コスプレイヤーにとっての夏とは、いつも以上に熱中症対策が欠かせません。

 そこで自身の経験も踏まえて注意喚起をしたのが、造形コスプレイヤーのあかほしさん。何よりも大切なことは相手のことを思いやる気遣いだといいます。

 8月2日~4日に「世界コスプレサミット2024」、8月11日と12日には「コミックマーケット104」が開催。どちらも世界最大級のコスプレイベントです。心待ちにしているコスプレイヤーも多いと思います。

 ここで注意しなければいけないのが熱中症。7月の時点で猛暑日が続出し、「災害級の暑さ」という言葉もよく耳にします。このような炎天下の中で長時間撮影するコスプレイヤーにとって熱中症対策はとても重要なこと。

 しかし、一般の方がたくさん来るイベントでは長蛇の列ができ、次から次へと撮影をお願いされて、中断するタイミングがなかなか見つけられないコスプレイヤーも多いのが現状だとX(Twitter)にて伝えたのがあかほしさん。

長蛇の列ができることもあるコスプレ撮影

中断するタイミングがなかなか見つけられないコスプレイヤーさんも多いのが現状

 こんな時はイベントに慣れているカメラマンさんなどが「撮影前に水飲みますか?休憩しますか?」などと声をかけ、気遣いの心を示してくれることがコスプレイヤーの立場からすると嬉しいと語り、自分も撮影をする際はそうしているとのこと。

気遣いの心が大切

 この投稿には「みんなで気遣える優しいイベントでありたいですね!」「一声かけてくれるだけで本当に助かる」などの声が寄せられています。

■ フリップボードを活用!

―― 今回の投稿をしようと思った理由を教えてください。

 ちょっとした思いやりが事故を防げるのかなと感じました。自分で対策するのは大前提なのですが、それでもできない時があるのでそこを救うのはお互いの思いやりかなと感じ、ポストしてみました。

―― 知り合いのコスプレイヤーさんなどで、中断しづらいなどの声を聞かれたことはありますか?

 はい、たくさん聞きます。今回の引用リポストにも経験を書いてくださった方もおられます。周りで倒れてきた方を見ていると、「休憩したい」と言えなかったりして大変な思いをすることがあります。

―― あかほしさんも実際に中断できず、熱中症などになってしまったことがあったりしたのでしょうか?

 自分は倒れたことはないのですが、あわせをしている時にメンバーの中に倒れちゃった人がおられました。

 全身が覆われているコスプレをしていて、子どもや一般の方の前では休憩している所を見せづらいキャラの時もあるので、囲まれている時はとてもきつく感じることがあります。

―― あかほしさんは、どのような対策をされているのでしょうか?

 暑さになれる体を作るとかは、たぶん皆様もされていると思うのですが、それ以外に自分で工夫して対策していることは、フリップボードを用意して「休憩するので撮影列はここまで」とか書いて列の最後尾の方に持って頂いたりしています。

フリップボードを活用

 さらに休憩中でも撮影をお願いされたりするので、「休憩中です」と書いて見えるようにしてから休むようにするなど、フリップボードを活用して対策しています。

フリップボードに「休憩中です」と記載

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 熱中症対策はこまめな水分補給はもちろん、コスプレイヤー側の対策も重要。ただし、それだけでは熱中症を防ぐことは難しいでしょう。やはり撮る側の協力や思いやりも必要不可欠。相手を気遣い、参加した全員が楽しかったと思えるイベントにしたいですね。

<記事化協力>
あかほしさん(@akahosisan

(佐藤圭亮)