戦国時代ファンや織田信長ファンなら一度は耳にしたことがある、伝説の茶釜「平蜘蛛」。松永久秀が所持し、1577年の信貴山城の戦いで、久秀とともに落城する信貴山城で失われたとされる「平蜘蛛」がぬいぐるみ化。2021年4月9日10時より、小川新聞店ネットショップと岐阜県の小川新聞店1階ショップにて100個限定販売されます。
伝説の茶釜「平蜘蛛」は、東国随一の茶釜産地として知られる、下野国佐野庄の天明(てんみょう。現在の栃木県佐野市犬伏町)で作られたとされる茶湯釜。ナリ(姿形)が平たく、まるで低く伏せた蜘蛛のようだ……ということから「平蜘蛛」の銘がつけられました。
所持していた松永久秀は「平蜘蛛」を大変気に入っており、上洛した織田信長に臣従するため、足利将軍家旧蔵の名刀「薬研藤四郎(本能寺の変で失われたとされる)」と大名物茶入「九十九髪茄子(「付藻茄子」「付物」とも。本能寺の変と大阪城落城の2度にわたって罹災するも修復され、現在は静嘉堂文庫美術館所蔵)」を献上した際も手元に置き続け、再三信長から所望されても応じることはありませんでした。
この名物「平蜘蛛」、久秀が信長に対して謀反し、信長の軍勢が居城の信貴山城を攻めた信貴山城の戦い(1577年)で、天守に火を放ち自害した久秀と運命をともにした、とのエピソードが千利休の高弟・山上宗二が著した「山上宗二記」や、信長の伝記「信長公記」で知られる戦国武将・太田牛一の「大かうさまくんきのうち(「太閤軍記」の抜粋版)」に記されています。
記憶に新しいところでは、2020年〜2021年に放送されたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にも登場した「平蜘蛛」。伝承から想像して作られた「平蜘蛛」のレプリカをもとに、忠実かつモフモフな質感でぬいぐるみ化されました。
直径約30cm、高さ約15cmのぬいぐるみは、そのまま置いても可愛いばかりでなく、平たいナリの「平蜘蛛」だけに、クッションやお昼寝枕にするのも最適。頭に載せて美しい姿勢を保つエクササイズに使うのもアリです。
価格は税込み2530円。岐阜県垂井町の小川新聞店1階ショップのほか、小川新聞店ネットショップにて4月9日の10時より、数量100個の初回限定で販売されます。
情報提供:有限会社小川新聞店
(咲村珠樹)