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6枚の札で大笑いを狙う大喜利パーティゲーム「馬歌会」

 人々が集まり、お題にあわせて歌を詠む「歌会」。奈良時代や平安時代の貴族が楽しんでいたという歌会を、シャレをこめて面白おかしくした大喜利アナログゲーム「馬歌会(ばかかい)」が2022年9月6日に発表されています。作者の「ともももももも」さんに、作品について話をうかがいました。

  •  馬歌会は、さまざまな単語が書かれたカードを山から取り、並べてできた文を楽しむ、というランダムワード系の大喜利パーティゲーム。プレイ人数は1~10人、プレイ時間は5分程度で、少人数から大人数まで楽しめるゲームです。

     ゲームの特長としては、どんな人でも、面白い回答が出す事が出来る様に作られていること。特長は、面白い言葉の「馬歌札」、普通の言葉の「並札」、きれいな言葉の「華札」と、方向性が違う単語の札があり、それを組み合わせて生み出す回答が、思いも寄らぬ面白さになっていくところです。

    タイトルテキスト

    ■ ゲームの概要

     ゲームのルールはとてもシンプル。お題のカード「題札」に対して、「馬歌札」、「並札」、「華札」という3種の単語カードからそれぞれ2枚ずつを手札にし、それを組み合わせる事で、お題に沿った回答を作るというもの。

     引いた単語カードの中から選んで回答する事によって、単純な大喜利ゲームと違い、運に左右されるので、大喜利が苦手な人でも、楽しむ事が出来るゲームなのですね。

    ■ ゲームを作るきっかけは、たくさん遊んだこと

     とももももももさんによると馬歌会を作るきっかけは、大喜利が得意な人と大喜利ゲームを遊んでいた時に、得意不得意な人で勝敗の差が大きくなっているのに気付いたことだったのだとか。その後もさまざまな人と遊んでいくうちに、どうにかその差を埋め、より多くの人が楽しめる作品を作りたいとシステムを考えていったといいます。

    カードの種類

     馬歌会の制作を決めてからは、数多くの大喜利ゲームをプレイしつつ、どんな人でも面白い大喜利の回答が出せるよう、単語カードに記載された言葉の種類にこだわったのだそう。テストプレイを繰り返しながら、現在の形になったそうです。

     今後創作をする人に対し、とももももももさんは「ボードゲームに限らず、迷っていたらとりあえずやってみるといいと思います。 大体のことは思っているよりも簡単に始められます。 やってみると思っているよりも大体大変ですが(笑)、それもまた楽しめるはずです」とアドバイスの言葉を託してくれました。初めから高い完成度の作品は作れないので、まずは手を動かしながら考える、ということですね。

     とももももももさんは、東京ビッグサイトで開催される「ゲームマーケット2022年秋」に、サークル名「EngineMaker」として10月29日・30日の両日、ブース「両-エ32」での参加を予定しています。今回紹介した「馬歌会」は2500円にて頒布予定とのこと。また今後、単語やお題を追加したものを制作予定とのことなので、Twitterで動向をチェックしおくとよさそうです。

    <記事化協力>
    ともももももも(カリカリ麺ハウス)さん(@tomo_toma_isoon)

    (戦魂)

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