おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

仙台放送が謝罪:関テレの被災地スタンド割り込みを嘘で擁護

仙台放送が4月19日、公式サイト上に謝罪を掲載した。

謝罪によると、熊本地震を取材中の系列テレビ局のモラルを指摘するツイッターの投稿に対し、同社関連会社社員が虚偽の投稿をしていたことが判明したためだという。

  • 【関連:関西テレビ、熊本でのガソリンスタンド列割り込み問題で謝罪】

    仙台放送謝罪文

    仙台放送と同じフジテレビ系列の関西テレビでは17日、熊本県に派遣した中継車が、現地のガソリンスタンドで列に割り込み給油したことがツイッターでの告発により発覚。18日謝罪するに至っている。

    しかし、告発が投稿された当時「危険物の管理をGSにお願いしている」など発言し注目されている人物がいた。後に関西テレビの謝罪により発言は嘘であることが判明。
    発言者が何者であるかネットでは追求する動きがあり、18日夜の時点で「仙台放送の関係者」と指摘されていた。

    【経緯】

    ■4月17日 8時10分:熊本県のツイッターユーザーが問題を告発

    熊本県のツイッターユーザーが、被災地のガソリンスタンドで朝から列が出来ていたにも関わらず関西テレビの中継車が、注意を無視して割り込んだと写真つきで投稿。モラルを欠く行為として強く問題視された。

    問題視された関西テレビの行為

    ■4月17日 15時28分:他のツイッターユーザーが誤解と指摘

    他のツイッターユーザーが、この件について「話を調べると自分たちの燃料をドラム缶等で持ち込んで来ていて、危険物の管理をGSにお願いしているらしいです。」と投稿。
    「直接調べました。」とも書かれていたため、ネットでは信用する人が続出し、ネット用語でいう炎上の「火消し役」となっていた。

    なお、このツイッターアカウントは既に削除されている。

    火消し役となった投稿

    ■4月18日:関西テレビが割り込みの事実を認め謝罪

    関西テレビが公式サイトに謝罪文を掲載した。謝罪文では中継車の列の割り込み及び給油の事実をみとめ、「あってはならない行為でした。」と反省し、謝罪している。

    ■4月18日:ネット民による調査開始

    関西テレビの謝罪により、次にネットでは4月17日時点で「火消し」発言をしていた人物に疑惑の目が向けられた。関西テレビが謝罪したことで、「GSにお願いしていたらしいです。」というのが嘘と判明したため。

    そこでネット民が調査したところ、過去履歴などから関西テレビと同じフジテレビ系列の仙台放送関係者と判明。

    「身内による虚偽の擁護」など大バッシングとなっていた。

    ■4月19日:仙台放送謝罪

    関西テレビの被災地取材におけるモラルを欠く行為について、問題を告発したツイッター投稿に対し、同社関連会社社員が虚偽の投稿をしていたと説明。
    「報道機関に携わる者として、あまりに軽率であり、あってはならない行為でした。」と述べ、謝罪している。

    <引用ここから>
    お 詫 び

    弊社の関連会社の社員が、熊本地震を取材中の系列テレビ局のモラルを指摘するツイッターへの投稿に関連して、17日午後、事実とは異なる虚偽の投稿をしていたことがわかりました。
    報道機関に携わる者として、あまりに軽率であり、あってはならない行為でした。
    今回の件で、多くの皆様に不快な思いを抱かせてしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。
    弊社といたしましては、今後このようなことのないよう、改めて関連会社を含めた社員・スタッフへの教育を徹底してまいります。

    2016年4月19日
    株式会社仙台放送
    <引用ここまで>

    ▼参考
    仙台放送「お詫び」

    (文:HideI)

    あわせて読みたい関連記事
  • 邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった
    インターネット, おもしろ

    邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くな…

  • 起業家・岡崎雄一郎さん
    インターネット, 社会・物議

    短命に終わった「レンタル怖い人」 運営者・岡崎雄一郎さんに舞台裏を聞いた

  • お笑いコンビ・アインシュタインの稲田直樹さんの公式X
    インターネット, 社会・物議

    アインシュタイン稲田の“潔白”が証明された日 暴露文化とSNS拡散が残したもの

  • まとめサイト「JAPAN NEWS NAVI」関連アカウント、Xで一斉凍結
    インターネット, 社会・物議

    まとめサイト「JAPAN NEWS NAVI」関連アカウント、Xで一斉凍結

  • 109シネマズ運営が最終報告、投稿者にも責任問う動き 「販売予定のポップコーン」動画は「廃棄品」と断定
    社会, 経済

    109シネマズ運営が最終報告、投稿者にも責任問う動き 「販売予定のポップコーン」…

  • 読売ジャイアンツ公式Xが父の日企画でまさかの炎上 思い出尋ねる投稿に恨み節続々
    インターネット, びっくり・驚き

    読売ジャイアンツ公式Xが父の日企画でまさかの炎上 思い出尋ねる投稿に恨み節続々

  • 「職場の困った人」炎上を受け、出版社と著者が声明発表 なりすましによるデマ拡散等には法的措置
    インターネット, 社会・物議

    「職場の困った人」炎上を受け、出版社と著者が声明発表 なりすましによるデマ拡散等…

  • 三笠書房ホームページより
    インターネット, 社会・物議

    ビジネス書『職場の「困った人」』が出版前からSNSで炎上、イラスト担当が謝罪

  • くら寿司での不適切行為、実行者から謝罪申し出 厳正対応へ
    企業・サービス, 経済

    くら寿司での不適切行為、実行者から謝罪申し出 厳正対応へ

  • 南港ストリートピアノのXアカウント
    インターネット, 社会・物議

    「練習は家で」投稿が波紋 南港ストリートピアノ運営が謝罪、撤去検討を表明

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 米バンダイナムコ、AI生成の偽パッケージ拡散を問題視 「暴力を強く非難」
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    米バンダイナムコ、AI生成の偽パッケージ拡散を問題視 「暴力を強く非難」

  • 介護未経験者全体の72.9%が将来に向けて「特に何も準備していない」
    社会, 経済

    仕事と介護の両立に不安85% ダスキンが「介護白書2025」で実態調査

  • プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正

  • 美食祭 in 日本橋三越
    TV・ドラマ, エンタメ

    高見沢俊彦の“美しいメシ”100回記念 日本橋三越で初の美食祭

  • なか卯が“ウニの二大メニュー” 雲丹おろしうどんとウニ丼を9月17日から販売
    商品・物販, 経済

    なか卯が“ウニの二大メニュー” 雲丹おろしうどんとウニ丼を9月17日から販売

  • 掃除機「自動お手入れ機能」篇(15秒)
    商品・物販, 経済

    反町隆史、東芝新CMで料理や掃除に挑戦 家庭的な素顔ものぞかせる

  • トピックス

    1. 日本最古の弁当屋の「実在しない“かつての”テレビCM」架空CMソングユニットが制作

      日本最古の弁当屋の「実在しない昭和テレビCM」架空CMソングユニットが制作

      画質や造作を古い時代風にした「アナクロ映像」が流行っています。そんな中、「日本最古の弁当屋」が、数々…
    2. 偽ファッション広告

      偽ファッション広告がGoogle広告に大量出現 サポート詐欺被害に注意

      2025年9月上旬からGoogle広告に偽ファッションサイトが急増。数秒で「Windows Defe…
    3. 邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      Webコンテンツ「絶対にバズるSNS」が9月15日公開。9月26日公開映画「俺ではない炎上」と連動し…

    編集部おすすめ

    1. 米バンダイナムコ、AI生成の偽パッケージ拡散を問題視 「暴力を強く非難」

      米バンダイナムコ、AI生成の偽パッケージ拡散を問題視 「暴力を強く非難」

      9月17日、バンダイナムコの玩具・コレクティブル事業を担う米国法人「Bandai Namco Toys & Collectibles Ame…
    2. キミは知っているか!ヨーグルトの「舐められるフタ裏」まとめイラストが有益すぎる

      キミは知っているか!ヨーグルトの「舐められるフタ裏」まとめイラストが有益すぎる

       「キミは舐めれるフタの裏を知っているか!」……そんな挑戦的なコピーと共に投稿された一枚のイラスト。題材となっているのは、誰もが一度は気にし…
    3. 英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      日本でうなぎといえば、甘いタレをつけて香ばしく焼き上げた「蒲焼き」が定番のスタイル。白焼きなどもあるにはありますが、うなぎといえばやっぱり蒲…
    4. たこばさんの「糸こんにゃく炒飯」

      えっ…これ糸こんにゃく!?目も舌も騙される“ヘルシー炒飯”を実際に作ってみた

      「糸こんにゃくで作った炒飯が本物そっくりに仕上がる」と聞いたら、信じられるでしょうか。大阪市のたこ焼き店「たこ焼たこば」の店主がSNSに投稿…
    5. 虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズで清掃員の仕事を疑似体験しながら、非日常な体験に巻き込まれていく……そんな不思議な没入型体験イベント「どこか奇妙な職業体験 虎ノ…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト