おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

リリースプラス

伊藤桂司 個展「楽しくなってきた It’s Getting Fun!」のお知らせ

update:
アイランドジャパン株式会社
このたび HARUKAITO by ISLAND では、伊藤桂司の個展「楽しくなってきた It’s Getting Fun!」を開催いたします。



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/57302/31/57302-31-af8096b32f0a522e4fa62dc1c7a6dc95-1080x1350.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(C)️ KEIJI ITO

伊藤は1980年代に伝説的な雑誌『JAM/HEAVEN』でデビューした後、音楽、雑誌、広告、書籍、映像など多岐にわたるアートディレクションやグラフィックワークを手がける傍ら、「CLOSE UP of JAPAN 展」(サンパウロ美術館)、「四次元を探しに――ダリから現代へ」(諸橋近代美術館)、「VERDE COSMICO」(PARCEL)、「TRANQUILO」(Gallery Trax)など国内外の展覧会で作品を発表し、好評を博してきました。
本展では、近年伊藤が取り組むペインティングシリーズの新作を発表します。満天の星空の下に広がる黄緑色の大地が印象的な本シリーズの制作について、伊藤は次のように振り返っています。
「都市生活のなかで感じる緑に対する欲求や、パースペクティブが遮断されている息苦しさから生まれた反動によるものかもしれない。とりわけこの数年の流行り病による閉塞感は、気持ちよく広がる緑の空間への渇望を促進させたように思う。」
ネオ・シュルレアリスムとも呼ばれるこの幻想的な風景画は、伊藤が実際に旅先で訪れた山道や、自身が撮影した風景、そして自身が蒐集してきた置物や雑誌の切り抜きをもとに構成されており、日常生活の断片がコラージュされるように描き出されています。黄緑色の大地は、CG 映像制作におけるグリーンバックを思わせる無機質さを帯びていますが、そこにはシュミラークルな世界を否定も肯定もせずに受容するまなざしがあります。
奇妙な動植物やキャラクターなど、かつて別々の場所に存在していたものたちの邂逅は、自然と人工、現実と非現実、無機物と有機物の境界線をやわらかく撹拌し、記号に回収された現実を再生させます。それは、ウォーホルの大量生産や「スーパーフラット」に見られるシニシズムとは異なる実践であり、視覚芸術の新たな冒険といえるでしょう。
本展のタイトルが、伊藤が自身の夢の中で聞いた言葉の抜き書きであることも、その作家性を象徴しています。椹木野衣はかつて次のように評しました。
「永遠に失われてしまったこの純粋な想像力の王国が、彼の絵の中に描かれた得体の知れない“異国”としてあらわれているのではないだろうか。もうけっしてわたしたちの誰もそこにはたどりつくことのできない“異国”として。」(※)
伊藤自身が「幼少期から、死後の世界を思うときは、恐怖よりも興味が勝っていた。そのイメージは、得体のしれないものとして“夜”や“宇宙”を想起させた」と述懐するその世界観はどのように形成されたのか、1990~2000年代のペインティングやコラージュ作品、そして近年制作を続けているアルバムジャケットを模した「SOUNDLESS SLEEVE」も併せて展示します。この機会にぜひご高覧ください。
(※)出典:作品集『LANDSCAPE AND FLOWERS』(1996)
テキスト by 鈴木沓子

【展覧会概要】
タイトル:楽しくなってきた It’s Getting Fun!
作家:伊藤桂司 Keiji Ito
日程:2025.10.25 sat. - 11.23 sun.
Open:13:00-19:00 Thu-Sun
  Opening Reception: 10.25 sat.18:00-20:00
企画: island JAPAN
www.islandjapan.com
info@islandjapan.com
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-9 BLOCK HOUSE 2F
6-12-9-2F BLOCK HOUSE Jingumae Shibuya-ku, Tokyo 150-0001 JAPAN
www.blockhouse.jp

【作家プロフィール】
伊藤桂司
グラフィックワーク、アートディレクション、映像を中心に活動。2001年東京ADC賞受賞。キリンジ、テイ・トウワ、木村カエラ、スチャダラパー、GRAPEVINE、THE BAWDIES、PES from RIP SLYME、高野寛、ohana、オレンジペコー、ボニー・ピンク、愛知万博EXPO2005世界公式ポスター、イギリスのクラヴェンデール、SoftBank キャンペーン、KEIJI ITO × graniph Collaboration 他多数のヴィジュアルを手掛ける。個展多数。数々の国内外の展示にも参加。作品集に『LA SUPER GRANDE』(ERECT LAB.)、『DAYS OF PAST FUTURE』(Alex Besikianとの共著)他多数。京都芸術大学大学院教授。UFG代表。

最近の企業リリース

トピックス

  1. 目指せ去勢マスター!「繁殖」テーマのローグライクゲーム爆誕

    目指せ去勢マスター!「繁殖」テーマのローグライクゲーム爆誕

    海外の映画やゲームが日本向けにローカライズされる際、タイトルも和訳されることもしばしばですが、「あま…
  2. 実家の一室をレトロゲームショップ風に改造 本物の什器も揃えた昭和男児の夢空間

    実家の一室をレトロゲームショップ風に改造 本物の什器も揃えた昭和男児の夢空間

    一歩足を踏み入れると、そこはまるで平成初期のゲームショップ。ショーケースにはファミコンソフトがずらり…
  3. ケーキの上は只今工事中!3歳のわが子に作った「工事現場ケーキ」が楽しそう

    ケーキの上は只今工事中!3歳のわが子に作った「工事現場ケーキ」が楽しそう

    「はたらくくるま」が好きな人に刺さること間違いなしな「工事現場ケーキ」がXで話題です。説明がなければ…

編集部おすすめ

  1. 職員室を自由に物色! 体験型展示「あの職員室」が11月15日より開催

    職員室を自由に物色! 体験型展示「あの職員室」が11月15日より開催

    株式会社チョコレイト(CHOCOLATE Inc.)は、あの頃入りたくても入れなかった職員室を体験できる展示企画「あの職員室」を、11月15…
  2. カービィのエアライダー、桜井政博こだわりの「酔い対策」が話題 アクセシビリティ配慮に称賛の声

    カービィのエアライダー、桜井政博こだわりの「酔い対策」が話題 アクセシビリティ配慮に称賛の声

    2025年10月23日22時より配信されたNintendo公式番組「カービィのエアライダー Direct 2」にて、ゲームクリエイター・桜井…
  3. 「なぜ誹謗中傷は起きたのか」 にじさんじ運営が加害者心理を公表

    「なぜ誹謗中傷は起きたのか」 にじさんじ運営が加害者心理を公表

    ANYCOLOR株式会社は10月22日、所属ライバーである甲斐田晴さんをめぐる極めて悪質な誹謗中傷・荒らし行為への対応結果を、加害者側の意識…
  4. 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」公開40周年 タイムサーキット型時計が登場

    「バック・トゥ・ザ・フューチャー」公開40周年 タイムサーキット型時計が登場

    株式会社Gakken(学研ホールディングスグループ)は、同作の映画公開40周年を記念して、劇中の「タイムサーキット」を再現した時計「バック・…
  5. 電気通信大学が注意喚起 京王線の車内広告に何者かが不審なQRコード“貼り付け”か

    電気通信大学が注意喚起 京王線の車内広告に何者かが不審なQRコード“貼り付け”か

    電気通信大学が10月21日朝、公式Xアカウントに声明を掲載。「京王線車内の本学の広告にQRコードは記載しておりません」と述べ、車内広告にQR…
Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

提携メディア

Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト