おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

「ビッグフット」ついにその姿を現す。衝撃のTV番組日本初放送

アメリカで最も知られたUMA(未確認生物)、ビッグフット。その名の通り長さ60cmという「大きな足跡(ビッグフットスタンプ)」がきっかけで存在を知られるようになった、二足歩行する毛むくじゃらの大きな生物です。アメリカ大陸西部、ロッキー山脈一帯の広い範囲で目撃例があり、しばしばカナダの「サスカッチ」とも同一視されることもあります。

  • 【関連:鹿児島県池田湖の未確認生物「イッシー」】

    「未確認」ではあるものの、UMAとしてはポピュラーな存在であり研究者も多く、情報・研究サイト「Bigfoot Encounters」によれば古くは19世紀半ばから目撃例があり、近年も新たな目撃例が報告されています。数多くの目撃例、写真を含む映像、音声などのデータもあるのですが、いまだに正体は不明。一説によれば絶滅したと考えられている巨大霊長類「ギガントピテクス」や「メガントロプス」の生き残り(生きた化石)や、未知の類人猿の可能性も示唆されています。ギガントピテクス自体、現在までに確認されている化石標本は数点の顎の骨と巨大な奥歯のみ。メガントロプスも下顎骨や頭骨の一部など7点しか発見されていません。こちらもデータが少ない(特に身体の大きさの基準となる大腿骨が発見されていない)ため、どのような姿だったかは想像の域を出ません。

    これだけ多くの目撃例がありながら、どれも断片的なものばかり。だからこそ「謎」なのですが、もしちゃんと姿を確認できたとしたら。そしてあわよくば、生死を問わず捕獲に成功したなら……。

    多くの人が望み、チャレンジし続けたこの課題に挑んだ番組『謎のビッグフット捕獲作戦』が、ヒストリーチャンネルで日本初放送されることになりました。

    番組は、ビッグフットの実在を決定づける証拠を求めて世界中を旅したディレクターが制作。実在しないのではないかと疑う人も多い「ビッグフット」が実在の生物だとしたら? そうだとすれば、その存在は人類にとって何を意味するのか? 視聴者の好奇心を追求し、深化させながら「もしビッグフットが捕獲されたら、どうなるのか」を番組は丹念に紐解いていきます。

    ビッグフットに関する情報を求めて、様々な地域で撮影を敢行したこの番組では、専門家へのインタビューやリアルなCG映像、そして実践的な実験を用いつつ、物語形式で進行していきます。

    中でもハイライトとなるのは、ビッグフット研究家として知られるアイダホ州立大学人類学科教授(進化形態学)のジェフリー・メルドラム博士が、3Dプリンターを駆使して「ビッグフットの等身大レプリカ」を制作する様子。骨格形成の基準としたのは、1967年10月20日の午後1時過ぎにカリフォルニア州のクラマス川支流、ブラフ・クリークでロジャー・パターソンとロバート・ギムリンによって撮影された有名な「パターソン・ギムリン・フィルム(PGF)」。この1分足らずの走り去るビッグフットの映像は、結果的に様々な角度から姿を捉えることに成功しており、3Dモデリングに最適とされたようです。

    この3Dモデルにより、筋肉のボリュームから力の強さ、骨格モデルから歩き方、そして実際にビッグフットに遭遇した場合の対処法が推測できるようになり、その「生物としての存在」が現実味を帯びてきます。

    また並行して進む「ビッグフット捕獲作戦」では、番組のラストで骨を折られた鹿の死骸が発見されます。何者かによって襲われたのか。まさか……。ビッグフットが近くにいるかもしれない恐怖から泣き出す隊員も。恐怖を乗り越え、はたしてチームはビッグフットに遭遇・捕獲することができるのか……?

    「謎のビッグフット捕獲作戦」日本初放送は、6月27日(火曜)22時~24時の2時間。再放送は6月30日(金)11時~13時です。

    (咲村珠樹 / 画像提供・(C)2017 A&E Television Networks. All rights reserved.)

    あわせて読みたい関連記事
  • ツチノコは一般家庭に生息していた!?熟睡する猫ちゃんが“そっくり”と話題
    インターネット, おもしろ

    ツチノコは一般家庭に生息していた!?熟睡する猫ちゃんが“そっくり”と話題

  • 「四国の UMA(未確認動物)たち~河童・人魚・ツチノコの謎に迫る~」
    イベント・キャンペーン, 経済

    月刊「ムー」のカッパ捕獲機に海洋堂造形師による復元フィギュア 特別企画展「四国の…

  • インターネット, 感動・ほのぼの

    未確認動物が可愛いぬいぐるみに デザイナー珠玉の品がふわふわ可愛い

  • インターネット, びっくり・驚き

    秩父で宇宙人のミイラを発見!? リアル過ぎる作品にTwitterで大反響

  • インターネット, おもしろ

    幻のつちのこが乱獲できるぞ!!岐阜・白川茶屋で「つちのこ焼き」を捕獲せよ

  • TV・ドラマ, エンタメ

    世のミステリーファンに朗報!UFO・UMA・超常現象特番『世界の何だコレ!?ミス…

  • インターネット, びっくり・驚き

    【閲覧注意】ツチノコついに発見か?謎の生物の死骸が海岸で撮影される

  • オカルト・ミステリー, 雑学

    あのUMAは今?未確認生物「イッシー」の話題のその後を見に行った

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 民放連、アニメ作品の“そっくり映像”出回り懸念 生成AIに声明
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    民放連、アニメ作品の“そっくり映像”出回り懸念 生成AIに声明

  • 欧州連合の旗(写真ACより)
    インターネット, 社会・物議

    EU、ネット上での児童性被害対策を強化 日本企業にも影響広がる可能性

  • ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応
    ゲーム, ニュース・話題

    ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

  • ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品
    商品・物販, 経済

    ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品

  • 100tハンマー
    アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで…

  • 韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目
    商品・物販, 経済

    韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目

  • トピックス

    1. 善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      宮城県女川町が11月26日、公式Xで発信した「クマ出没情報」が、後に「生成AIによるフェイク画像」に…
    2. 派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      「とても茨城県」というつぶやきとともに、Xに投稿された一枚の写真。そこには、一般的な工事現場のイメー…
    3. この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      学生時代、入りたくても入れない「聖域」のような場所だった職員室。その風景を再現し、自由に探索できる展…

    編集部おすすめ

    1. ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      バーチャルタレント事務所「ホロライブプロダクション」を展開するカバー株式会社は公式Xにて11月25日、同社のバーチャル空間プロジェクト「ホロ…
    2. エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      ロッテは自社商品の各ブランドサイトで、アレンジレシピを公開しています。その中に「パイの実」をエビチリソースと卵で炒め合わせた「チリ玉パイの実…
    3. 100tハンマー

      伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで開催

      「シティーハンター」連載開始40周年を記念した原画展「シティーハンター大原画展~FOREVER, CITY HUNTER!!~」が、11月2…
    4. 宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      11月22日午前、X(旧Twitter)のトレンドに「宙組公演特別メニュー」が一時浮上し、ファンの間で大きな話題となりました。きっかけとなっ…
    5. ミラノで開催「IQOS Curious X Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      ミラノで開催IQOS X SELETTI「Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      フィリップ モリスが、イタリアでイベント「Sensorium Worlds」を開催。今回は、この壮大なイベントの模様とともに「IQOS To…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト