様々な特徴を持つユニットが登場し、飽和状態の現代アイドルシーン。もう特徴あるアイドルは出尽くしたと思っていましたが、キリンビバレッジがやってくれました……。自動販売機がアイドルを目指してデビューを目指す!というWEB動画を12月13日から公開しました。自動販売機と一緒にアイドルを目指す候補生役には、日本武道館で単独ライブも果たした人気沸騰中のアイドル「まねきケチャ」が起用されています。

 このWEB動画は、キリンビバレッジバリューベンダー株式会社が、LINEとコラボした自動販売機コミュニケーションサービス「Tappiness(タピネス)」の認知拡大を目指して作ったもの。「Tappiness」では、自動販売機がLINEとビーコン(ユーザー識別情報通信)経由でつながることで、飲料を1本購入するごとに1ドリンクポイントが付与され、15ドリンクポイントがたまると対応する自動販売機で好きな飲料と無料で交換できる特典チケットが発行されるなどのサービスが提供されています。自動販売機を利用することで、様々な付加価値を得られるサービスの一つで、現在日本全国に約3万台の「Tappiness」対応自動販売機が設置されています。

 とはいえ、見かけではなかなかそういうサービスが行われている、ということは分かりにくいもの。そこでアイドルを目指すドキュメンタリータッチの物語を使って、この「Tappiness」自動販売機を知ってもらおうという動画が作られたというわけです。

 自動販売機とともにアイドルを目指す候補生たちを演じるのは、「この世界に『福』を招くために、人間界に降り立った見習い天使」というコンセプトで2015年8月にデビューした「まねきケチャ」の4人(中川美優さん、宮内凛さん、松下玲緒菜さん、深瀬美桜さん)。デビュー時より完全生歌にこだわり、2018年9月24日には女性グループとしてはメジャーデビューから史上3番目の速さで単独武道館公演を成し遂げています。

 動画では、自動販売機の「Tappiness」ちゃんが、まねきケチャのメンバーとともにアイドルデビューを目指してレッスンに励む様子が描かれます。スタジオレッスンのほかにも、公園での自主練や、グループの認知度を高めるため街頭でビラ配りをする姿も。



 少しずつ人気も高まり、ライブや握手会などの交流イベントに多くの人が集まってきます。しかし、ライブではセンターを務めながらも、自動販売機のため人間の言葉を話すことができず、握手やハイタッチする手もないため、思うようにファンと交流することができない「Tappiness」ちゃん。いつしかメンバーの中で孤独を感じるようになっていきました……。





 そんな「Tappiness」ちゃんを励まし、同じ夢に向かって努力する女の子たちの姿が心打たれる動画になっています。監督は2018年公開の「高崎グラフィティ。」で、オフィスクレッシェンド 未完成映画予告編大賞のグランプリを獲得した川島直人さん。川島さんからはこのようなコメントが届いています。

「アイドルのドキュメンタリーを撮ってほしい。」突然プロデューサーから連絡がきました。それがこの企画の始まりであり、まねきケチャ、そしてTappinessちゃんとの出会いでした。正直、「アイドルのドキュメンタリーなんて、可愛く撮れればいい」そんな風に思っていました。でも、みんなが不器用ながらも必死に目標に向かっている姿、特にタピネスちゃんの姿に僕自身も何度も心打たれました。そして「僕はなんて甘い考えをしてたんだと」ただただ反省しました。彼女たちの目は本気でした。だから僕も本気で向かい合うことの大事さを思い出すことができました。ぜひ、みなさんにも彼女たちの姿をみてもらいたいです。

 キリンのキャンペーンページにはShort Ver.と、約18分にも及ぶFull Ver.の2本の動画が掲載されています。全国に散らばる約3万台のTappinessちゃんは、きっとファンとの交流を待っているに違いありません。

情報提供:キリンビバレッジバリューベンダー株式会社

(咲村珠樹)