見る角度によって色合いが変化する「宝石の絵」がツイッターで脚光を浴びています。
虹色に輝く宝石を描いたのは、画家のTAKUYA YONEZAWA(@takuyanokaiga)さん。「作品でワクワクを届けること」を活動のコンセプトにしており、作品を美術館や国内外のギャラリー、SNSなどで発表している他、通販で販売を行うなど活動の幅を広げています。
見る角度によって色合いが変わる絵画の秘密は、使用する絵具に隠されています。「白っぽい作品を」と制作の依頼を受け、画材屋をたずねたところ、今回の作品で使用した絵具にたまたま出会ったそうです。
この「見る角度で色が変わる絵具」は複数のカラーが販売されていますが、今回の作品に使用したのはバイオレットとブルーの2色。絵具を厚く塗り重ね、乾燥させてまた塗り重ねを繰り返し、1~2か月ほどの期間をかけて描かれました。
TAKUYA YONEZAWAさんは作品づくりにおいて「偶然を受け入れて重ねていくこと」を意識しているそうです。ペインティングナイフとシリコンベラを使用する描画は、筆とは異なり大胆な表情を見せます。その中で想像もしない色合いやグラデーションが生まれることが多く、こうした偶然が必然であったかのように作品にハマっていく工程を重ねて作品は完成します。
なお、今回紹介された作品には「きれいですね、何度も見ちゃいました」「マジックですね~!」といった声が寄せられ、2万件以上の「いいね」が付いています。
大きな反響に対し、「たくさんの方に見ていただけてすごく嬉しいです!僕自身も感動した絵具のきらめく表情が共有できてよかったです」と喜びの気持ちをコメント。作品はまだ未完でこれから背景を描いていくとのことです。
新作 プリズムホワイト
「宝石の輝き」を「絵具のきらめき」で描いた絵画作品です。角度によって色合いが変化する感動を共有できたら嬉しいです pic.twitter.com/zmM1yFe5Uw— TAKUYA YONEZAWA | 画家 (@takuyanokaiga) August 10, 2021
<記事化協力>
TAKUYA YONEZAWA | 画家さん(@takuyanokaiga)
(山口弘剛)