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テーマは「雨上がりの青牡丹」 飴細工作家が魅せる美しい青の世界

 製菓技術のひとつであり、飴を用いて造形物を作り出す「飴細工」で、まさに芸術品とも呼べる美しい作品を作り上げたのは、飴細工作家の「あめくん」さん。

 水や牡丹の花、そして蝶が、それぞれ表情の異なる青で着色されており、まるでガラス細工のような仕上がりに。飴で作られているとはとても思えない作品に、思わず見惚れてしまいます。

  •  普段はパティシエとしてケーキ店で働く傍ら、自作した飴細工作品をSNSで発信しているあめくんさん。

     10年ほど飴細工を行ってきた中で、この1年ほどは特に「自分が心から好きなものだけを作ろう」と考えるようになり、青色と雨、水をモチーフにした作品を多く作るようになりました。

    あめくんさんが制作した作品

    青を基調とした作品を制作しています

     今作は「雨上がりの青牡丹」がテーマ。自身が講師を務める飴細工教室にて作り方を教えるために作ったもので、展示や販売用ではありません。しかしながら、水や花、蝶といったそれぞれのパーツはどれも繊細で幻想的。制作に一切の妥協も見られません。

    透明感のある水の表現

    とても雨で出来ているとは思えない牡丹の花

    砂糖で出来た蝶

     中でも特にこだわったのは、固い飴を柔らかそうに、みずみずしく見えるよう曲線や透明感を出したところ。光が透ける様子がとても美しく、なんとも幻想的な作品に仕上がっています。その出来栄えについては、あめくんさん自身も「とても気に入っています」と太鼓判。

    完成した「雨上がりの青牡丹」

     作品を「飴細工で水を表現しました。涼んでください」というつぶやきと共にツイッターに投稿すると、2万件を超える「いいね」が付くと共に、「この写真を見たら、体感温度が15度下がりました」「素敵なブルーに涼しくなりました」といったコメントも寄せられるなど、多くの方が作品から冷涼感を感じとった様子。

     インタビューの最後には「将来的に自分のアトリエをもち、作品を展示したり販売することが夢です」と、未来への展望を語ってくれたあめくんさん。今後の活動に注目です。

    <記事化協力>
    あめくんさん(@ame_ku_n)

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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