恐竜が生息していた時代にタイムスリップした?と思わず錯覚してしまう写真をTwitterに投稿したのは、福井県在住の写真家・tomosakiさん。

 写真には、頭や背中などを雪に覆われてしまった恐竜のモニュメントが写っています。この幻想的な写真には18万3000件を超えるいいねがつき、多くの人が目を奪われています。

 福井県と言えば「恐竜王国」と呼ばれることもあり、勝山市には日本最大の恐竜化石の発掘現場も。そのような背景もあり、2015年3月、JR福井駅西口駅前広場に恐竜の動くモニュメントが設置されました。設置されたのは福井で生息していた「フクイラプトル」「フクイサウルス」「フクイティタン」の3体。今では福井駅の名物となっています。

 もともと恐竜好きだというtomosakiさん。その時代や環境を推測できる点に魅力を感じているそうです。「福井は恐竜が有名で、昔からよく恐竜博物館に行っていた」と語るように、恐竜とは子どもの頃からなじみ深い関係にあったそうです。

雪に覆われてしまった恐竜のモニュメント

 また、今回撮影場所となった福井駅は今でもよく利用しており、普段から恐竜のモニュメント自体は目にしているのだとか。

■ 毎年雪の時期に話題になる福井駅前の「氷河期」

 今回は毎年、冬になるとSNSで話題になるため、「自分の目でも実際に確認したい」と思い、福井駅を訪れ30分ほど撮影したといいます。

福井駅を訪れ30分ほど撮影

 それが「寒波に襲われた福井駅は完全に氷河期」というコメントと共に公開された写真。見れば見るほど現代の日本に現れた恐竜という感じがして、今にも雄たけびを上げて走り出すのではないかと思ってしまいます。

 「ローアングルから撮影し、恐竜の迫力をより演出した」とtomosakiさん。寄りで撮った写真は「恐竜の絶望感みたいなものがより強調されて気に入っています」と満足気。福井には他にも恐竜のモニュメントがあるため、「いろんなところで氷河期のような写真を撮影したい」と語ります。

「ローアングルから撮影し、恐竜の迫力をより演出した」とtomosakiさん

 こだわりがつまった恐竜の写真は4万2000件以上もリツイートされ、「脳内でジュラシックパークのテーマ、再生」「すごく行ってみたくなった」「恐竜絶滅もこんな感じだったのか?」など数多くのコメントが寄せられ、福井駅に訪れたくなった人もいました。

 この反響に、「福井にもっと関心を向けていただけるよう、福井の写真をたくさん撮影したい」とtomosakiさんも意欲を燃やしています。

<記事化協力>
tomosakiさん(@photono_gen

(佐藤圭亮)