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災厄の予言「恐怖新聞」がドラマで蘇る 白石聖主演で8月29日より全7回放送

 70年代に空前のオカルトブームを巻き起こしたマンガ「恐怖新聞」(つのだじろうさん作)を原作にしたテレビドラマが、東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「オトナの土ドラ」シリーズ第29弾として、2020年8月29日より放送されます。

  •  主人公・小野田詩弦を演じるのは女優の白石聖さん。連続ドラマ初主演で、初のホラー作品に挑みます。そして物語を予想だにしない展開に導くキーパーソンは黒木瞳さん。黒木さんも「これまでにない怪演」に挑戦しているとのことです。

     本作で演出をつとめるのは、ジャパニーズホラーの名作映画「リング」監督の中田秀夫さん。シリーズ構成は、「zoo」「GOTH」などの作者で知られる小説家でシリーズ構成作家の乙一さん。

     脚本は「世にも奇妙な物語」や「特命係長 只野仁」などの高山直也さんが担当しています。

     「恐怖新聞」には殺人、事故、虐待、自然災害、不正……未来に起こるありとあらゆる災厄の予言が書かれており、1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まってしまうという文字通りの恐怖新聞。その新聞が一人暮らしをはじめた女子大生・小野田詩弦(20)のもとに届くようになり……。新聞に書かれたことが次々と現実になる狂気と戦慄のサバイバルの中で詩弦はどう生き抜くのか。

     放送期間は2020年8月29日~10月10日で全7話を予定。放送時間は毎週土曜日23時40分~24時35分までです。

    ■ 小野田詩弦(おのだしづる・20):白石聖

    オファーをいただいた時は、素直にすごく嬉しかったです。ただ、連続ドラマ初の主演で、ホラー作品も初めてなので不安もあります。台本を読んだ印象は、つのだじろうさんの原作とはまた違う新しい「恐怖新聞」に仕上がっていて、撮影が楽しみになりました。でも読み進めるうちに、「次のページに何が起こるんだろう…あ~、やっぱり~、どんどんそんな方向に行っちゃうじゃん」みたいな“止まらない負の連鎖”で気分が沈みました(笑)。原作より恐怖感が強いと思います。

    私が演じる詩弦は、巻き込まれていく役なので、周りの方のお芝居に影響されていくのかなと思います。会話のキャッチボールをしっかりやっていきたいです。また、見ている方が私と一緒に驚いてもらえるように、息遣いや表情を意識することでホラー表現の引き出しを作っていきたいです。撮影は京都で行われるので、日本の古き良き建物の外観や風景が、ホラーとの親和性を生んでくれたら、より面白い作品になるのではないかなと思います。

    中田監督とは、お仕事をご一緒したい方がたくさんいる中で、ご縁あって自身初のホラー作品を撮っていただけるのでとてもありがたいです。役作りに関しては、「夜遅い時間帯なので、すっきりとしたわかりやすい芝居をしましょう」というアドバイスを頂きました。指示がすごく的確でわかりやすく「ついていこう!」という感じです。

    見どころはたくさんありますが、詩弦が「自分が存在している意味は何だろう」と葛藤しながら成長していく姿もその1つです。最終的には共感してもらえるような、目が覚めるようなお芝居ができればと思っています。そして「毎週怖いけどなんか見ちゃうんだよなぁ」と言われるような作品にしていきたいです。恐怖新聞が届く時間帯にドンピシャでお届けできるので、ぜひ楽しみに待っていて下さい。

    ■ 小野田歌子(おのだうたこ・52):黒木瞳

    今回で中田監督とご一緒させていただくのは4作目になるので、もう台本を開く前にOK を出しました(笑)。
    「恐怖新聞」というタイトルを聞いただけで、どんなものが飛び出すだろうと思い、台本もものすごくわくわくしながら読みました。白石さんの演じる私の娘で主人公の詩弦にいろんな種類の恐怖が襲い掛かってくるんですが、いろんなものというのは、ホラーの王道でもあり、意外性のあるホラーでもあって。お話自体ただ怖いだけじゃなくって、人間味あふれるところも随所にあって、台本の読み応えは満点でした。

    私の演じる母親の歌子は、たぶん一筋縄ではいかないお母さんなんだろうなと思います(笑)。最初の印象はよくつかめなかったのですが、「ここはどういう意味なんだろう?」というたくさんの謎をひとつずつ謎解きしていくと、私の歌子という役が浮かび上がってきたという感じです。きっとご覧になる視聴者の方も、「なんだろうこのお母さん?」という風に思っていただくと、より面白くなると思いますので、いろいろ想像しながら役を広げている最中です。

    白石さんとは初めての共演となりますが、監督には絶対の信頼感があるので現場に何の不安もないですね。ある意味アットホームな雰囲気なので、親子役もあまり違和感なく普通に入っていけました。やっぱり監督の持つ雰囲気作りっていうのがあるんですね。ほどよい緊張とほどよい安心感で、意外と役に没頭できます。

    この作品に入る前に、プロデューサーが「この作品は3K だ」と仰っていて。「恐怖・ケレン味・共感」のことなのですが、それを聞いて、「あーなるほど、こういうものをお届けする作品なんだ」とストンと落ちてきました。
    この「恐怖新聞」で皆さんに3K をお届けできるよう、しっかり演じたいなと思っております。

    ■ 演出:中田秀夫 コメント

    つのだじろうさんの原作「恐怖新聞」は、我々の少年時代「必読漫画」でした。後年、「リング」の脚本家の高橋さんと「呪いのビデオ」のイメージを検討していた時に再読したりもしていたので、今回のドラマのお話を頂いたときは胸が躍りました。乙一さん達による脚本も、原作の「怪奇さ」と「戦慄感」を大事にしつつ、現代の日本人に強くアピールするものになっています。

    恐怖新聞と「契約」させられてしまうヒロイン白石聖さんとご一緒するのは初めてですが、彼女の持つ透明感、清楚さを大事にしつつ、その身に降りかかる「恐怖新聞の底知れぬ謎と災厄」に立ち向かう芯の強さを表現していただければと思います。
    人々の「死」を次々と予言しつつ、契約者の寿命を縮めてしまう「悪魔的」な世界を、少年時代に魅せられた「オーメン」などの70年代オカルト映画を参照しながら、ケレン味たっぷりな、現代のミステリーホラーとして描きたいと思います。

    ■ プロデューサーコメント 後藤勝利(東海テレビ)

    「怖い」という感想をいただくドラマを数々お届けしてきたオトナの土ドラですが、今回、29作目にして、初めて“怖さの一丁一番地”ホラーをお届けします。私に限らず、他のプロデューサーも避けてきた理由は、明白です。怖さは麻痺するため、連続ドラマ的に言うと、視聴者の方に途中で飽きられる事が、目に見えているからです。

    そんな無謀とも言えるチャレンジに踏み切れたのには、3つ理由があります。1 つ目は、初版から50 年近く経った今でも色褪せることなく燦然と輝く不朽の名作『恐怖新聞』のドラマ化について、つのだ先生に許諾をいただけた事です。2つ目は、“日本のスティーヴン・キング”乙一さんと打ち合わせを進めていく中で、オーケストラに様々な楽器があるように、怖さにも色々な種類があり今作において“怖さのオーケストラ”を奏でられると確信が持てた事です。3 つ目は、白石聖さんの出演が決まった事です。

    不条理で、ありとあらゆる怖さがヒロインを襲う今作において、全7話視聴者の方に見続けていただくために、最後まで応援し続けてもらえるヒロインの存在は不可欠でした。白石さんとは『絶対正義』でご一緒させていただき、視聴者を釘付けに出来る圧倒的な存在感と、98 年生まれ“奇跡の世代”の中でNo.1 の呼び声が高い演技力を間近で体感させていただきましたので、オファーさせていただきました。このコメントを書いているのは、撮影5日目の朝なのですが、初・中田組の洗礼を浴び、白石さん、既に、連日、悩みもがき苦しんでいます。そんな白石さんの挑戦がどういう映像になるのか?視聴者の方には、そういう目線でも、楽しんでいただけたら幸いです。

    また白石さん演じる詩弦の母親・歌子役で、黒木瞳さんにご出演いただける事になりました。個人的には、中田監督とご一緒された『怪談』の冒頭のシーンがとても印象に残っています。愛するという気持ちが芽生えた瞬間を、目線を送っただけで、人はこんなにも熱量を持って表現できるのかという事に感動したのが、今でも忘れられません。今作の見どころの一つでもある外連味パートを牽引し、時として狂気じみた行動に出る歌子には、単純にトリッキーなお芝居をするだけでなく、根底にある愛や業の
    深さを体現して欲しかったので、黒木さんにオファーさせていただきました。

    ちなみに、黒木さん、実は、中田監督と同じ位、ホラーに対する造詣が深いです。歌子の潜在的な意識を象徴する意味深なクセは、黒木さんの発案で脚本から変更させていただきました。黒木さんと中田監督のアイディアバトルが、脚本をどう昇華させるのか??私自身、一視聴者のように楽しみにしております。

    最後になりますが、今作のヒロイン・詩弦が、恐怖新聞を受け取るようになったきっかけは、我々が、普段、無意識にやっているとある行動をモチーフにしています。それに気付いた視聴者の方には、さらに戦慄が走る事でしょう。
    オトナの土ドラ初のホラー作品『恐怖新聞』ご期待ください!

    情報提供:東海テレビ

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