おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

レトロゲームソフトの説明書に書かれていたプレゼント応募条件に仰天 「片思いの相手に告白して頂いて」

 1993年に発売されたスーパーファミコン用ソフト「ザ・心理ゲーム~悪魔のココロジー~」の取扱説明書に、仰天の文言を発見。YouTubeチャンネル「4ST(ヨンスタ)」のXアカウントがポストしています。

 「プレゼント応募のハードル高すぎやろ」というつぶやきと共に添えられた写真に書かれている応募条件を見てみると……ゲーム内の「片思いチェック」にて特定の画面を撮影した上、なんとリアルで「片思いの相手に告白」することが必要なのだとか。ちょっと厳しすぎないか……!?

  • ■ 「片思いチェック」で最高評価だったとしても、やはり高すぎる「告白」のハードル

     「ザ・心理ゲーム~悪魔のココロジー~」は、株式会社ヴィジットが制作したゲームソフト。そのタイトル通り、「セルフモニタリング」や「心のカウンセリング」といったさまざまな種類の心理ゲームを通じて、もうひとつの自分と触れ合うことができる……という内容です。

     そのうちの一つに「片思いチェック」があり、特定の画面とは「やったのう!たとえ天国と地獄がひっくり返っても怖いものなしじゃ!」という文言から始まる、最高評価のメッセージのこと。

     続けて「君の恋は必ずみのる。つまり相性、タイミングすべて満点。これ以上の幸運はないのじゃ。最高のカップリング!!」とべた褒め。ここまで言われたら確かに悪い気はしないですよね。

     ……とはいうものの、実際に相手に告白してうまくいくという保証はありません。これを応募条件に入れられると、たしかにハードルが高すぎると言わざるを得ないでしょう。

     実際応募に必要なのはその画面を撮影した写真だけであり、告白を行った証明は必須ではないので、行動に移すかどうかはあくまで任意ということではあるものの……もしかすると真面目にルールを守った、純朴な少年少女がいたかもしれません。うまくいっていれば良いのですが……。

    目を疑うようなプレゼント応募条件

     思わず二度見してしまうようなプレゼント応募条件を発見した際の心境を、「こういう恋愛要素を盛り込んだ応募条件は初めて見たので笑ってしまいました」と語る4ST運営者のSheNaさん。

     株式会社ヴィジットは大阪に本社を構えていた企業であり、代表取締役の森本和伸さんも生粋の大阪人。ある意味では関西らしい、明るくユニークな発想と言えるのかも。当時もしもゲームのプレイヤーと同じ境遇に置かれたならば、SheNaさんも「意外とこれが(告白の)後押しになっていたかもしれませんね」と、前向きなメッセージと捉えたようです。

    ■ プレゼント企画の反響については判明せず 本当に告白した人がいたのか気になる

     一方、果たしてこのプレゼント企画にどれくらいの応募があったのかも気になります。そこで、森本さんと交流のあるSheNaさんが本人に尋ねてみましたが、なにぶん30年前のことなので、関係者をあたってみてもはっきりしなかったとのことでした。

     当時もしも「ザ・心理ゲーム」のプレゼントに応募し、特製グッズを受け取った方がいるならば、ぜひ話を聞いてみたいところ。プレゼントの内容は何だったのか、そして告白は成功したのか……気になることだらけです。

     ちなみに、現在の森本さんはゲーム会社の看板を下ろし、大阪にて豆乳専門店「靖一郎豆乳」の経営者として心血を注いでいます。9月上旬には「フェスティバルプラザ」(大阪市北区)に「靖一郎豆乳&cafe」をオープンしたそうです。

     チャレンジ精神にあふれていた森本さんの会社だったからこそ、「片思いの相手に告白」という他ではまず見ないであろう、ユニークなプレゼント企画が生まれたのかもしれませんね。

    <記事化協力>
    4ST(@4STUDIO4 / YouTube:4ST
    SheNaさん(@SheNaTheKid

    (山口弘剛)

    あわせて読みたい関連記事
  • 「記録消去者即抹殺」25年前のメモリーカードに貼られた警告ラベルが不穏すぎる
    ゲーム, ニュース・話題

    「記録消去者即抹殺」25年前のメモリーカードに貼られた警告ラベルが不穏すぎる

  • 35年の時を経て蘇る!唯一の公式ゲーム「シティーハンター」が現行機に移植決定
    ゲーム, ニュース・話題

    35年の時を経て蘇る!唯一の公式ゲーム「シティーハンター」が現行機に移植決定

  • 早すぎた名機「バーチャルボーイ」が令和にまさかの復活 Nintendo Switchでプレイ可能に
    ゲーム, ニュース・話題

    早すぎた名機「バーチャルボーイ」が令和にまさかの復活 Nintendo Swit…

  • テレビ神奈川の新番組「第三学区」が想像以上にエモかった 加藤茶さんが自身登場のゲームに挑戦
    ゲーム, ニュース・話題

    テレビ神奈川の新番組「第三学区」が想像以上にエモかった 加藤茶さんが自身登場のゲ…

  • 加藤茶、伝説の“カトケンゲーム”に挑戦 新番組「第三学区」放送開始
    エンタメ, 芸能人

    加藤茶、伝説の“カトケンゲーム”に挑戦 新番組「第三学区」放送開始

  • 初代ゲームボーイがレゴで復活 421ピースの精巧モデル、10月1日発売へ
    商品・物販, 経済

    初代ゲームボーイがレゴで復活 421ピースの精巧モデル、10月1日発売へ

  • 「じゃじゃ丸くん」「シティコネクション」「フォーメーションZ」……ジャレコの名作MSXタイトルがSwitchで復活
    ゲーム, ニュース・話題

    「じゃじゃ丸くん」「シティコネクション」「フォーメーションZ」……ジャレコの名作…

  • 40代の携帯ゲーム機
    ゲーム, ニュース・話題

    スーファミ、CDプレイヤー、PHS……「40代の通ってきたデバイス」に共感

  • National Videogame Museumが投稿した「Earthquake」のグラフィック
    ゲーム, ニュース・話題

    「Earthquake」の名が記されたフロッピーに残された謎 未発表Atariゲ…

  • 木のぬくもり×ゲーム愛 ファンが手作りした「木製スーファミ」が話題に
    ゲーム, ニュース・話題

    木のぬくもり×ゲーム愛 ファンが手作りした「木製スーファミ」が話題に

  • 山口 弘剛‌Writer

    記事一覧

    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • どこがどうなってる? 透明な箱に「複雑すぎる入り方」をする猫ちゃん
    インターネット, おもしろ

    どこがどうなってる? 透明な箱に「複雑すぎる入り方」をする猫ちゃん

  • 作業でたき火を燃やす新感覚クリッカー「たき火と猫」登場 癒やしと集中を両立するチル系ゲーム
    ゲーム, ニュース・話題

    作業でたき火を燃やす新感覚クリッカー「たき火と猫」登場 癒やしと集中を両立するチ…

  • 狛犬ならぬ狛猫? 就寝スペースに鎮座する二柱の守り神は猫
    インターネット, おもしろ

    狛犬ならぬ狛猫? 就寝スペースに鎮座する二柱の守り神は猫

  • Seriaのフィギュアを魔改造 絶妙なキモかわいさを放つ「コレジャナイガンダム」に
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    Seriaのフィギュアを魔改造 絶妙なキモかわいさを放つ「コレジャナイガンダム」…

  • キャットタワーの上でふてぶてしい態度 堂々とくつろぐ猫ちゃんが貫禄たっぷり
    インターネット, おもしろ

    キャットタワーの上でふてぶてしい態度 堂々とくつろぐ猫ちゃんが貫禄たっぷり

  • 「RTA in Japan Winter 2025」ゲームスケジュールが公開 任天堂タイトルが復活
    ゲーム, ニュース・話題

    「RTA in Japan Winter 2025」ゲームスケジュールが公開 任…

  • トピックス

    1. アカウント1の投稿

      【前編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ある日の調査作業の過程で、SNS「X」上において、急成長中の越境EC大手「Temu」のサポート担当を…
    2. Shuffle Town

      キーボードを叩くと家が出現!文書に「町」を作るフォント「Shuffle Town」が面白い

      手書き風の文字だったり、ホラー風の文字だったり、一風変わった文字を簡単に使用することができるデジタル…
    3. “すっぱいペヤング”が爆誕!?超大盛りハーフ&ハーフシリーズ最新作を実食

      “すっぱいペヤング”が爆誕!?超大盛りハーフ&ハーフシリーズ最新作を実食

      まるか食品は11月4日、「tabete だし麺×ペヤング超大盛やきそばハーフ&ハーフすっぱゆず」を発…

    編集部おすすめ

    1. 作業でたき火を燃やす新感覚クリッカー「たき火と猫」登場 癒やしと集中を両立するチル系ゲーム

      作業でたき火を燃やす新感覚クリッカー「たき火と猫」登場 癒やしと集中を両立するチル系ゲーム

      作業中に「猫」と「たき火」の癒やしを感じながら集中できる……そんな新感覚のゲーム「たき火と猫」のSteamストアページが公開されました。本作…
    2. アカウント1の投稿

      【後編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ※この記事は前編からの続きです。前編では、Temuを名乗る複数のアカウントを調査する中で見えてきた構図をお伝えしました。ここからは、Temu…
    3. ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設

      ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設

      ヤマト運輸株式会社は、11月10日から「宅急便当日配送サービス」の提供を開始し、併せて新たに「同一都道府県内運賃」を導入すると発表した。午前…
    4. 1回1万円の「大人のセボンスター」カプセルトイ登場 女児ゴコロときめく本格宝石入り

      1回1万円の「大人のセボンスター」カプセルトイ登場 女児ゴコロときめく本格宝石入り

      株式会社KARATZが、カバヤ食品の玩具菓子「セボンスター」45周年を記念したジュエリー企画「大人のセボンスター」第3弾を発表。11月5日に…
    5. 嵐・四宮社長が偽アカウント多発に注意喚起 「来年のツアー用新アカウントの予定もなし」

      嵐・四宮社長が偽アカウント多発で注意喚起 「来年のツアー用新アカウントの予定も現時点なし」

      人気グループ「嵐」の公式SNSをめぐり、偽アカウントの出現が相次いでいることを受け、所属する株式会社嵐の四宮隆史社長が11月4日、自身のX(…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト