おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

日本テレビ開局60年特別舞台『真田十勇士』、中村勘九郎主演で来年1月上演

日本テレビ開局60年特別舞台『真田十勇士』、中村勘九郎主演で来年1月上演江戸の昔から語り継がれる戦国最後のヒーロー『真田十勇士』の物語が、『日本テレビ開局60年特別舞台』として、2014年1月に青山劇場で上演されることが決定した。


  • 【関連:ニコニコミュージカル第10弾『音樂劇 千本桜』稽古場初日レポート】
     
    脚本は『ローマの休日』『十三人の刺客』などの話題作を次々と手がけ、情感豊かな人間ドラマの造形で評価の高いマキノノゾミ。
    演出は日本を代表する映画監督であり、舞台演出家としても『テンペスト』など、エンターテインメント性に満ちたスケール感溢れる創作で絶賛されている堤幸彦。
    2大クリエイターの初顔合わせにより、豪華で魅力的で心を打つ、新しいオリジナルの平成版『真田十勇士』が描かれる。

    主演の猿飛佐助役は中村勘九郎が決定していることが発表されている。
    若手歌舞伎俳優の中でも、抜群の演技力と存在感を誇り、今年、第20回読売演劇大賞の最優秀男優賞を受賞している。

    霧隠才蔵役は松坂桃李に決定。
    第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、今年は日本テレビ開局60年特別映画『ガッチャマン』にも主演、8月の公開が決定している今注目の若手俳優。

    中村勘九郎と松坂桃李の初共演。今から注目が集まる。

     
    ●マキノノゾミさんコメント

    ――舞台『真田十勇士』の脚本を担当することについて

    『真田十勇士』の脚本を担当させていただけることは、素直にうれしいです。チャンバラと忍者って、元来、男の子が大好きなものですしね。

    ――『真田十勇士』という作品について

    原作となる物語自体も、史実ではなく架空のものですから、その意味ではいろいろと自由な発想ができるところが助かります。今までの「真田十勇士」とはひと味もふた味も違う新しい『真田十勇士』の物語を作りたいと思っています。

    ――演出家の堤幸彦さんについて

    演出の堤さんとは一度お話させていただいたときに、基本方針についてはすぐに意気投合できましたし、互いに目指す方向は同じであると思っております。とにかく「面白い、爽快感のある娯楽作品」を目指します。映像作家として素晴らしい作品を数多く作っておられる方ですし、その映像感覚がどんなふうに舞台の上で視覚化されるのか楽しみにしております。

    ――主演の中村勘九郎さんについて

    主役の中村勘九郎さんについては、お父様のことはたいへんに残念でしたが、これからの歌舞伎界を背負って立つ方ですし、役者としてもこれからますます脂が乗って大きな花を咲かせる方ですから、これも楽しみにしております。存分に暴れ回ってもらえるような脚本を書きたいと思っております。

    ――出演する松坂桃李さんについて

    松坂桃李くんも『梅ちゃん先生』でいい感性だなと思ってみておりました。今が旬の俳優さんですし、彼も楽しみですね。今回は陽性の勘九郎さんと好一対となるような陰のある役をやっていただこうと考えております。

     
    ●堤幸彦さんコメント

    ――舞台「真田十勇士」演出について

    舞台の演出ではまだまだ未熟な私にこのような大きなチャンスをいただき、身が引き締まる想いであると同時に、持てるアイデアを総動員する決意であり、そしてお客様と共に『楽しもう!』という気持ちでいっぱいであります。
    『とんでもない』舞台表現、テクノロジー的にも21世紀型のエンターテインメント作品としてチャレンジしたいのですが、同時に日本人の府に落ちるオーソドキシーも持ち合わせた活劇でありたいと思います。

    ――「真田十勇士」という作品について

    日本人のDNAに刻み込まれている日本のエンターテイメントの王道的作品である。
    うねる歴史の中の群像が悲喜劇を醸し出しキャラクター造形をはじめとして装置、
    殺陣など、あらゆる演出上の創造力をかき立てられる素晴らしい題材である。

    ――脚本家のマキノノゾミさんについて

    緊張します。マキノさんの言葉を立体にする日が来るとは・・・。
    「十三人の刺客」には度肝を抜かれました。一同が馬に乗り移動するステージング、いつ果てるとも知れないクライマックスの殺陣・・・今回の「真田十勇士」は新解釈とのこと。
    胃が痛むほど緊張します。

    ――主演の中村勘九郎さんについて

    「はじめまして」の一言からではありますが、猛烈に楽しめそうな予感がします。
    皆で舞台表現の限界を突破する、その先陣を切っていただけそうな・・・期待しています!

    ――出演する松坂桃季さんについて

    一瞬お会いしただけですが、やはり既成の流れを壊すという『同じ舟』に乗ってくれそうな予感。楽しみです!

     
    ●中村勘九郎さんコメント

    ――舞台『真田十勇士』主演についての意欲や抱負

    僕は歴史が好きなので、「真田十勇士」のお話はもちろん知っていますし、
    この作品に出られることは光栄です。
    特に真田幸村が好きなんです。僕の本名が雅行(まさゆき)で、幸村のお父さんが昌幸(まさゆき)だっていうこともあって、子供の頃から身近に感じていました(笑)。
    「真田十勇士」は自分にとってのヒーローなので、そのうちの1人を演じられて嬉しいです。猿飛佐助が主役になっていますが、十勇士は全員が主役だと思います。

    ――『真田十勇士』という作品について

    日本人が失いつつある心や、何かのために信念を持ってやりぬくという、
    典型的な人物が描かれていると感じます。プライドを持って生きることの大切さや、人間の持っている根本的な部分を伝えたいと思っています。
    新しい『真田十勇士』を今回のメンバーで創り上げたいです。

    ――演じる猿飛佐助という役柄について

    有名な人物で、イメージがついているので、役作りが難しいです。
    脚本のマキノさんが、これまでとはまた違った佐助を書いていただけそうですし、
    もちろん佐助もそうですが、この舞台で新しい十勇士が誕生しそうで、楽しみにしています。

    ――演出家の堤幸彦さんや脚本家のマキノノゾミさんについて

    堤さんの映像作品は何本も拝見していますし、ドラマや映画では、コミカルな部分があったり、ビシッとビジュアルで魅せる部分があったりして、今からご一緒するのが楽しみです。マキノさんについては、獅童さんが『浪人街』などに出演されているので、アドバイスをもらおうと思います。

    ――共演する松坂桃李さんについて

    霧隠才蔵の役のイメージに合っていると思います。お会いするのを楽しみにしています。立ち回りが結構多い舞台になるはずなので、自分が動けるか心配です。
    若い松坂さんに殺陣を担ってもらいたいです。僕はあまり動かない佐助にしてもらおうかな…(笑)。

     
    ●松坂桃李さんコメント

    ――舞台『真田十勇士』出演についての意欲や抱負

    「真田十勇士」という演目は舞台、映画、ドラマなどこれまで様々な形で表現されてきているので、そういう題材に自分も関わることができて非常に嬉しく思っています。

    ――『真田十勇士』という作品について

    本格的な時代劇に参加するのは初めてですが、その初めてが映像ではなく、生の舞台というのがすごく幸せだと感じています。
    時代劇をやるということ=歴史を遡るということだと思いますし、舞台だと稽古期間を含め長い期間、その時代に浸れるから素敵だと思います。

    ――演じる霧隠才蔵という役について

    もともとマネージャーと「霧隠才蔵っていつかやってみたいんですよね」という話をしていた翌日に、今回の舞台のオファーをいただきました。
    まだ、雑誌とか番組とかでも話していたわけではないのに・・・と、すごく驚いたし、鳥肌が立ちました。
    こういう役との出会い方は初めてで、今は台本を手にするのすら、ドキドキしてしまう気がします。

    ――演出家の堤幸彦さんや脚本家のマキノノゾミさんについて

    演出の堤さんとは、かねてよりお仕事をしてみたいと思っていた好きな監督。
    映像では非常にトリッキーなものが多く、作品ごとに新たな試みや挑戦を感じさせてくれる方だと思っていました。
    舞台でどのようなトリッキーな世界を魅せてくれるのか、平成の時代にどんなことを仕掛けてくれるのか、今から楽しみです。

    ――共演する中村勘九郎さんについて

    主演の中村勘九郎さんは次世代の歌舞伎界の第一人者として走っている方という印象がまず、あります。
    役者としての原点というか、本家というか、そういう伝統芸能の中で生きてこられた方だと思います。
    表面的なことだけでなく、内面に在るものをご一緒させていただく3ヶ月という時間の中で盗めるだけ盗んでいこうと思っています。
    自分の財産になる作品にしたいです。

     
    ●日本テレビ開局60年特別舞台『真田十勇士』
    2014年1月 青山劇場
    脚本:マキノノゾミ
    演出:堤幸彦
    出演:中村勘九郎、松坂桃李 ほか
    公式HP:http://www.ntv.co.jp/sanada60/

    中村勘九郎、松坂桃李
    あわせて読みたい関連記事
  • 音楽劇「謎解きはディナーのあとで」(撮影:阿部章仁)
    エンタメ, 舞台

    上田竜也が毒舌執事に挑む 玉井詩織&橋本良亮と共演「謎解きはディナーのあとで」開…

  • 出演者は全員元宝塚歌劇団宙組のメンバー
    エンタメ, 舞台

    寿つかさ初主演・七海ひろき初プロデュースによる舞台「THE MONEY-薪巻満奇…

  • 舞台『千と千尋の神隠し』
    エンタメ, 舞台

    舞台「千と千尋の神隠し」の帝劇公演新バージョンがU-NEXTにて先行公開 橋本環…

  • 画像は松坂桃李さん公式Twitterのスクリーンショットです
    TV・ドラマ, エンタメ

    松坂桃李「あのときキスしておけば」クランクアップ報告 共演者に感謝

  • 舞台「鬼滅の刃」其ノ弐 絆のメインビジュアル
    エンタメ, 舞台

    舞台「鬼滅の刃」第2弾のメインビジュアル解禁 柱たちや十二鬼月・累の姿も

  • 舞台「弱虫ペダルSB編」の新キービジュアル&チケットスケジュールが発表
    エンタメ, 舞台

    全公演中止となっていた舞台「弱虫ペダル」最新作 坂道役・曽田陵介で3月上演

  • エンタメ, 舞台

    新たな版元募集中!2.5次元舞台などで活躍する若手俳優の声を伝えるおーちようこさ…

  • エンタメ, 舞台

    加藤諒主演「パタリロ!」シーズン2始動 新作舞台が2021年1月上演決定

  • アニメ/マンガ, 舞台・上映

    公演自粛の舞台「新サクラ大戦」2020年冬上演決定

  • エンタメ, 舞台

    舞台を救え クラファン1億円目標の「シアターコンプレックス」が62.5%達成

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 新作ゲーム「裏バイト:逃亡禁止 たつ子の謎」
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「裏バイト:逃亡禁止」の恐怖をゲームで 小学館がマダミス「たつ子の謎」を11月配…

  • 新物板うに手巻きセット(5貫分)
    商品・物販, 経済

    くら寿司、旬の「新物うに」登場 板うに手巻きセットや北海たこうにも販売

  • 無印良品、大盛りカレーを拡充 和出汁仕立てと香味野菜デミグラス登場
    商品・物販, 経済

    無印良品、大盛りカレーを拡充 和出汁仕立てと香味野菜デミグラス登場

  • OpenAI、新動画生成モデル「Sora 2」発表 アプリで“カメオ出演”も可能に
    インターネット, サービス・テクノロジー

    OpenAI、新動画生成モデル「Sora 2」発表 アプリで“カメオ出演”も可能…

  • 将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕
    ゲーム, ニュース・話題

    将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

  • 綾瀬はるか出演CMで新商品「ハピネスミスト」デビュー 洗えない布製品に5つ星ホテルの香り
    商品・物販, 経済

    綾瀬はるか出演CMで新商品「ハピネスミスト」デビュー 洗えない布製品に5つ星ホテ…

  • トピックス

    1. 「フツーの人」と「デブ」の食意識の違いをイラストで可視化 あなたはどっち?

      「フツーの人」と「デブ」の食意識の違いをイラストで可視化 あなたはどっち?

      「もしかして、フツーの人っておなか空いてる時以外おなか空いてないの?」そんな衝撃の(?)問いかけとと…
    2. コーヒーにごま油……!?かどや公式のちょい足しアレンジを試してみた

      コーヒーにごま油……!?かどや公式のちょい足しアレンジを試してみた

      10月1日は「コーヒーの日」。そんな記念日に合わせて、かどや製油公式Xが提案してきたのは……まさかの…
    3. 「えもじの子(仮)」

      LINEの人気キャラ「えもじの子(仮)」が有料で復活 一部未収録に完全復活を望む声も

      つぶらな瞳ととぼけた表情で人気を集めたLINE絵文字「えもじの子(仮)」の無料配布版が10月1日、有…

    編集部おすすめ

    1. フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉にドン・キホーテが展開している偏愛メシシリーズ。10月1日に「本当にこの組み合わせが好きな人が…
    2. 将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      オンライン将棋対局サービス「将棋倶楽部24」が、2025年12月31日をもって終了することが発表された。運営する席主の久米宏氏が10月1日付…
    3. pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策

      pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策

      アパレルブランド「pium」が9月30日、店舗スタッフの接客に対する多数の指摘や批判を受け、公式Xにて謝罪文を公開しました。併せて再発防止策…
    4. 「ビー・バップ」クラファン始動、清水で“高校与太郎祭”実現へ 返礼に「鉄橋ダイブ」関連も

      「ビー・バップ」クラファン始動、清水で“高校与太郎祭”実現へ 返礼に「鉄橋ダイブ」関連も

      映画「ビー・バップ・ハイスクール」のロケ地として知られる静岡市清水区で、作品ゆかりの企画を集めた大型オフラインイベント「清水 ビー・バップ・…
    5. 第7回京都アニメーションファン感謝イベント『私たちは、いま!! ―京アニのセカイ展―』

      京都アニ「第7回ファン感謝イベント」追加情報を公開 新商品や書籍予約、グッズ二次予約も発表

      株式会社京都アニメーションは、10月25日・26日の2日間で開催予定の「第7回京都アニメーションファン感謝イベント『私たちは、いま!! ―京…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト