子どもにどんなおもちゃを与えたらいいだろう?発育や知育に役立つおもちゃを選びたい!パパやママなら一度は悩んだことがあるおもちゃ選び。ネットでも実店舗でも膨大な量のおもちゃがあって、何を選べばよいか迷ってしまいますよね。

 今回は、おもちゃ選びのポイントと、保育士でもある筆者がおすすめする、保育園で人気が高い知育玩具を厳選して紹介します。

■ おもちゃ選びのポイント

 知育玩具を選ぶときのポイントは次の3つ。

(1)工夫によってさまざまな遊び方ができる。

 知育玩具を選ぶ際の一番のポイントは、遊び方に制限がないこと。例えば知育ブロックなら、積む・組み立てる・造形する・造形したもので遊ぶなど、遊び方は無限にあります。そういったおもちゃは、乳児期から小学校入学まで、長く使えるといったメリットもあります。

(2)丈夫で安全

 玩具にはST基準という安全性の指針になる基準があります。第三者検査機関による検査に合格した玩具にはSTマークが付いています。購入に迷ったら、STマークが付いているかを判断基準にしても良いでしょう。

 また、ST基準に頼るだけでなく、我が子にとって安全かどうか、玩具を与える保護者が考え、実際に触ってみることも大切です。

(3)子どもが喜ぶ玩具

 保育園では、いくつかのおもちゃを同時に出した時、子どもに人気のおもちゃとそうでないおもちゃがはっきり分かれます。せっかく悩んで購入しても、子どもがすぐに飽きてしまったり、興味が薄れて全然あそばなくなってしまったり……特に大きなおもちゃや、高価なおもちゃは失敗したくないですよね。

 玩具を手に取って、実際に遊ばせるのが一番良い方法ですが、ネットで購入する場合などは難しいことも。次の章では、保育園の子どもたちに人気が高いおもちゃを紹介していきます。

■ 園児に人気の知育玩具3選

 筆者が働く保育園の園児たちに、特に人気が高い知育玩具をまとめました。

▼ブレインフレークス

ブレインフレークス

 ブレインフレークスとはプラスチック性のお花のような形をした平らなブロック。それぞれのブロックを抜き差しし、組み合わせて遊ぶ玩具です。他のブロックに比べて扱いやすく、保育園でも2歳の子が一生懸命組み立てて見せてくれます。
 
 ブロックの形は基本的には1種類のみ。シンプルだからこそ、組み立てるだけである程度の形が完成し、「自分でできた!」が体験でき、自信につながります。また、中心には穴が空いているので、乳児の代表的な遊びの紐通しとしても代用可能。保育園では、ブレインフレークスで、お花や丸を作って楽しんだり、けん銃やコマを作って遊びを広げたりしています。

▼マグネットブロック

マグネットブロック

 マグネットブロックとは、三角や四角の形のパーツに磁石が埋め込まれていて、パーツ同士を磁石でくっ付けて遊ぶパズル玩具です。近づけるだけでくっ付くので、乳児期から遊ぶことができます。

 乳児期は平面で形を作るパズル遊び、幼児期では立体でお家や図形を作って遊べるように。小学校から習うプログラミングの基礎となる空間把握能力が身に付きます。頑丈な作りではありますが、万が一破損した場合は磁石を誤飲すると大変危険ですので注意が必要です。

▼ラキュー(年中~年長向け)

ラキュー(年中~年長向け)

 ラキューとは7つのパーツを組み合わせて様々な形を作るブロックです。他のブロックと比べると、パーツ自体がとても小さく、パーツ同士をはめるときに「カチッ」と音がなり、しっかり固定されるのが特徴です。また、作り方が掲載されたガイドブックがあり、見ているだけでも楽しく、作る意欲が湧いてきます。

 ただ、実際遊んでみると、かなり難易度は高め。大人でも難しく、多面体を作るだけでも至難の業。それでも、一部の子どもたちは驚くほど器用に様々な作品を作ることができます。

 ブロック遊びの好きなお子さんや根気のあるお子さんにぜひ遊んで欲しい知育玩具です。難しい分、手指の巧緻性や集中力が高まりますし、完成すると、飾りたくなるほど見栄えが良く、達成感を味わうことができます。

▼レゴブロック

レゴブロック

 最後に紹介するのが、言わずとしれたレゴブロック。乳児期~年少は大きめサイズのレゴデュプロ、年中以上は通常サイズのレゴブロックがおすすめです。「レゴと知育の関連調査」によると、東大生の約7割がレゴブロックで遊んだ経験があり、レゴを通じて様々な力を伸ばすことができたと回答しているそうです。

 発想力・想像力に加え、失敗を重ねることによって、問題解決力も身に付きます。そんな、大人が遊ばせたい知育玩具No.1のレゴブロックですが、保育園の子どもたちにも人気が高く、ときには取り合いのケンカになるほど。

 遊び方は無限大ですが、通常のパーツだけでなく、ミニフィグ(人形)やタイヤなどのパーツがあると、子どもの想像力を一層かき立てることができます。

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 保育園で実際に取り入れている人気の知育玩具を紹介しました。どの玩具でも、遊ぶ時期・全く興味がなくなる時期とそれぞれのお子さんに気分の波があると思います。もしお子さんが飽きてきたら、一緒に遊んでアイディアのヒントを与えてあげると、また遊ぶようになるかもしれません。

 ぜひおもちゃ選びの参考にしてみてくださいね!

【一柳ひとみ:筆者プロフィール】
都心にあるシティホテルで、サービススタッフ、宴会担当や婚礼担当(ウエディングプランナー)として、10年以上勤務。現在は3児の子をもつ母。保育士として働きつつ、臨時で結婚式の仕事やライター業も行っている。