もしも子どもが寝ている間に、ぬいぐるみたちが動き出したら……?そんな動画が、ツイッターで大きな話題になっています。

 すやすや眠る赤ちゃんのまわりにいるのは、すみっコぐらしのなかまたち。絵本やボールを協力しながら片付け、最後は部屋を暗くしてすみっコたちも添い寝を始めました。ほほえましい光景に思わずほっこりする人が続出しています。

 どうしてぬいぐるみが動くの?と思うでしょうが、実はこの動画は写真を1枚1枚繋ぎ合わせた、いわゆるストップモーションアニメの技法で制作されたもの。テレビやYouTubeなどではよく見かけますが、こうした日常の中でも作れるとは驚きですよね。

 作者はもちろん、眠っている赤ちゃんのママ「はなこ」さん。以前ツイッターで見かけたストップモーションアニメに感銘を受け、自身もずっと作ってみたいと考えていたのだそう。

 眠っている赤ちゃんやすみっコぐらしを題材に、という構想は以前から思い付いていたものの、周囲でぬいぐるみを動かしたりしているうちに赤ちゃんが起きてしまい、なかなか完成に至らず。今回はお昼寝中でしたが、午前中にたっぷり遊んでぐっすり眠っていたため、撮影に再チャレンジしました。

 動画のテーマは「推しと推しのコラボレーション」。お子さんのことはもちろんですが、実ははなこさんはすみっコぐらしのファン歴7年を誇り、動画に登場するぬいぐるみたちも、お子さんが生まれる前から買い集めていたものです。

出しっぱなしのおもちゃを

すみっコたちが片付けていきます

 写真を撮影する上では深くストーリーは考えずに、「この子だったらこう動くだろうな……」というファンならではの視点でぬいぐるみを動かしています。

 動画を見てみるとたしかに、気弱なねこは少しオロオロしていたり、そんなねこを仲良しのとかげが助けたり、北から逃げてきたしろくまはひとりでもたくましく行動していたりと、公式の設定がしっかり反映されています。

公式の設定が反映されている点も見どころ

 お子さんがいつ起きるかわからないという状況で、撮影はとにかくスピード勝負ながら、はなこさんの推しへの愛が存分に込められた内容に仕立てられています。

 約11秒の動画を作成するのに、撮影した写真はなんと185枚!「結果的に思ってたよりもカット数は増えましたが、満足できる動きを作れて良かったです」という達成感を覚えつつも、「(テレビやツイッターの)ストップモーションアニメ作家さん凄すぎる!」と、その作業の大変さを実感したようです。

最後はカーテンを閉めておやすみ

 それでも「よく夫が息子と横に並んで寝てるので、2人を対象にまた撮りたいなぁと思いました」と、次作への意欲を語ったはなこさん。

 普通のビデオも良いですが、こうしたちょっと変わった動画も、子育ての記録として、より深く思い出に残るでしょう。お子さんが大きくなってこの動画を見た時の反応も楽しみですね。

<記事化協力>
はなこ 10mさん(@kamehanachan)

(山口弘剛)