小さい子供たちに人気の高い、ペーパークラフトの「自動販売機」。先日も幼児雑誌の付録となった、ペーパークラフトのアイス自販機が話題となったばかり。飲料メーカーのダイドードリンコは、この自販機ペーパークラフトキットを2015年から全国の子供たちに無償で提供しています。5年目を迎える2019年は、3500個のキットを無償で提供すると6月20日に発表しました。
ダイドードリンコ株式会社は、国内の飲料事業における売上構成比のうち、80%以上が自販機によるものとなっているとか。このため、自販機は大切な資産だと考えているそうです。日頃お世話になっている自販機を活用して社会に活用したいという想いから、2015年から「ペーパークラフト自動販売機キット」を作り、全国の子供たちに無償で提供しています。
自販機を知り尽くすダイドードリンコが作ったキットだけあって、前扉を開けて商品を補充するなど、作りはリアルなもの。このため、今までに「自販機の構造が理解できる」や「買い物学習に利用できる」と、学習ツールとしても好評だといいます。
5年目を迎える2019年は、ダイドードリンコが本社を置く大阪府と「地域活性化」や「子ども」などの分野で包括連携協定を締結したこともあり、府を通じて府立の支援学校や、母子生活支援施設への寄付を新たに実施することになりました。また、6月20日からは団体からの応募や、SNSを活用した個人応募も開始。合わせて3500個のペーパークラフトキットを無償提供するといいます。
対象年齢満3歳から、というキットの特長は、子供たちの創造力を引き出すものとなっていること。ダイドードリンコの自販機をもとにデザインした外観と庫内デザインがベースになっていますが、本体天面に取り付けるPOPや商品のひとつは、子供たちが自由にデザインすることが可能。ダイドーの定番商品にオリジナルの商品を加え、POPを設置して世界でひとつだけの自販機が完成します。
また、これまでの提供先から「買い物学習に活用できる」という声が寄せられたことから、教科書や参考書などを数多く出版している啓林館監修のもと、ペーパークラフト自販機を活用した「お買い物学習サポートシート」を同梱。お金を入れてお買い物の練習が楽しくできるよう、工夫されています。
提供の内訳ですが、まず大阪府教育庁、公益社団法人 日本ストリートダンススタジオ協会、公益社団法人 ハタチ基金を通じて、放課後子ども教室や府立支援学校、母子生活支援施設、特別支援学校などへ1500個が寄贈されます。
そして保育園、小学校、学童・子ども会などの団体向けには1000個。個人(1人につき5個まで)を対象にしたものは、Twitter、Instagramでの投稿を通じて応募し、数量は1000個となっています。送料はダイドードリンコ側で負担しますが、応募数が提供数を上回った場合、提供する団体を選定のうえ送付し、発表は発送をもってかえるとのこと。
応募期間は団体応募の場合、6月20日~7月8日15時までに特設サイトの応募フォームにアクセスし、必要な情報を入力して応募となります。発送は7月11日以降順次となっています。
個人を対象としたSNS応募は、6月20日~7月10日15時の第1弾と、8月1日~8月14日15時の第2弾とに分かれているので注意が必要。詳細はSNS応募の特設ページで確認してください。
情報提供:ダイドードリンコ株式会社
(咲村珠樹)