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保育士さんの知恵「寝かしつけポイント」を5歳の息子で実験してみた

update:

 夜子供がなかなか寝付いてくれない……という悩みは、育児をしたことのある人ならば誰しも「あるある」と頷く経験です。

 夜寝ないのは「昼間におもいっきり遊ばせてないから!」と良くいわれていますが、どれだけ昼間に遊ばせ元気玉を抜いても、風呂上がりにピキーンととつぜん覚醒したり、布団に入ってからもおしゃべりが止まらずお目々爛々となっちゃう子は少なくありません。親としては、「早く寝かせたい!!」この一点で添い寝するわけですが、昼の疲れから先に寝落ちすることがしばしば。

 そんな子供たちの「寝かしつけポイント」を、漫画家であり保育補助として保育園に勤務する“とくたけきょうこ”さんが漫画で紹介し話題になっています。

  •  とくたけさんの漫画では、ある日なかなか入睡してくれない子供に困っていたとき、ベテラン保育士の先生から受けたアドバイスがエピソードとして紹介されています。それによると、「足を温めて上げるのも良いのよ」とアドバイスされたそうです。早速、寝付かない子の足に触れてみたところ、足先や足先がひんやり冷えているのを感じたそうです。そこで手で足を温めてあげると、驚く程早くに「すとん」と眠りに入ったのだとか。ちなみにこの方法、直に触れるだけでなくお布団の上から温めても良いそうですよ。



    ▼話題の寝かしつけポイント
    ・足を温めてあげる

     足を温めるとすぐ寝付く!?実は筆者、5歳になる息子をもつ母でもあります。思わずこの情報に食いついてしまいました。我が家の息子は、どれだけ疲れていようが布団に入るとピキーンと覚醒するタイプ。お目々爛々と元気になります。小さい頃から、お背中トントンやお腹トントンで毎日寝かしつけをやっていますが、寝入るまでにかかる時間は1時間から長い時で2時間。 最近は特に布団に入ってからのおしゃべりが凄く、添い寝している私の方が先に寝入ることも少なくありません。

     という訳で、とくたけさんにお願いし、この方法を息子で実験してみることにしました!なおその際とくたけさんから「子供によるので全ての子に効果があるわけではありません」という注意点も説明されました。そのため、もし効果が無かったときの万が一にそなえ、さらなるあの手この手もあらかじめ教えていただき、実験の晩に備えたのでした。

    ▼とくたけさんに教えてもらったさらなるあの手この手
    ・眉間からおでこを指で優しくなでる
    ・お腹や背中をトントンしながら子供のグーの手を温めたる
    ・耳たぶや耳の裏を優しくなでる
    ・足の指先を親指から順番にチョン、チョン、と優しくなでる

    ■いざ息子で実験!

     諸々教えていただいたその日の晩。早速息子で実験!

     息子は先にも説明したとおり、5歳の男の子。日中は保育園に通っており、園の方針で毎日数キロのお散歩&園庭での外遊びと存分に体を動かしているという元気者。さらにお調子者度もやや入っており、最近のブームは何故か「ソニーソンポ」。※正しくは損保ですが息子の発音からなんとなくカタカナにしています。
     人と違ったものにあこがれを抱きたいお年頃らしく、彼の脳内には「ソニーソンポ」というヒーローが存在しています。ちなみに必殺ワザは「ソニィィィィィィソンポォォォォォー!!!!」と叫びながら繰り出すパンチ。

     そんな息子なので、お布団に入れたこの時も、一人ぺらぺらソニーソンポ愛を熱く語っていました。「ママ、ソニーソンポのかっこよさ分かってないなぁ」「困ったら電話したらいいんだぜ!」とソニーソンポの良さを延々語ります。いかん、おもしろけどこれじゃ先に進まない……と意を決して、「まぁまぁ、でも早く寝ないとソニーソンポになれないぞ」と話にあわせて落ち着かせようとしたところ、「バカだなー24時間対応なんだぜ」と妙に鋭い切り返しでドヤ顔されてしまいました……。そこで無理矢理「足首攻撃!!!」。子供の足首をつかんでみました。すると確かに少しひんやり。

     足下に回ってお布団に手を入れて足首、足裏と自分の手のひらをつかって丁寧にあたためて行きました。すると最初は「くすくす」「やーめーてーよー」と布団の中で笑っていた息子から、一瞬「すーっ」という音が聞こえてきたではありませんか!!心の中でマジかよ!と思った次の瞬間、再び起きてしまったのでした。
     どうやら、寝落ちするのに抵抗したようす。本人は起きてまだまだソニーソンポ愛を語りたいそうです。でもそれじゃいかん!!と、引き続き足を温め攻撃します。するとやはり一瞬「すーっ」とする息子。でもしばらくするとビクン(睡魔にあらがう)と覚醒の繰り返し。あと一手が欲しい!というわけで、足裏が温まった頃に「あの手」の「眉間からおでこを指で優しくなでる」で攻めてみます。

     横に添い寝して、眉間からおでこを指でススーーーー。ススーーー。ススーー。……ほんの3度往復したあたりでしょうが。突然、「ガクッ」と落ちた手応え。今度こそ確実に寝てくれていました。しめしめ。攻撃開始からわずか10分程度での勝利でした。

     うちの息子の場合、寝しな興奮するタイプなので、単体技だと完オチするまでには至りませんでしたが、それでも何度か寝落ちしかけたので、興奮しないタイプのお子さんの場合には1技で完全に寝かせることができるかもしれません。また、うちの子のように興奮するタイプでも、丁寧に足を温めた後に他の技と併せて繰り出せば、ほとんどの場合で寝かせることができるのではないでしょうか。

     園によってはもうまもなくやってくる「春休み」。家でお昼寝をさせる必要もでてきます。昼寝は夜以上に入睡させることが難しいので、そんな時でも試してみる価値は充分にあると思われます。子供の寝付きが悪い!という方は何かの機会にでもぜひ試してみてください。

    ・画像提供:とくたけ きょうこさん(@KOKEKKOKO_)

    (栗田まり子)

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