デスクワークや会議中、運転中などどうしても居眠りを回避しなければならない場面、しばしばあると思います。先日は過眠症について書きましたが今回はそうではなくても眠気防止策が必要な人向けの方法が話題となっているのでご紹介します。
ツイッターユーザーのChildish Teacherさんが紹介している
「運転中に寝てはいけない電車の運転士。眠気に襲われたら5秒だけ腰を少し上げるというのを3回ほど繰り返すそうです。踏ん張ることで足に力を入れて、血液を脳に押し上げて眠気が飛ぶとのこと。この程度の動きなら授業中も会議中もバレずに出来るので、眠気に困ったら実践してみる価値があると思います。」
というツイート。このツイートに「いい事を聞いた」と感謝の声が上がる一方、ガムなどを噛んで顎を動かすとよいという声も。
運転中に寝てはいけない電車の運転士。眠気に襲われたら5秒だけ腰を少し上げるというのを3回ほど繰り返すそうです。踏ん張ることで足に力を入れて、血液を脳に押し上げて眠気が飛ぶとのこと。この程度の動きなら授業中も会議中もバレずに出来るので、眠気に困ったら実践してみる価値があると思います。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) March 3, 2018
■両足で踏ん張る事で筋肉の緊張と弛緩ができ、滞りがちな足の血流を良くする
確かに電車でも車でも運転中に眠気に襲われると大事故の原因となるので眠気は回避したいところ。昨今は電車を運転している間に何か飲んだり食べたりするだけでもクレームが来るような時代、迂闊に飲食物を運転席に持ち込めない運転士さんは運転中にガムすら噛む事も許されないようなのでこの方法は眠気覚ましの飲食物がない時に有効な方法です。
実はこの方法、エアレースを取材するライター(咲村珠樹)の話によると、「エアレースのパイロットも同じような方法を取っている」という話。飛行中に体にかかる重力の強さで足の方へ血流が滞るのをこの方法で防ぎ、意識消失の予防としているそうです。
足の筋肉は心臓とともに第二のポンプとも言われるくらい血流量が大きい部分。両足で踏ん張る事で筋肉の緊張と弛緩ができ、滞りがちな足の血流を良くする事で全身への血流を促し脳への酸素の供給もスムーズに行われます。
眠気は様々な要因で起こりますが、脳の酸素量が少ない状態となった時に感じやすくなるので、こうした物理的な動きによる血液循環の促進はとても理にかなっていると言えます。
■ただし!やる時には注意がある 運転中の場合は「停車の上、安全確認してから!」
ここでひとつポイントを。踏ん張るとき、つい息を止めてしまいそうになるかもしれませんが息を止めてしまうとせっかく血流が良くなっても肺での酸素交換が上手くできなくなってしまうのでゆっくり大きめに呼吸しながら行いましょう。こうする事で肺での酸素の取り込みがよりアップしますので眠気も飛びやすくなります。
また、長時間のフライトや同じ姿勢を何時間もとり続ける事で陥りやすい「エコノミークラス症候群」もこの方法で回避しやすくなります。エコノミークラス症候群は血流が滞る事で血栓ができやすくなり、できた血栓が血管に詰まる事により起こる症状なので足の筋肉を使う事は血流の停滞を回避します。
何も道具を使わず簡単にできるこの方法、皆さんもぜひ実践してみてくださいね!と締めたいところですが、念のため注意も。
あくまでこの方法は応急処置です。あまりの眠気の時には、充分な休憩が必要です。特に車を運転中の方が試す場合には、停車状態の上、安全を確認してから。そして、どうしても眠い時はきちんと休憩を取りましょう。
<記事化協力>
Childish Teacherさん(@TeacherChildish)
(梓川みいな / 正看護師)