2022年12月15日より、2023年の年賀状(年賀郵便物)の受付が始まりました。年賀状は年始の挨拶ですから、できるならば1月1日の元日に届くようにしたいもの。一体いつ頃までに出せば、元日に配達されるのでしょうか。これを含め、年賀状に関する豆知識をまとめてみました。
■ いつまでに出せば1月1日にに届く?
日本郵便によると、2022年の年賀郵便物で、元日(1月1日)に配達された件数は全国で10億3000万通。1人当たり約8通出した計算になるそうです。2023年用の年賀はがきは16億4000万枚(当初発行分)用意されているとのこと。
それでは、いつまでに出せば1月1日に年賀状が届くのでしょうか?例年12月下旬ごろまでという感じですが、日本郵便では2023年1月1日に届けるには、2022年12月25日(日)までの投函を呼びかけています。
それ以降に出した場合、日本郵便では「できるだけ早く」届けるようにするそうですが、1月1日の配達は保証できないということのようです。郵便局の窓口、ポストとも最終の収集時刻がありますので、25日でも最終収集時刻以前に投函した方がいいでしょう。
■ 私製はがきや封書で送る場合
また、日本郵便の発行している年賀はがきではなく、オリジナルの私製はがきや封書で送る際には、宛名を書く側、切手のすぐ近くに「年賀」と赤もしくは朱色で分かりやすく書いておくと、年賀郵便として取り扱われます。この表記がなければ普通郵便と区別がつかず、通常通りに配達されてしまうのでご注意を。
■ 投函間違いや出したけど取り戻したいとき
郵便局や一部のポストでは、年賀状専用の差し出し口が用意されていますが、誤って通常郵便の方に入れてしまったらどうなるのでしょう?表面に赤(朱色)で「年賀」と書かれている郵便物は、仕分けの際に通常の郵便物と区別されているとのこと。ただ、ミスがないとは限らないので、できる限り専用の差し出し口を利用しましょう。
また、投函した後から宛名の間違いなどに気付いた場合、規定の料金はかかるものの配達前であれば「取り戻し請求」が可能になっています。これは投函した郵便局(ポストの場合は収集時刻を記したところに担当の郵便局名が明記されています)の窓口まで出向き、相談してください。電話やネットでの申し込みはできないので、注意が必要です。
年賀はがきを利用して、海外の人へ年賀状を送ることも可能。その際ははがきを横(切手が印刷されている方を上)にして、宛名や差出人を記載し、不足分の切手を貼付します。ただし、外国では1月1日に届けるサービスがないので、その点を考慮しておきましょう。
■ 年賀はがきを購入後に身内に不幸があった場合……
年賀はがきや寄付金付きお年玉付き郵便切手を購入後、身内に不幸があって喪に服すことになった場合は、2022年11月1日~2023年1月10日の年賀はがき販売期間であれば、郵便局の窓口で普通はがきに無料交換が可能です。販売期間を過ぎた場合や、他年度発行の場合は手数料が必要となるので注意が必要です。
年賀はがきのお楽しみといえば、現金30万円などが当たるお年玉。2023年分は2023年1月15日に抽選結果が日本郵便の「お年玉商品のご案内」ページにて発表されます。当選した年賀状は郵便局窓口へ持参しましょう。年賀状自体は番号くじ部分に日付印を押して返却されるので、記念に取っておくこともできますよ。
<参考>
日本郵便「2023(令和5)年用年賀はがきなどの発行および販売」
日本郵便「近親者のご不幸による服喪が理由の場合」
日本郵便「2022(令和4)年年賀郵便物元旦配達物数」
(咲村珠樹)