Twitterユーザーのたかゆきさんは普段、趣味の時間を利用してコスプレをはじめ、ロボット制作や3Dプリントを行なっている人物。
「『どれだけ皆さんに喜んでいただけるか、ワクワクさせれるか』をテーマにものつくりをしています」という自身の作品は、ニッチ層を意識したややマニアックなものを題材にしています。
先日投稿した作品動画も、その際立つ個性で話題となりました。
この日は、自作のコスプレ造型を披露したたかゆきさん。その姿は異星人のような風貌。透明のヘルメットから透けて見える緑色の脳に、まるで王様のような赤いマントが印象的。
むき出しとなっている白い歯と目も相まって、一度見たら夢にまで出てきそうなインパクト。ただ、「元ネタ」が分からないという方も多いかも。実はこれ、アメリカ映画「マーズ・アタック!」に登場するミドリ人をモデルにしたファンアート作品。
「『マーズ・アタック!』は、中学生の頃にレンタルビデオ店で借りて観てトラウマになったんですよ(笑)」と、作品との出会いを語るたかゆきさん。
その上で、「現代に蘇らせるべきキャラクターで、かつ自分にしか作れないもの」を考えたときに、真っ先に思い浮かんだのがこのミドリ人だったそうです。
今回の投稿で、多くの人をくぎ付けにしたフェイス部分は、街灯カバーを加工し、頭から被ることでクリアボディを実現。眼球についてはサーボモーターを使用して、プログラミングで動く仕組みに。動きは手元のコントローターで制御したとのことです。
また、脳の部分は発泡スチロールをベースに形どり、さらに紙粘土を盛り付けて、独特の皺(しわ)を表現しています。
ところで、今回たかゆきさんがマーズ・アタック!のミドリ人を題材に選んだのは、先述の通り自身がかつて見たときに感じたトラウマレベルの恐怖感。しかしながら、実際にイベント着用した際に受けた反応は意外なものだったそう。
「実は『かわいい!』というリアクションが多かったんです。もしかしたら、現代の『かわいい文化』にマッチしたデザインだったのかもしれませんね」
そんなたかゆきさんは、他にも様々なファンアートを制作。コスプレ造形に関しては、次回は海外ドラマ「アンブレラ・アカデミー」に登場する「カーマイケル」を題材として検討中なんだとか。
ただ、昨今のコロナ禍により、コスプレ活動は大きく縮小せざるを得ない状況下。一方で今回のSNS上での反響により、改めて活動の魅力を再発見し、決意を新たにされています。
「私自身も披露する機会を失い、コスプレ衣装もタンスにしまい込んだままでした。でも今回いただいた反響で、イベントの際に皆さんに喜んでいただいたときと同じような気持ちを思い出せました。もう少し時間はかかるでしょうが、再びの皆さんの前に『降臨』出来る日を楽しみに待っています」
マーズアタックやったの俺くらいだろ
#自分がオンリーワンだと思うコスプレ晒せ pic.twitter.com/kabh7apVOO— たかゆき@またドロイド作ります (@moriyakick) August 27, 2021
<記事化協力>
たかゆき@マッドサイエンティストさん(@moriyakick)
(向山純平)