エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンは2020年4月6日、海上保安庁からH225“スーパーピューマ”を2機追加受注したと発表しました。今回の発注分で海上保安庁の保有するスーパーピューマは計15機(AS332が2機・EC/H225が13機)となります。

 海上保安庁にとって、エアバスH225“スーパーピューマ”は、前身のアエロスパシアルAS332も含めて、保有する最大クラスのヘリコプターとして重用されており、日本における最大のオペレーターです。11トン級で、双発ヘリコプターの中では大型の部類に入りますが、海上保安庁では「中型ヘリコプター(MH)」に区分されています。

 大きな搭載能力と余裕あるエンジン出力、長い航続時間により、海上保安庁では海上での捜索救難活動に活躍。これまでにも多くの命を海難事故から救ってきました。

 今回の追加発注を受け、エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンのギヨム・ルプランスCOO兼社長は「海上保安庁の多様な任務において、スーパーピューマ・ファミリーが信頼されていることを感謝いたします。H225は捜索救難救助(SAR)、領海警備の任務において高く評価され、引き続き国内で活躍することを大変嬉しく思います。エアバス・ヘリコプターズは最近、海上保安庁へH225を3機予定どおり納入しました。現在運航中の機体の高い稼働率の確保を目指すとともに、今後予定されている納入機に関しても、万全な体制でサポートいたします」というコメントを発表しています。

 日本国内では海上保安庁のほか、東京消防庁や民間企業で計28機のスーパーピューマ(AS332/H225)が運用されており、捜索救難や人員・物品輸送に活躍中。自衛隊でも陸上自衛隊第1ヘリコプター団の特別輸送ヘリコプター隊に、国内外の要人(VIP)の移動に供するため、3機が在籍しています。

<出典・引用>
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン株式会社 ニュースリリース
Image:Airbus

(咲村珠樹)