タレントの指原莉乃さんが「今年から義理チョコ廃止しました!」と、義理チョコ廃止宣言を自身のTwitterに2月14日投稿しました。

 2月14日は言わずと知れた「バレンタインデー」。日本では、好きな人への「本命チョコ」から普段お世話になっている身近な人への「義理チョコ」まで、この日にチョコレートを渡す文化が根付いています。特に近年では、友達に渡す「友チョコ」といった文化も浸透しています。

 しかし貰った側は基本、3月14日の「ホワイトデー」にお返しをするのがルール。とはいえ、厳格に決まったルールではないので、返す返さないは本来貰った側の自由ですが、やはり人によっては深く気にしてしまいます。

 さらに言えば、返す品の金額を気にしてしまう人も。貰ったチョコと同額程度のものにするか、2倍程度にするか……。など。

 そんな状況を察してか、指原さんはこのツイートの中で「もらった方も申し訳ないだろうし、義理にお返しとかめんどくさいと思うし、差し入れするようなチョコって意外と高いからです!男女問わずみんな楽だからです!」と事情を説明。

 また、「義理チョコを渡すことで得られる評価ってなんか嫌だからです!」と自身の考えを綴り、後のツイートでは「もちろん評価のために義理チョコを、って方はほぼいないのを前提として」とも補足。さらに自身に贈ってくれる人を気遣ってか「でもいただいた義理チョコはめちゃくちゃありがたくいただきます!バレンタインサイコォ」という言葉も添えられていました。

 この投稿には「本命チョコ貰える人羨ましい」といった声から、「たしかにお返し大変」「それでいい!」「賛成」といった賛成の声が多数よせられています。

 本来は義理チョコを贈るのも、お返しをするのもそれぞれの自由だったはず。しかし、いつのまにか「義務」のような空気が存在してしまっているのが実情です。

 これは筆者が友人から聞いた話ですが、友人の会社ではバレンタインには女子社員から一人500円ほどの金額をあつめて、男性社員全員にチョコを贈るという文化があるそうです。理由は「全員が貰えるように」という配慮なのだとか。そしてホワイトデーには男性社員からお金を集めて、女子社員にお礼をするという、もはやここまでくると「儀式」状態。

 本来自由で気軽に楽しめるはずの「義理チョコ」。廃止を宣言しなければならないほど、窮屈な文化ではないはずなのに、ここまで賛成する人がいるというのは、それだけ窮屈に感じている人も多いということでしょうね。もしかしたらそのうち、ネットの「レス不要(返事不要)」みたいに「お返し不要」なんて紙をつけて、相手に贈るという、さらなる文化が生まれてきそうな……。そんな予感もしてしまいます。

<参考・引用>
指原莉乃さんTwitter(@345__chan)
※画像は指原莉乃さんTwitterアカウントのスクリーンショットです。

(栗田まり子)