様々な空き箱を使って、その空き箱のデザインを生かした作品を作ってツイッターに投稿しては話題になっている“空き箱工作のプロ”が、またもやビックリな作品を作り出して大きな反響を呼んでいます。そのリツイート数、何と12万5千回以上!
「シャルロッテの空箱で工作しました!」と、チョコ菓子の空き箱を使った工作をツイッターに投稿している、神戸芸術工科大学の空箱職人・はるきるさん。これまでは単体の作品がメインでしたが、今回は空き箱で街並みを表現しています。使った箱は、ロッテの「シャルロッテ」4種を各種4箱、合計で16箱。
空き箱にデザインされた人物やモチーフ、建物、平面に描かれていたオシャレなカフェのデザインが、そのまま立体化したみたい。4種類の味のデザイン通りの4つのお店が、階段で2段に繋がって組まれています。階段も、緑色の手すりが両側に付いていたり、階段下の壁がトンネルになって通れるようになっていたり。ひさしが掛ったお店の前に置かれたテーブルと椅子には、箱にデザインされていた人物がくつろぎ、少女がお菓子のショーケースを覗き込み、コック帽をかぶったシェフが店の前に立つなど、これだけで一つの物語が浮かんできそうです。
「今作はシャドーボックスに近い技法を使用したため、各色4箱計16箱消費の大作になりました!」というコメントともに投稿された、別アングルで撮影された写真を見ると、その世界観がより間近に見えるようです。この街並み、ほぼジオラマといった感じ。
今回の大作、制作時間は何と15時間ほど。このデザインを作ろうと思ったきっかけは、「箱のデザインのイラストがとても美しく、その世界観を立体にしたいと考えたから」との事。こうして見ると、商品のデザインって本当に大事なんだなぁとしみじみ感じてしまいます。
この作品を見た人たちからは、「なんだかジブリ映画とかルパン三世に出てきそうな街並み」「素敵過ぎる! ここに行ってみたい!」「コーヒー何か紅茶とケーキを頼んでテラスで散歩がてら立ち寄りたくなります」と、絶賛の声多数。「このお菓子の箱に、こんなに味というか風情のある描写があったとは…こうして見て初めて気づきました。」と、改めてパッケージのデザインに気が付く人も。そして、こんなオシャレな街並みに実際に住んでみたい……。そんな声もたくさん出ています。
そんな文章を書いている筆者の頭の中には、アニメ映画「魔女の宅急便」に挿入されているBGM「海の見える街」がエンドレスで流れ続けているのでした……。
毎回素晴らしい作品をネット上に投稿しては話題になっている、空箱職人 はるきるさん。Facebookやインスタグラムでも過去の作品を見る事ができますよ。いつか個展を開いて欲しいな、と思います。
シャルロッテの空箱で工作しました! pic.twitter.com/I51Lc9694M
— 空箱職人 はるきる (@02ESyRaez4VhR2l) March 25, 2019
<記事化協力>
空箱職人 はるきるさん
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(梓川みいな)