「アンモニャイト」というと、猫が体を丸めて寝ている状態が、化石の「アンモナイト」に似ているところから出来た言葉ですが、本当にアンモナイトと猫が融合してしまったかのような新種生物の木彫り作品がツイッターに登場しました。

 アンモナイトの殻の中から上半身を出す白猫の姿はまさしく「アンモニャイト」。その正体は神の使いか、それとも妖怪か。作品を投稿したツイートには8万件の「いいね」がつくなど、大きな注目を集めています。

 アンモニャイトの木彫り作品を制作したのは木彫り作家の川崎誠二さん(@sawsnht)。制作の経緯についてうかがうと、1年ほど前、川崎さんの木彫り教室の生徒にカタツムリの制作を教えた際に、自身も「カタツムリを作りたいな~」と思った事がきっかけとのこと。

 川崎さん自身も猫が好きで、いわゆる「猫が体を丸めたアンモニャイト」という言葉は面白いなと感じていたそう。そのまま猫とアンモナイトをくっつけた空想生物を作ったらどうなるだろう?とわくわくした気持ちで、イメージを膨らませながら制作を開始しました。

アンモニャイトからは神々しい雰囲気を感じます

アンモニャイトの後ろ姿

 普段は小さいサイズのかわいらしい作品を作ることが多い川崎さんですが、今回の作品については「空想生物で単純化しすぎると何なのかわかりにくくなってしまうので、普段制作している動物よりもリアル気味に制作しました」とのこと。

 実在しない生物を作るこはとても難しいことですが、完成した作品については「なかなか良いものができたな思います。今まで主に制作してきた実在の動物とは違って想像上の物を作ることができたので、制作の可能性の幅が広がってよかったです」とコメント。自身も満足の出来栄えになった模様です。

 そんなアンモニャイトに対して、返信欄には「新しい神かと思った」「リアルに存在してそうで好き」と空想上の生物ながらも多くの称賛の声が寄せられたほか、「めちゃくちゃ欲しいです……」と販売を求める声も。こうした声に対し、川崎さんは「今回の作品は非売品ですが、今後は販売用に同等の物を作ることも考え中です」と、商品化に前向きであることを明かしてくれました。

<記事化協力>
川崎 誠二・Seiji Kawasakiさん(Twitter:@sawsnht / Instagram:@seiji_kawasaki / Facebook:@woodcarving.kawasaki

(山口弘剛)