2019年5月11日~12日に横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で開催された「IAAF 世界リレー2019 横浜大会」。カタールのドーハで開かれる世界陸上を目指した男女のリレー種目が行われ、男女の4×100m、4×400mでは16チーム中10チーム、男女混合4×400mでは16チーム中12チームが世界陸上への切符を掴みました。その競技前のプレイベントとして、大会の公式パートナーを務めるTDKが主催する「Rising Stars Clinic」が開催され、未来を担う子供たちが世界のトップアスリートから直接指導を受けました。
2014年に始まったリレー競技に特化した国際陸上連盟(IAAF)主催の世界大会、それがIAAF 世界リレーです。これまでの3大会はバハマのナッソーで開催されてきましたが、2019年の第4回大会は横浜市の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で開催されました。その競技前に行われたプレイベント「Rising Stars Clinic」では、北京五輪4×100mリレー銀メダリストでプロ陸上短距離選手の末續慎吾選手、世界陸上 2017 ロンドン大会4×100mリレー金メダリストのネサニエル・ミッチェル・ブレーク選手(イギリス)、そして今回の世界リレー4×100mで金メダルを獲得したアレア・ホッブス選手(アメリカ)という3名のスターアスリートが特別コーチとして、子供たちにリレーの指導をするなど、陸上競技を通じてコミュニケーションを図りました。
参加した子供たちは、地域の陸上クラブやインターナショナルスクールより選抜された16名。ウォームアップエリアでストレッチや準備運動、バトンリレーの練習を行ったほか、招集所でのスパイクチェックに続いて、チーム別の紹介でトラックへ入場するなど、IAAF 世界リレーの出場選手と同じルートをたどってスターアスリートと同様の体験を楽しみました。
イベントのクライマックスとなるのは、メインスタジアムのトラックでの4×100mリレー。競技終了後は、トップアスリートと同じようにミックスゾーンでのインタビューも体験しました。参加した子供たちからは「本当に楽しくて、いい経験になった」や、「世界のトップ選手と同じ競技場で走ることができて嬉しい」といった感想が聞かれ、世界大会の雰囲気を楽しんだようです。
今回、特別コーチを務めた末續慎吾選手は「走った子供たちから『楽しい』という言葉と聞くことができて嬉しかった。僕は子供が好きで、一緒に陸上競技を楽しむことも好き」と語り、「今回は子供達と同じように自分も緊張し、選手のような気分が味わえて楽しかった」という感想を口にしていました。また、子供たちへのメッセージとして「速く走ることや勝ち負けばかりではなく、チームのみんなで入場ポーズを考えるだけでも陸上競技を楽しむことはできるので、子供たちにはシンプルに走ることを好きになってほしい」と希望を述べています。
TDKの「Rising Stars Clinic」は、TDKのコミュニケーションメッセージである「Attracting Tomorrow」と重ね合わせ、これからの新しい未来を切り開く若い人々がトップアスリートと交流し、世界最高峰の挑戦の場に触れる機会を提供するという社会貢献活動。この経験をした子供たちの中から、今度はトップアスリートとして競技場へ帰ってくる例も出てくるかもしれません。
情報提供:TDK株式会社
(咲村珠樹)