おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

恵まれない環境でミニサイズに成長 驚きの「手乗り白菜」

 家庭菜園を楽しむ場合、時には理想的な栽培環境を整えられないことがあります。そういった場合、枯れてしまうことも多いのですが、環境に適応してたくましく育つ作物も。

 Twitterに、恵まれない環境に適応し、立派に育った白菜の画像が投稿されました。ただし、通常の品種だったにも関わらず、ミニサイズの「手乗り白菜」になってしまったのです……。

  •  意図せず「手乗り白菜」を誕生させてしまったのは、Twitterユーザーの「まつもと」さん。ホームセンターで「無双」という早生品種の白菜苗を購入し、家庭菜園に植えつけたのですが、余った1株をプランターに植えたのだそう。

     プランターは「650型」と呼ばれる幅650mm、深さ200mmのもの。無双の標準生育期間である67日以上を経過したタイミングで収穫したとのことです。

     ちなみに、家庭菜園に直植えしたものは標準的な白菜の大きさに育ち、ミニサイズだったのはプランター栽培したものだけ。葉の大きさは小さいものの、生育が不完全だと結球(葉が丸く球状に巻くこと)しないので、十分に成長したことがうかがえます。

    「手乗り白菜」と500円硬貨との大きさ比較(まつもとさん提供)

    食味も通常の白菜と変わらず、美味しくいただけたとのこと。中の方も葉がぎっしりと詰まっていて、立派な「白菜」だったそうです。

     まさかこのような大きさに育つとは思わなかったまつもとさん。「他にもプランターを用意し数株育てれば同じように育つのか等を見れて面白かったと思いますが、畑の余りだったので写真の白菜の他にはプランターで育てていないため悔やまれます」と、これが偶然の産物なのか検証できなかったことを残念がっていました。

     まつもとさんはバイオテクノロジーを学び、農業分野も勉強してきたという人物。「大きなプランターを用意できなかったとはいえ、土を選ばない初心者向けの品種でこんなミニ白菜を作ってしまい恥ずかしい」と語っていますが、むしろ興味深い結果となったかもしれません。

     同じ環境で栽培しても、またミニサイズに育つかどうかは分かりませんが、品種改良はこのような「通常と異なる結果」から端緒がひらかれるもの。植物の柔軟性とタフさを知ることのできる、貴重な例になったかもしれませんね。

    <記事化協力>
    まつもとさん(@_matsup_

    (咲村珠樹)

    あわせて読みたい関連記事
  • 画像提供:けもさん(@sokonron)
    インターネット, おもしろ

    直売所で購入した大根に爆笑!「鬼の手かなw」「特級呪物やん」の声

  • 日本農業新聞CMに工藤阿須加が出演!広大なブロッコリー畑から応援メッセージ
    企業・サービス, 経済

    日本農業新聞CMに工藤阿須加が出演!広大なブロッコリー畑から応援メッセージ

  • 画像提供:フルーツトマトの曽我農園SOGA FARM トマトの世界さん(@pasmal0220)
    インターネット, おもしろ

    中学時代に笑われたトマトの発音「タメィロゥ」を商品名に 悔しかったので……

  • 画像提供:なごみ ポメラニアンさん(@nagomi_kedama)
    インターネット, おもしろ

    巨大ナス出現に戸惑うポメラニアン 首をかしげる仕草が超キュート

  • 画像提供:青髪のテツさん(@tetsublogorg)
    グルメ, 話題・知識

    紫色のブロッコリーを見つけたらガッツポーズ!野菜のプロが冬のブロッコリーの選び方…

  • 野菜のプロがアドバイス「12月に入ったらみつばを冷凍して!」 年末年始には価格が高騰
    季節・行事, 雑学

    野菜のプロがアドバイス「12月に入ったらみつばを冷凍して!」 年末年始には価格が…

  • 都民参加イベント「多摩グリーンツーリズム」開催!農業体験や立川産のお肉や野菜に舌鼓
    イベント・キャンペーン, 経済

    都民参加イベント「多摩グリーンツーリズム」開催!農業体験や立川産のお肉や野菜に舌…

  • 画像提供:青髪のテツさん(@tetsublogorg)
    グルメ, 話題・知識

    ズッキーニに強い苦みがあったら注意!野菜のプロが美味しい食べ方も伝授

  • 八百屋歴10年・野菜のプロが教える「鮮度の良い野菜の選び方」(画像:写真AC)
    グルメ, 話題・知識

    八百屋歴10年・野菜のプロが教える「鮮度の良い野菜の選び方」

  • メキシコ料理店が作る「パクチー石鹸」 ネタかと思いきやその本気度が凄かった
    商品・物販, 経済

    メキシコ料理店が作る「パクチー石鹸」 ネタかと思いきやその本気度が凄かった

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく
    エンタメ, 舞台

    宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

  • 白石麻衣、【フラット35】新CMで魅力をプレゼン 最近の“ハマりもの”も明かす
    エンタメ, 芸能人

    白石麻衣、【フラット35】新CMで魅力をプレゼン 最近の“ハマりもの”も明かす

  • 世界初の4人乗り4足歩行ロボット (c)2025 三精テクノロジーズ株式会社
    イベント・キャンペーン, 経済

    4人乗りロボや対話AIも登場 「ビジネスチャンス EXPO」東京ビッグサイトで開…

  • 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

  • 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み
    エンタメ, 芸能人

    松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み…

  • 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

  • トピックス

    1. この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      学生時代、入りたくても入れない「聖域」のような場所だった職員室。その風景を再現し、自由に探索できる展…
    2. フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      SNS上には今日も、「○○が当たる!」といったプレゼント告知があふれています。いまや日常の景色と言っ…
    3. 汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      屋内と屋外で寒暖差が大きく、着る服に悩みがちなこの季節、SNS上で「エアリズムの上にヒートテックを着…

    編集部おすすめ

    1. 宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      宝塚・宙組特別メニューから“酢”消える 「酢が退団?」とSNSざわつく

      11月22日午前、X(旧Twitter)のトレンドに「宙組公演特別メニュー」が一時浮上し、ファンの間で大きな話題となりました。きっかけとなっ…
    2. ミラノで開催「IQOS Curious X Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      ミラノで開催IQOS X SELETTI「Sensorium Worlds」現地取材 五感に響いたIQOSの“世界観”

      フィリップ モリスが、イタリアでイベント「Sensorium Worlds」を開催。今回は、この壮大なイベントの模様とともに「IQOS To…
    3. 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月18日18時、新たな投稿を…
    4. 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      俳優の松山ケンイチさんが11月17日、自身のXアカウント「松山ケンイチ(@K_Matsuyama2023)」でユーモア企画「誰も傷つけない悪…
    5. 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月17日、作品の掲載順に関す…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト