北斗星の食堂車の食事ご無沙汰しております「無所可用、安所困苦或」でございます。前回は割と気取った話題をお届けいたしましたが、今回は元のペースに戻って、20年ぶりの再会だけどややしょうもない話題をお届けいたします。

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北斗星の食堂車の食事

先日、北海道へ旅行しました。しかもワタシにしては珍しく道南方面でございました。往路はなんと北斗星が取れました。ディナータイムの予約はしなかったものの、パブタイムのビーフシチューをいただき、朝も食堂車で北海道の風景を眺めつつ優雅に頂いて、最初の目的地・登別へと着きました。
駅のKIOSKで水を買った際、ふと目に入りましたソレが。先ほどまでの贅沢な北斗星でのひとときとは対局にある、普通列車でかじりながらの旅が似合うソレが。しかし旅行はまだ序盤。また今回は普通列車にはほぼ乗りません。だけど次の行き先、函館で売っているのかどうかは疑問。少なくともコレはおみやげとしては売られていないでしょう。などと逡巡しているとバスの時間になったので、ひとまず登別温泉へと向かいました。

登別温泉では地獄谷巡りハイキングをし、温泉銭湯で寝台列車の疲れを癒やし、地獄ラーメンを頂いて、帰りのバスの時間になりました。
駅に戻りまして、函館行の列車まで十数分あります。とりあえずソレを求めてKIOSKへ向かいました。20年ぶりの再会であったソレは、50円値上がりしていましたが、外見も中身もずっしりした重量感も変わらない、存在感を持っておりました。

そう、それは、みそぱん。

北海道東部のローカル線が無くなり、また線路が残った区間でもKIOSKが廃止されるなどして目にする機会が無くなっていたみそぱん。もう無くなってしまったか、製造元がある網走まで行かないと買えないか、と思っていたのですが、登別で目にするとは思っていませんでした。
以前は冬の「非常食」としてお世話になったみそぱん。しかし我が家でみそぱんに郷愁を感じるのはワタシ一人ですので、とりあえず一つだけ購入し、カバンに入れて帰宅まで温存しました。

みそぱん

さて賞味期限までは結構あるものの、開封には勇気が要ります。おそらくワタシ以外の家族は食べようとしないでしょう。またなんとなく食べてしまうのも惜しい。眼の色変えて食べるような美味しいものではないだけに、開封のタイミングは難しいところです。なにせ70グラムのパン4枚入りという重量感ですし、思い出はいっぱいあっても味はアレですし、なにかいい機会がないかな~と悩み中です。レポートとしては開封して味わって、ああやっぱりみそぱんはみそぱんだ、というところまですべきなのでしょうが、今回は再会の喜びだけでお送りしました。

※ネットで調査したところ、通販で取り扱っているところがあります。食べてやるぜという勇者は、「みそぱん 古川製菓」で検索してください。

(文:エドガー)