メルカリは「木彫りの熊」や「チラシで作った手作りゴミ箱」など、子どもの頃の実家を思い出す懐かしいモノを集めた没入型施設「ウチの実家」を原宿に設置。11月29日~12月3日の5日間限定でオープンしています。入場料は無料。
初日のオープン直前にメディア向け先行内覧会が開催されたので一足先に「あの頃へ」タイムスリップしてきました。
「ウチの実家」は実家にありそうで懐かしく、メルカリでも出会えるモノ500点以上で構成された、疑似実家を体験できる没入型施設。年末年始の不要品が多く出る時期に向け、不要品の価値を可視化することで、隠れた価値に気づくきっかけを提供することが目的です。
「ウチの実家」となっている古民家を改装したイベントスペース「UNKNOWN HARAJUKU(東京都渋谷区神宮前6-5-3)」に到着すると、門の表札に「ウチの実家」の文字。
庭には洗濯物が干されており、玄関のそばにはお母さんが育てていそうな花や植物の植木鉢があります。中には「アロエ」も……あったあった!玄関前に行くと古い家や小学校などでよく見かけたタンポポマットが!思わずこれも「たしかにあった!」と声に出しそうになり、家の中に入る前からテンション爆上がり。
■ お父さんがお出迎え
家の中に入ると玄関には木彫りの熊!記者の実家にも、もちろんありました。玄関の正面は和室になっており、お父さんがこたつに入ってお出迎え。「久しぶりだなぁ。元気だったか?」などと優しく声をかけてくれます。まさに実家!声をかけると本物のお父さんのように接してくれるのでオススメです。
すぐそばには石油ストーブやマッサージチェアが置かれ、こたつの上にはチラシで作った手作りゴミ箱やゲームボーイも。チラシで作った手作りゴミ箱にミカンの皮を入れていた人も多いのではないでしょうか。ミカンを食べながらこたつでゲームボーイは、あるある中のあるあるです。
和室の隣は居間になっていて、ここにもこたつがあり、その上にミカンやたまごっちが置いてあります。チラシで作った手作りゴミ箱の作り方もあり、誰でも作ることができます。
さらに居間ではスーパーファミコンが実際にプレイ可能。ソフトは「ドンキーコング」の他にも、「餓狼伝説2」や「スーパーマリオコレクション」などが無造作に置かれていました。出しっぱなしにして、よくお母さんに怒られたものです。
電話もダイヤルを回すタイプのもので、しっかりとカバーも付いています。横には受話器を置くと保留音がなるオルゴールに電話帳も。今となっては、まったく見かけなくなってしまいました。いつ購入したのかわからない謎の人形も飾ってあります。
■ 台所にはお母さんの姿も
台所ではお母さんが笑顔で出迎えてくれました。コンロや流しのまわりには昔ながらの乾燥機や炊飯器など懐かしいキッチン用品がズラリ。冷蔵庫の中には「アンバサ」や「力水」など、昔よく飲んでいた飲み物が入っています。
この飲み物は「ウチの実家」内で撮影した写真を「#メルカリでできたウチの実家」というハッシュタグをつけて自身のSNSに投稿すると、お母さんから無料でもらえるそうです。なくなり次第終了とのこと。
実家に絶対ある木製の大きな食器棚も存在感抜群。古い電子レンジやトースターなどもノスタルジックでいい味を出しています。
階段をあがると2階は兄と妹の部屋になっています。妹の部屋にはギャル雑誌「egg」やプリクラのシールがビッシリ貼られた「プリ帳」、浜崎あゆみのCDやデコ電などが置かれています。妹はコギャルで女子高生の確率が高そう。
■ 「絶対に見るな!!」と書かれた箱の中には
兄の部屋をのぞいてみると壁にはモーニング娘。のポスターが。机の上にはMDや野茂英雄がプリントされた野球ボール、TBS系列で放送されていた歌番組「うたばん」のマグカップが置かれています。完全に飯田圭織さんのことをジョンソンと呼んでいたタイプですね。
棚にもギッシリCDや漫画、ラジコンやミニ四駆、ガンプラが並んでいます。他にも「猿岩石日記」や「行け!稲中卓球部」の本が置かれているなど、時代を感じさせます。
と、ここで机の下に何やら怪しいものを発見。フタに「絶対に見るな!!」と書かれています。これはもはや見ろというフリ。中には「オレのポエム」と書かれたノートが。ペラペラめくってみると……。
努力はつらい
努力はめんどくさい
努力はむくわれない
だけど
努力でしか得られない物が
世の中には確実にある
手に入れる、オレは、絶対。
本物かどうかはわかりませんが、たしかにこれを家族に見られたらつらい……。ただ、中学生や高校生の頃はこういうことを書きたくなるもの。これぞ黒歴史。
「ウチの実家」には、まだまだ紹介しきれていない懐かしいモノがたくさん。ちなみに、お父さんやお母さんと一緒に疑似家族写真の撮影も可能となっています。
取材協力:株式会社メルカリ
(取材・撮影:佐藤圭亮)