永野護氏原作の漫画「ファイブスター物語」(以下、FSS)といえば、まるで騎士のような風貌のメカ「モーターヘッド」「ゴティックメード」が印象的です。

 それらが放つ「美しさ」に惹かれたという、Twitterユーザーのkazutoさんは、レゴブロックを用いてファンアート作品を制作。先日からは、第3弾となる「ヤクトミラージュ・グリーンレフト」に挑戦しています。

 Twitterで「ヤクトミラージュ」組み上げの様子を紹介したkazutoさん。緑の配色から見るに、どうやら「グリーンレフト」タイプの模様。

 Kazutoさんは、主にロボットを題材としたレゴアート制作をしているビルダー。作品は自身のSNSで公開しています。

 FSSに関しては、「唯一無二の独創性」「芸術性の高さ」からくる美しさに魅力を感じたそうで、実はこれまでにも「レッド・ミラージュ」「ナイト・オブ・ゴールド」の2機をレゴで再現しています。

これまでにも、FSSのファンアートをレゴで制作してきた投稿者。

一番最初に作った「レッド・ミラージュ」。

 今回は、元々のお気に入りということもあり「ヤクトミラージュ・グリーンレフト」を題材とすることにしましたが、FSSに登場するメカの中でも、とりわけ曲線的なフォルムが目を引く機体なのが本作。特にコルセットを巻いているかのような腰部分のくびれは、自重のあるレゴブロックで再現するには、骨の折れる作業になることが容易に想像がつきます。

 kazutoさんは、胴回りを組み上げた時点で、その様子を一旦Twitterに公開されていますが、組み上げにおいてとりわけ苦心したのが先述の腰回り。現時点では直立した状態となっていますが、今後の展望も踏まえ、引き続き課題ととらえています。

 「『オリジナル』に近づけるために、出来得る限り細く作りましたが、どうしてもそこで強度が出しにくくなりました。今後背面に2門のバスター砲を取り付ける予定ですが、約3メートルほどの大きさを想定しています。それに対する強度対策に加え、直立させるスタンドの制作も合わせて考えています。かなり苦労するかもしれませんね」

 しかしながら、現時点でも、FSSメカ特有の「美しさ」を感じさせているのも確か。それは「やばー」というたった3文字のつぶやきにもかかわらず、多くのTwitterユーザーをとりこにした反響からもうかがえます。

 今回の取材でも触れられた「ツインタワー」や、腰同様の細身の腕や脚が取り付けられた完全体の「レゴ・ヤクトミラージュ・グリーンレフト」は、一体どのような曲線美を見せてくれるのか。今から楽しみでなりませんね。

<記事化協力>
kazutoさん(@kazutortype)
(向山純平)