YOSAKOIソーラン祭でU-40大賞を二連覇したJR九州の櫻燕隊の演舞が今年も凄まじく格好いいと話題になっています。
それを同業他社である阪急電鉄公式Twitterが写真付きで紹介。もちろん人気の高さからあっというまに5千RTされたのですが、結果あまりの反響に阪急電鉄が「JR九州櫻燕隊さんの人気に、少し嫉妬・・・(笑)」(原文ママ)と呟くことに。
見た人からは「阪神電鉄もチームをつくればいいのに」という声が多数上がっています。
【関連:JR九州のYOSAKOIチームが「カッコイイ」と話題】
櫻燕隊は九州新幹線の全線開業に合わせて結成されたチームで、全員がJR九州の駅員、車掌、運転手、客室乗務員など様々な職種の社員で構成されているそうです。
衣装は鉄道マンの制服風で制帽に赤ラインの入ったコート、そして制服フェチが大歓喜しそうな白い手袋。今年は鉄道らしさを表現するため「鉄絆夢思(てっきむそう)」という曲に合わせてSLをモチーフに製作したんだそうです。列車が走りだす前の安全点検や走りだす前の汽笛一声にソーラン節の力強さを加え地域と地域をつなぐ夢を思い描きたいという思いが込められているそうです。
硬派な太鼓の重低音が効いた音楽に合わせ「ハッ!」「セイッ!」とう掛け声をしつつ、膝を折った低い体勢からの正拳突きに思わず目を奪われます。高く跳躍しコートを翻す姿はまるで映画のよう。途中から1/3のメンバーはコートを脱ぎ捨てて妖艶な桃色の着物姿に。扇と傘を持ち女性らしい踊りで応援をサポートしたり旗振りのメンバーが難易度の高い振りを披露していきます。
ラストに向かってテンポも上がり最後は全員で決めのポーズ、そして敬礼。
JR九州の本気は見ているこちらが痺れるほど格好いいんです!
YOSAKOIソーラン祭りは毎年6月に行われ、今年は8日~12日まで開催されていました。高知県のよさこい祭りをルーツに、手に持って音を出す鳴子と北海道民謡のソーラン節をミックスして1992年に誕生したそうです。
今年は280チーム約28,000人が参加し観客動員数は205万4,000人にものぼったそうです。
よさこいチームは全国あちこちに存在しますが、とある有名チームは新規参加者については一斉面談の後に個人面談があるというオーディション制を起用しており、さらに大きなお祭りがある3ヶ月前から厳しい練習が始まるんだとか。
そして、週5で行われる練習の8割以上参加しなければ実質“クビ”を言い渡されてしまうほど厳しいそうです。その練習風景は当然真剣そのもので、踊りを教えるダンサーの先生がマイクを持ち、手の指の先、首の傾け具合に至るまで徹底した指導があり、怒号が飛ぶというのも日常風景だそうです。でもだからこそ素晴らしい演舞が完成するのでしょうね。
櫻燕隊のピシっと揃った演舞からもかなりの練習量を感じさせますが、見ている者全てを応援し元気を分けてくれるような力強さも感じさせます。
櫻燕隊の今後のイベント参加予定はまだ発表されていませんが、ぜひ一度生の演舞を見てみたい! という声が多くあるため、もしかすると近々どこかのお祭りで見られるかも!?期待したいところです。
▼参考
櫻燕隊(Facebook)
阪急電鉄(@hankyu_ex)
(文:大路実歩子)