仕事をする際、多くの方は「100(完璧)」を目指すかと思いますが、実際にやってみると、中々上手くいかないものです。逆に目標を少し低めに設定しておいた方が、結果として高いパフォーマンスに繋がることは往々にしてあります。
「尊敬している上司が退職するのだけど、『100%の結果を出そうと焦るより、60%でいいからやり通す力を持つこと』と言い残していった。36年間勤め上げた方の言葉は重い」
勤務先の上司が退職するにあたってのエピソードを、Twitterで紹介したNikovさん。36年間働いてきた中での気づきとして、「やり通す力」の必要性について述べられています。
具体的な内容としてNikovさんの上司は、「100を求めて焦るより、60程度でいいからやり続けた方がいい」と、「肌感」として具体的な数値を示しています。
これは、どの業界でも通じる「仕事に余裕を作ること」の重要性を示すものでもあります。日々の業務スケジュールも、ぎっしり埋まった「100」状態だと、万が一トラブルが発生した場合に柔軟に対応するのが難しくなります。新たな「クリエイティブ」を生み出す余裕もありません。
会議資料等を作成するにしても、「自分の思う100」を目指して「上司チェック」で玉砕するより、「60」時点で段階的なチェックを行った方が、工程数の減少や時間の短縮にも繋がります。それに中々気づけず、筆者も何度か痛い目に遭ったものです。
手を抜くのではなく「確実に実現できる範囲」でまず目標を設定しておき、何かが起きたときに対応できる「余裕を作っておく」のは重要。余裕があればいざというときすぐ対応できますし、何より「自分の心と体力の余裕」にも繋がります。「やり通す力」にも繋がることでしょう。
今回の投稿内容は、「仕事」に限った話ではありません。育児・トレーニング・勉強などでも同様に当てはまる一種の危機管理でもあります。実際にそのように当てはめながら反応するTwitterユーザーも多く見られ、結果として10万を超える反響となりました。
https://twitter.com/NyoVh7fiap/status/1508803513391984651
<記事化協力>
Nikovさん(@NyoVh7fiap)
(向山純平)