おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

パズル「不思議の国のアリス」絵師・SHUが展示会を開催 画家デビュー10周年

update:

 人気ジグソーパズル「不思議の国のアリス」シリーズのCGアート作家・SHUの展示会が、銀座かねまつ銀座6丁目本店にて1月7日から開催されます。同氏は、2017年で画家でデビュー10周年を迎えます。

  • 【関連:ヒルトン東京の「アリスからの招待状」ハロウィン企画が本気すぎる】

    Alice Memories

     SHUは広島県広島市出身の1972年生まれ。1991年に広島経済大学在学中パステルによる人物画を描き始め、1996年にゲーム会社に入社し、ゲームグラフィックを担当。2004年に作家「SHU」として独立。その後、アップルワンよりいくつものジグソーパズルを発売しています。2007年には「誕生色~12の輪廻物語」にて版画デビュー。

     SHUの人気を押し上げた「Dear Alice」を1作目とする「不思議の国のアリス」シリーズでは、原作設定や制作過程の資料を読み込み自分なりの理由づけをして表現しています。

     例えば、アリスのドレスの色は今やブルーが定番ですが、条件反射的にブルーを採用するのではなく原作イラストでは「黄色いドレスだった」という点に着目。しかし原作者であるキャロルが承認したアリスのビスケット缶には「ブルーのドレスのアリス」が描かれていたことから、「キャロルが認めたのなら、やはりブルーで描こう」と判断するなど描く上での理由を一つ一つ設定しているそうです。長年のアリスファンをも唸らせる工夫が施されています。
     なお、アリスシリーズは全10点で第一章が完結。現在は第二章が進行中です。

     そして、つい最近では、版画やパズルでの活躍に留まらずバーチャルアイドル「初音ミク」をSHU風に3D立体化した「SHUミク」を動かすプロジェクトに参画。ライブの他、ニコニコ動画などでも作品を発表し活動の幅を一層広げています。

     今回開催される展示会では、「不思議の国のアリス」シリーズの版画の他、デビュー作品 「誕生色~12の輪廻物語」に、気高く艶やかな花魁を描いた「愛染栞 -あいぜんしおり-」など多数の作品を展示。それぞれのキャラクターはSHUの特徴ともいえるスーパードルフィーのような美しい表情で描かれており、見るものを思わず引き込む魅力を放っています。なお展示される全版画約60点のうち一部を除き購入可能だそうです。

     そして1月8日・9日にはSHU本人が来場し、9日はトークショウを開催。来場特典として先着順にて1人1つ「SHUオリジナル2017年ポスターカレンダー」がプレゼントされます。カレンダーは無くなり次第終了となります。

     「SHU全版画展 ~SHUの 描くファンタジー物語~」開催期間は1月7日~9日の3日間。入場料・トークショウの観覧ともに無料です。

    Alice Vignette raindrops
    愛染栞 -あいぜんしおり- 零花

    (C)SHU

    あわせて読みたい関連記事
  • 全日本選手権(2021年12月26日、さいたま市
    商品・物販, 経済

    名古屋タカシマヤにて「羽生結弦展2022」が開催 「SEIMEI」の衣装やメダル…

  • 乙女色
    アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    「吸血姫美夕 朔」のフルカラー原画も!垣野内成美の版画展が東京・大阪で開催

  • イベント・キャンペーン, 経済

    古代エジプト展とリラックマ&すみっコぐらしがコラボ

  • イベント・キャンペーン, ゲーム

    名前の数だけドラマがある?「名前入りカセット展2019」に行ってきた

  • イベント・キャンペーン, ゲーム

    「名前入りカセット展2019」が開催 あなたのソフトもあるかも?

  • アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    『吸血姫美夕』等の垣野内成美氏「全版画展」が東京・大阪で開催決定

  • グルメ, 商品・サービス

    ヒルトン東京のハロウィーンスイーツが「ギリギリどころかアウト!」と話題 でも美味…

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 介護未経験者全体の72.9%が将来に向けて「特に何も準備していない」
    社会, 経済

    仕事と介護の両立に不安85% ダスキンが「介護白書2025」で実態調査

  • プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正

  • 美食祭 in 日本橋三越
    TV・ドラマ, エンタメ

    高見沢俊彦の“美しいメシ”100回記念 日本橋三越で初の美食祭

  • なか卯が“ウニの二大メニュー” 雲丹おろしうどんとウニ丼を9月17日から販売
    商品・物販, 経済

    なか卯が“ウニの二大メニュー” 雲丹おろしうどんとウニ丼を9月17日から販売

  • 掃除機「自動お手入れ機能」篇(15秒)
    商品・物販, 経済

    反町隆史、東芝新CMで料理や掃除に挑戦 家庭的な素顔ものぞかせる

  • 音楽劇「謎解きはディナーのあとで」(撮影:阿部章仁)
    エンタメ, 舞台

    上田竜也が毒舌執事に挑む 玉井詩織&橋本良亮と共演「謎解きはディナーのあとで」開…

  • トピックス

    1. 偽ファッション広告

      偽ファッション広告がGoogle広告に大量出現 サポート詐欺被害に注意

      2025年9月上旬からGoogle広告に偽ファッションサイトが急増。数秒で「Windows Defe…
    2. 邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      Webコンテンツ「絶対にバズるSNS」が9月15日公開。9月26日公開映画「俺ではない炎上」と連動し…
    3. 26年前のMMORPG「Dark Ages」、YouTuberの挑戦で限界集落から奇跡の再生

      26年前のMMORPG「Dark Ages」、YouTuberの挑戦で限界集落から奇跡の再生

      26年前にリリースされたMMORPG「Dark Ages」をご存じでしょうか。年月とともに人口は減少…

    編集部おすすめ

    1. 英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      日本でうなぎといえば、甘いタレをつけて香ばしく焼き上げた「蒲焼き」が定番のスタイル。白焼きなどもあるにはありますが、うなぎといえばやっぱり蒲…
    2. たこばさんの「糸こんにゃく炒飯」

      えっ…これ糸こんにゃく!?目も舌も騙される“ヘルシー炒飯”を実際に作ってみた

      「糸こんにゃくで作った炒飯が本物そっくりに仕上がる」と聞いたら、信じられるでしょうか。大阪市のたこ焼き店「たこ焼たこば」の店主がSNSに投稿…
    3. 虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズで清掃員の仕事を疑似体験しながら、非日常な体験に巻き込まれていく……そんな不思議な没入型体験イベント「どこか奇妙な職業体験 虎ノ…
    4. あれー?どこかなー?伸びしろしかない3歳児の“全力”かくれんぼが手強すぎる!

      あれー?どこかなー?伸びしろしかない3歳児の“全力”かくれんぼが手強すぎる!

      子どもにとってかくれんぼは、ハラハラドキドキのスリリングな遊び。自分だけにしか分からないであろう隠れ場所を見つけて「ここなら大丈夫」「絶対見…
    5. プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正

      プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正

      アニメ映画「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」公式は9月12日、「キミプリ♪ぬりえコンテスト」において…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト