毎回ミリタリーな話題をお届けしている、「鉄砲蔵のミリタリー魂」。本編十三回目となる今回お届けするのは、ミリタリー専門イベント「ビクトリーショー」のレポートです。
先日、カスタム職人「怪しい猫おじさん」のレポートで情報をくれた友人から、その「怪しい猫おじさん」が東京浜松町の産業貿易センターで開催されるビクトリーショーで出店するという情報をもらい、早速取材に向かうことにいたしました。


当日、昼頃には到着すれいいだろうとのんびり午前10時半に早めの昼食の支度をしていると情報をくれた友人から緊急電話。

「会場外の道路にまで50人くらいの行列ができている。昼にはパンクするよ。」

ええぇぇ????

ミリタリーブームは下火になっているという読みはかなり甘かったか!まさか客が殺到しているとは!
これも事業仕訳会議で遡上に上ったりっくんランドの影響か!
とにかく作りかけた昼食を冷蔵庫に放り込んで昼食を中止し、大急ぎで電車に飛び乗りました!

このビクトリーショー、主催しているのは池袋のサムズミリタリ屋という1982年に池袋に創業したその道の専門店。
ビクトリーショーは年に4回行われているイベントで、最近では浜松町産業貿易センターで開催されています。
会場には軍服やモデルガン、エアーガン、無可動実銃(機関部を溶接したり銃身に鉛を流し込んだりして発砲できなくした本物の銃)などを取り扱うショップが全国から集まり、いつもは見ることさえ稀な銃や装備、普段では考えられない価格の銃や部品が購入できるチャンスというファンには嬉しいイベントです。

さて、そのビクトリーショー。
会場に着いてみたらもの凄い混雑!到着が午前11時だったこともあり、行列こそ出来ていなかったものの、辺り一面の黒山の人だかりでした。

今回の会場は2階と3階を借り切って開催され、1フロアーにつき千人は詰め掛けているかという大混雑。合わせて2千人は来ている事になります。そのうち直接目撃しただけでも20人くらいは全身を本格的な軍服に身を固めていました。
ちなみに人気の上位は第二次世界大戦時のナチスドイツと旧日本軍、アメリカ軍のベトナム装備とイラク戦争の現用装備。

会場内の雰囲気をお伝えするために、折角なので会場でお会いしたコスプレイヤーさんたちをご紹介します。
下写真左はこのミリタリーショーの常連のDUKEさん。いつもは西部開拓時代のガンマンの服装でしたが、今回は旧日本兵。こちらの方が好きだそうで、最近では旧日本軍装備でサバイバルゲームをやっているそうです。
中央は実際に鉄製の鎧甲を身にまとった武士のコスプレの方。

次に紹介するのは、従軍看護婦と日本海軍将校のコスプレ。
右はナチス、ヒトラーユーゲントのコスプレの女性。皆さん、若くて綺麗な女性ばかりでした。

さて、コスプレイヤーの皆様にご協力いただいた後は、今回の本題「怪しい猫おじさん」のブースを訪れてみました。
左写真の左の方が怪しい猫おじさんこと小畑さんです。中央が当日ブースに展示してあった美しく彫刻された拳銃。右がよく金属製と勘違いされるほどリアルな各種マシンガン。実際にはプラスリック製なので担いでみるとかなり軽いです。
取材がてら店主にお話を伺うと、この日はM2重機関銃、ルイス機関銃の製造を受注し、マカロフ、M3グリースガンが売れたとのこと。流石です。

「怪しい猫おじさん」のブースを後にして、次に訪れたのはお隣の「戦民思想」というカスタム屋さんのブース。モスカート(40mmグレネードカートリッジを模した散弾発射ユニット)を使用したバズーカ砲が展示されていました。今回は参考出品ですが、予価は4万円だそうです。

こちらは全員ベトナム戦争装備で揃えたチーム、SAITAMA101ブース。メンバー募集をしておられました。このチームはサバイバルチームではなくリエナクトチームというそうです。主に基本訓練がメインだそうです。
訓練場所は関越道東松山ICから5分、または東武東上線高崎駅近く(池袋から50分)だそうです。
もし興味のある方はメールください、とのことでした。
実際のベトナム戦争の際、アメリカ軍が日本を中継してベトナムに向かい、長期にわたって戦争を続けたせいもあってベトナム戦争集結後、日本でアメリカ軍放出品が大量に出回った時期がありました。ですので日本ではベトナム装備はその頃から人気がありました。
この写真の方は元自衛官で、このチームではサバイバルゲームでの勝負より月に1回の基本訓練、戦闘、射撃訓練、野営訓練、野外衛生、通信、銃剣格闘などの訓練を行い、中でもとりわけ基本訓練が主だそうです。

さて、次に見つけたの第二次大戦時代の旧日本グッズ。全て実物だそうです。もちろん三八式歩兵銃の銃弾はダミーですが……。

そして今回はアメリカからの出店もありました。
「Vintage Productions」というミリタリーショップです。こちらでは記章、パッチ類を取り扱っていました。ミリタリーは各国どこにでも存在する不可欠なもの。日本だけでなくこうしたお店は海外でも需要があることが伺えますね。

最後に、何かとミリタリーの情報を頂き、お世話になっている山崎さん。サバイバルゲーム、ミリタリー関連でもう18年くらいの付き合いです。
長いものです。僕のミリタリーファン歴も。

最後にですが、今回ご紹介させていただいた皆様のURL情報をお知らせしておきます。
それぞれ興味のある方は一度ホームページだけでも覗いてみてください。

▼主催ショップ池袋サムズミリタリ屋
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-32-2 小泉ビル2階
https://www.sams-militariya.com/

▼カスタムガン受注生産、販売
「怪しい猫おじさん」
携帯電話:090ー8436ー6233

▼カスタムガン受注生産
「戦民思想」
https://wildey.militaryblog.jp/

▼サバイバルチームSAITAMA101
代表 ピーラー軍曹
101abn.19650729-nam@ezweb.ne.jp

▼VINTAGE PRODUCTIONS
https://www.vintageproductions.com/

(文・写真:鉄砲蔵)