夜も寝静まった頃、眠りにつこうとすると、どこからか視線を感じる……といった経験はありませんか?

 特に、人形やぬいぐるみが多い部屋で眠ると、見られているようで眠れない時もあります。「日中は可愛らしく見える人形も、夜になると一気に不気味さを増す」それを象徴するような作品がTwitterで話題を呼んでいました。

 照明の上に乗り、紐で縛られ同じ方向を向く2体の「メルちゃん」人形。ぷっくりした頬に、パッチリとした目。日の当たる場所では、とても愛らしく見えますが、暗いところでは、顔に影が落ち、何か良からぬことを発してきそうな不気味さを感じます。

 この投稿写真をみるなり「子どもが見たら泣きますね」「この部屋には帰りたくなくなるぅ」と、その何とも言えない人形の表情に、ホラー映画「チャイルド・プレイ」に登場するチャッキーを連想した方も多い様子。

 照明の上に棲む人形を作ったのは、2019年3月に東京藝術大学大学院映像研究科を修了し、現在は社会人をしているという、しばたたかひろさん。作る前までは「妖精がこっそり住み着いているかのような可愛い部屋」にしようと思っていたそうなのですが、どういうわけか完成する頃には、世にも恐ろしい照明になってしまったとのこと。

 2体のメルちゃんは、しばたたかひろさんの私物だそうで、メルちゃんの肌に加工を加えて肌質のリアルなメルちゃんを作るために購入したものとか。それにしても、夜中に目が合うと、何か話しかけられそうで怖いですが、たかひろさんの妹さんは、これを見て「可愛い!」と言ってくれたそうです。夜中にトイレに起きた時に通る場所にあるとのことで「いずれにせよ夜は怖いと思います」と語って下さいました。

 今夜にも自宅の人形が動きださないかと、想像するだけでゾッとする筆者でした。

<記事化協力>
しばたたかひろさん(@iine_piroshiki)

(黒田芽以)