北陸電力が管轄している地域内で、コウノトリの営巣が見られました。場所は、何と電柱の上。この営巣に対し、北陸電力がとった行動が「優しい世界」と称賛されています。

 「コウノトリが北陸電力の電柱上に営巣を行いました。地元の皆さまからの要望もあり、停電防止及びコウノトリの感電防止のため配電系統の変更工事を実施しました。ヒナの誕生を期待し、今後も見守り対応を継続します」と、公式ツイッターでアナウンスした北陸電力。そのツイートとともに添えられた写真には、電柱の上にこんもりと盛られた枯れ枝の巣の上に、中を覗き込むようなコウノトリの姿が映し出されています。

 その様子をみたネットユーザーたちからは、「優しい」「英断に拍手!」「神対応」と、その対処にほっこりとした様子。一方、カラスの声を代弁する側からは「解せぬ」といった声も。

 実は、カラスの巣は針金ハンガーや金属製のワイヤーなど、通電しやすいものが多く使われている事が多々あり、電気系統のショートから停電を起こす可能性が高い場合があります。そして、カラスの営巣は人目に付かないところでもかなりの数がありますが、電柱の上などの目につく場所でも営巣することも多くみられます。

 各電力会社では、このような営巣を見つけた場合、管轄の電力会社の窓口に電話して欲しいと呼びかけています。撤去するかしないかの判断は、営巣の状態にもよる様で、感電や停電の危険性がなければ、そのままヒナが巣立つまで見守って、巣が空になってから撤去する場合も多いそうです。

 春から初夏にかけて、動物たちは子育ての季節に入ります。もし、電柱の上にこうした鳥の巣を見かけた場合、電力会社が確認してある旨の表記がなければ、各電力会社に一報を入れてくださいね。

<出典・引用>
北陸電力株式会社(@rikudenOfficial)
※画像は北陸電力公式ツイッターのスクリーンショットです。

(梓川みいな)