先日、友達が子供を連れて遊びに来た。一緒に来たお子さんは1歳半の男の子。まだ言葉もままならず、甘えたいさかりなのかお母さんについて離れない。
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そんな時たまたまつけたテレビでは、NHKの「おかあさんといっしょ」が放送されていた。普段から見ている番組らしく、テレビに気づくと一心不乱に観入って楽しんている。
そんな微笑ましい姿を横目に、大人同士でおしゃべりを楽しんでいたある瞬間……男の子がとった行動に驚かされた。
テレビに映るのは歌のお姉さん(たくみおねえさん)。そのお姉さんのスカートの中を下から懸命に覗こうとしているのだ。
お姉さんが右に動けば右に、左に動けば左に。しまいにはテレビにお尻を向け股の間から逆さまに覗こうとする始末。
そして、シーンが切り替わり、歌のお兄さん(だいすけおにいさん)が映ると「ケッ」という一瞬悪の顔。
まだ1歳半の子供にも関わらず「女の人」と「男の人」の区別がきちんとついているのにも驚いたが、テレビを下から覗いて何かを(恐らくパンツ)を見ようとする発想にも更に驚かされた。
そういえば……と記憶をたどると、子供の頃私の兄も似たような事をやっていたことが思い出された。
そうすると、この行為は特に彼(友達の子供)に限ったことではなく、多くの男性が行うものだと気づかされる。
ちなみに知人男性(47歳)にこの事を話してみた。すると彼も子供の頃に同じ経験があるという。そして彼の知人にもそうした行為の経験者が多いと語ってくれた。
――少年はなぜテレビを下から覗くとパンツが見えると考えるのか
相手は子供。そのため、まだテレビの中にいる人の存在が、そこにはいない人として理解できておらず、「見れる=さわれる」という発想から、存在確認のために、様々な角度から視覚的な研究・調査を行なっているとも考えられる。が、それにしてもその興味の対象が正面ではなく、下から。しかも若い女性に限定されたものとして行われていることに非常に深い興味を感じる。
なお、今回紹介したお子さんで少し実験をさせていただいたところ、他チャンネルに出演していたマツコデラックスさんなどの存在に対しては特に興味を示さなかった。
つまりこれは、「相手」をきちんと理解・選別していることになる。
少年がなぜこうした行動を取るのかいろいろと調べてみたが理由は依然不明。その行動の原因についてかつて大きく議論されたこともなければ、誰かに研究されたこともなさそうだ。
だが、噂によると「下から覗くとパンツが見える3Dテレビ」なるものが現在あるメーカーによって研究が進められているという。
嘘か本当か定かではないが、その研究成果がもし一般商品化されるとすると、今回の様な問題には特に大きな影響を及ぼすこと必至といえるだろう。
実際のところ、そのテレビが本当に開発されているとしても、最終目的は別に「パンツを見る」ことではないと思うが、現在の3Dテレビと呼ばれるものはちょっと子供だましにも近いように感じている。
本当にテレビから人物が立体的に出てくるような技術が一般製品化されたならば……。今後のテレビ技術の進歩に注目したい。
(文:宮崎美和子)
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