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子どもが好きなどんぐり集め その後の悲劇を描いた4コマが話題

 小さい頃、落ちているどんぐりを拾い集めたことはありませんか?多くの子が一度は経験したことがある「どんぐり拾い」、これには気をつけるべき点があるのです。幼い頃にどんぐり拾いをし、それを家に持ち帰ったあとに起きた悲劇を描いた4コマ漫画がTwitterに投稿され、注意喚起をしています。

  •  秋になると多くの木々が実をつけますが、子どもたちに人気なのがどんぐり。ブナ科の実を総称したもので、種類によって様々な形をしていることから、小さい頃に拾い集めた方も多いのではないでしょうか。

     拾い集めたどんぐりは、その場に置いて帰ることもありますが、家に持ち帰ってコレクションにした人も少なくないでしょう。お子さんが集めたどんぐりを持ち帰ってきた、という親御さんも多いと思います。

     しかし、地面に落ちているどんぐりは、気をつけないと大変なことになります。その思い出を4コマ漫画にして紹介したのは、ご自身も1児の母である「るしこ」さん。

     妹さんと一緒にどんぐりを拾い、家に持ち帰っていたという幼少期のるしこさん。ある秋のこと、ひとしきり遊んだあと、どんぐりは部屋の片隅に忘れられていました。

    遊んだあと忘れられるどんぐり(るしこさん提供)

     それからしばらくしたある日のこと。掃除しようと部屋に入ったるしこさんのお母さん。床に米粒のような白いものがたくさんあることに気づきます。よく見てみると、その白いものはゾウムシの幼虫だったのです……悲鳴をあげるお母さん。

    掃除に入ったお母さんは恐怖の光景を目にする(るしこさん提供)

     るしこさんに、この時のことをうかがうと「5~6歳くらいだったと思います。妹と一緒によく、公園や神社にどんぐりを拾いに行っていました。大事に集めては持ち帰り、家で工作やままごとで遊んだあとは、お菓子の空き箱に入れて物置部屋に置いていました。いつしかその存在も忘れてしまい……知らない間にゾウムシの赤ちゃんがたくさんお生まれになって、床のあちこちをご飯粒のような幼虫が闊歩していました」とのこと。

     当時、お母さんの悲鳴を聞いて何事かと駆けつけたそうですが「今思い出してもゾワっとします(笑)」というほど、るしこさんにとっては衝撃的な光景だったようです。「それから私は、どんぐり=幼虫のイメージがついてしまって拾うことはなくなりました」と話してくれました。

    画像提供:るしこさん(@39baby_com)

     おそらく、このゾウムシはクリの害虫として知られるクリシギゾウムシではないかと思われます。クリシギゾウムシは、長く伸びた口先でクリやどんぐりに穴を開け、中に産卵します。幼虫は中の部分を食べて成長するわけですが……。

     このような悲劇を生まないために、どこに気をつければいいのでしょうか。まず、どんぐりに小さな穴が開いていれば、ほぼ間違いなく卵があると判断していいでしょう。持ち帰ってはいけません。

     ほかに、集めたどんぐりを水に入れ、沈んだもの(浮いたものは卵のある可能性が高い)を選ぶという方法も。また、お子さんが持ち帰ってきてしまった場合は、しばらく茹でたり、フライパンで空炒りして卵を殺すという方法もあります。

     茹でる場合は、火が通るまで十分に茹でる必要があり、どんぐりによってはアクも出ますので、普段調理に使う鍋ではなく、100円ショップなどで別の鍋を用意した方がいいでしょう。フライパンで空炒りする際は、火を通しているうちに爆ぜることがあるため、フタをして加熱すると安全です。

     4コマ漫画に描かれた事件により、どんぐりに嫌な思い出があるものの「息子の好奇心を制限するのは忍びないので、息子がどんぐりを拾ってきた時は茹でて干してから渡しています」というるしこさん。お子さんの好奇心の芽をつまないよう、大人としてうまく対処したいものですね。

    <記事化協力>
    るしこさん(@39baby_com)

    (咲村珠樹)

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