2018年3月12日(現地時間)、アメリカ空軍とインドネシア空軍との合同訓練「コープ・ウエスト2018」がインドネシアで始まり、スラウェシ島のマナド空軍基地(サム・ラトゥンギ国際空港)で開会セレモニーが開催されました。

 コープ・ウエストは1989年から始まった、東南アジア地域におけるアメリカと同盟国による合同訓練。インドネシアで開催されるのは6回目となります。アメリカ空軍とインドネシア軍の間で、戦闘機同士の戦闘訓練や、捜索救助訓練、航空機整備のノウハウなどを学びあい、アメリカとインドネシアの連携強化を図ります。

 アメリカからは、三沢基地の第35戦闘航空団・第13飛行隊「パンサーズ」から6機のF-16と、嘉手納基地の第353特殊作戦群の人員、合わせて110名が参加。インドネシア空軍からは6機のF-16と、150名の人員が参加します。

 「これから2週間にわたり、合わせて250名以上の人員が空戦を通じて戦術・技術・手順を学びあい、パイロット、整備員、後方職種や特殊作戦群の能力を向上させていきます。今回は特に、特殊作戦群が初めて参加しており、自由降下によるパラシュート訓練や、対地攻撃支援任務で航空機を地上から目標へと誘導する任務の能力をインドネシア軍と共有することになります」と、今回の訓練指揮官であるコクラム大佐はコープ・ウエストの訓練内容を説明しています。

 コクラム大佐は「この2週間でまかれた種は、インド太平洋地域における自由や、安全保障を強固なものとするパートナーシップという果実をもたらしてくれるでしょう」とも語っています。

Image:USAF

(咲村珠樹)