム」は、見た目の良い男性を意味します。今や「イケメン」とほぼ同じように使われていますが、使用できる年齢はイケメンよりも広範囲。

 「ハンサム」と言われて思い浮かぶのが、中井貴一さん(55)や東山紀之さん(50)。お二方とも、若いころからそう呼ばれており、年齢問わずに使用できることがわかります。二人ともいわゆる「正統派イケメン」で喋り方も落ち着いている人物。

 人は相手の魅力度に関して、総合的に判断しています。顔立ち、雰囲気、仕草などが重視されがちだと言われていますが、実は声のトーンはかなり重要視されています。それゆえに「ハンサム」と表現される人は、顔立ちだけでなく声質が低音、もしくは落ち着いた喋り方をしている人が共通しているように思われます。

▼ダンディ
 「ダンディ」はオシャレな男性を意味しますが、日本に限っては中年以降の美男子に使われることが多いようです。若い俳優の場合はほぼほぼ「イケメン」が適用されますが、そこから年齢を重ねていくと、徐々に「イケメン」と表現するには当てはまりづらい、熟成した大人の色気が勝っていきます。だけどイケメンの次は即ダンディと表現していいか難しいところ。

 今ちょうどその境目にいると感じるのが、『A LIFE~愛しき人~』にて落ち着いた天才外科医を演じている木村拓哉さん(44)。
木村さんは、年齢でいえば中年の域に入っていますが、見た目のイメージから「イケメン」と表現されることの多い人物。しかし、放映されるドラマで見る木村さんは以前よりも男性としての色気、さらには渋みを増してきています。イケメンから次のステップに進化する熟成段階に入っているようです。

 そして映画『シン・ゴジラ』で主演を果たした長谷川博己さん(39)の場合「イケメン」と表現する人もいれば、それでは何だか彼の年齢に対して違和感を覚える人も。かと言って「ダンディ」ではまだ若い気も……と言われています。

 対し、木村さんと3つしか違わない渡部篤郎さん(48)は、若いころより声が低くなり年相応の配役も増えてきました。そうした影響もあり「イケメン」より既に大人の色香ただよう「ダンディ」の方が雑誌などでは使われるようになっています。

 そう考えるとイケメン・ダンディの境界が見えてきますが、芸能人に関して言えば、本人の雰囲気よりも役の雰囲気に左右されやすいため芸能人を当てはめるのはやはり難しそう。50歳前後で30代を演じる俳優さんは沢山いらっしゃいますし。

 ただ、見た目のイメージ年齢でいえば探れるかもしれません。イケメンを使って良いかファンが悩む長谷川さん、イケメンから次のステップに移行しつつある木村さんともに最近、30代後半の役を演じています。木村さんが今演じている役は医学部卒業の後に勤務医をして10年渡米という設定なのでおそらく30代後半。そして長谷川さんは『シン・ゴジラ』で今の年齢と同じく39歳の役を演じています。そう考えると少なくともイメージ年齢においては30代後半が「イケメン」使用の境界になってくるのではないでしょうか。

■見た目のイメージ年齢が鍵

・「イケメン」→見た目年齢30代後半まで

 多くの美形俳優たちを挙げてしまって興奮しすぎてしまいましたが、やはり45歳前後の「イケメン」と「ダンディ」に位置する俳優は表現するのが難しくイメージにより「混在」しているのが現状。とりあえず迷った時には「ハンサム」を使ってみるのが無難かもしれません。

 ちなみに、イケメンの後に即「ダンディ」と呼ばれるようになるわけではなさそうです。ダンディまでの暫定で「イケメン」が使われることはあっても、「ダンディ」が前倒しになることはありません。ダンディはやはりある程度雰囲気が熟成されてから呼ばれ始めています。 となると、そいういうイケメンとダンディの間にある期間は、前にも書いた通り「熟成中」と言ったところ。呼び名は置いといて、45前後の俳優にはファンにとってそういう楽しみを見つけることもできそうです。

(大路実歩子)