見よこの妙技!2017年10月19日から22日まで、カナダのモントリオールで開かれた、第2回世界インドアスカイダイビング選手権でのひとコマです。

 インドアスカイダイビングとは、文字どおり屋内で行うスカイダイビングこのこと。「ウインドトンネル」という、下から風を送る円筒形の施設の中に入って、スカイダイビングのパラシュートを開く前までの降下状態をシミュレーションするものです。

 実際のスカイダイビングでは「ドロップゾーン」と呼ばれるスカイダイビング用の場所で、飛行機やヘリコプターに乗って上空に上がり……と、非常にお金も手間もかかり、場所も限られてしまいます。もちろん、天候が悪ければできませんし、パラシュートを開くために、何回も空と地上を往復する訳にはいきません。

 ところが、インドアスカイダイビングでは、地上、それも屋内の施設で行うために天候に左右されず、パラシュートも必要としません。もちろん、飛行機やヘリコプターで上空に上がる必要もなく、手軽にスカイダイビング体験ができます。特に降下中に様々な動きをする「空のダンス」フリースタイルダイビングの練習には最適です。

 いまやインドアスカイダイビングは「スカイダイビングの練習」にとどまらず、独立したジャンルのスポーツとしても楽しまれています。そこで2016年、FAI(国際航空連盟)公認の世界選手権が初めて開催され、今年第2回の大会がカナダ・モントリオールで開かれた、という訳です。

 とにかく、その妙技の一部をご覧いただきましょう。ソロ・フリースタイルのチャンピオン、レオニード・ヴォルコフ選手(ロシア)は、ダイナミックでキレのある動きが特徴。

レオニード・ヴォルコフ選手(ロシア)→https://twitter.com/airsports_fai/status/921732513571180545


 ポーランドの女子選手、マヤ・クジンスカ選手は17歳。インドアスカイダイビング界のアイドルです。


 ジュニア部門のチャンピオンとなった15歳の女子選手、カイラ・ポー選手(シンガポール)は、体の柔らかさと芸術性の高さに定評のある選手です。

カイラ・ポー選手(シンガポール)→https://twitter.com/airsports_fai/status/921743071334805504


 インドアスカイダイビングの施設は、日本にも埼玉県の越谷レイクタウンに「FlyStation JAPAN」という施設が2017年3月にオープンしました。これから徐々に施設も増えていくと思われるので、体験してみるのもいいかもしれませんよ。

Photos: FAI / Marcus King

(咲村珠樹)