6月16日に発売されたポケモンカードゲーム強化拡張パック「ポケモンカード151」。シリーズ初代に当たる「赤・緑」に登場する全ポケモンを収録していることもあり、発売前から特に高い注目を集めていました。
そんな本弾には、新要素「マスターボールミラー」と呼ばれるレアカードが存在していますが、これを全種類コンプリートしたという強者がツイッターに現れました。偉業達成に祝福の声が相次いでいます。
知らない方のために軽く説明をしておくと、「マスターボールミラー」は、20パック入りのボックスにたったの1枚しか封入されていないという、ただでさえ入手困難なカード。これが一部を除いた全ポケモン分+トレーナーやグッズといった補助カードにも存在するのですから、コンプリートがいかに途方もない道のりであることがわかると思います。
ちなみにマスターボールミラーが存在しない一部のポケモンについては、SR(スーパーレア)やSAR(スーパーアートレア)といった、これまた高いレアリティのカードが配置されています。いや、本当にすげぇ……!
■ 投稿者はカードショップオーナー 開封会での軽い発言がきっかけに
これら全種類を特注の額にいれて、展示しているようすをツイッターに投稿したのは、奈良県橿原市八木駅前に店を構える「オーサムカードショップ」のオーナー、小林さん。自ら「狂気の沙汰」と例えるほど、困難な収集に挑戦することになったのは、発売日に顔なじみの客らと開封会を行ったことがきっかけでした。
小林さんが開封した1ボックスに入っていたのが、本弾において特にレアな位置付けとされる「エリカの招待」のマスターボールミラー。同席した客らから「それ引いたら全部集めて見せてほしい!」という要望があり、軽はずみに「任せとけ~!」と返事をしたことから、チャレンジが始まりました。
■ 収集には多くの方の協力が 時に自ら遠方へ足を運ぶことも
とはいえ、前述の通りマスターボールミラーはそう簡単には手に入らないレアカード。加えて近年のポケモンカードの流通量不足もあり、ひとりでは到底集められるものではありません。
「ぜひ僕のを使ってください!」「◯◯◯あったよー!いるー?」と、有志らから譲り受けたり、代理で購入をしてもらったりと協力を得ながら、少しずつその数を増やしていきました。それでも集まらない分については、他のカードショップを訪れ自費で購入。時には大阪、東京まで足を伸ばすこともあったのだとか。
このご時世、オークションやフリマサイトで購入する手段もありますが、小林さんは「実際に足を運んで購入する」というマイルールを課すなど、ただでさえ大変な収集をさらにハードモードに。もちろん店で買取を行ったカードや、ボックスの在庫には手を付けておらず、あくまで個人として収集することにこだわったそうです。
■ 発売から3週間でついにコンプリート 「お店とお客様の繋がりがすごいんです」
こうして、発売日からおよそ3週間が経過した7月5日、ついにマスターボールミラー全種類のコンプリートに成功。その心境をうかがうと、開口一番に「コンプがすごいんではなくて、お店とお客様の繋がりがすごくてその点を見てほしいと思います」と、協力してくれた方への感謝の気持ちを述べていました。
続けて「ゲームのポケモン図鑑をコンプリートしたような……子どもの頃に夢見た、ある意味本物のポケモンマスターになった感じですね!」と、長き道のりを振り返った小林さん。その胸中はきっと強い達成感で満たされていたことでしょう。
なお、集めたカードはオーサムカードショップ店頭で展示を行っており、大勢の方の協力のもと完成したコレクションとして、今後バラで販売を行う予定もないとのこと。マスターボールの輝きがまぶしすぎるこの光景は、長らくお店の名物になりそうですね。
🎉完成❗️見て見て❗️🎉
マスボミラーコンプ🥵✨
皆様のおかげで全部揃いました🫡✨
ご提供頂いた皆様も
ありがとうございます🥰
残り自腹で頑張りました、、、😭
半分狂気の沙汰かなと、、笑笑#151#オーサムカードショップ#ポケカ#マスターボールミラー#コンプ#マスボ pic.twitter.com/B43GkOg6N2
— オーサムカードショップ(The Awesome card shop) (@the_awesome_777) July 5, 2023
<記事化協力>
オーサムカードショップ(The Awesome card shop)さん(@the_awesome_777)
(山口弘剛)