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「仮面ライダーアマゾンズ」Season1、2再編集し、2週連続劇場公開決定

 異色の仮面ライダーと評される「仮面ライダーアマゾンズ」。

 その最新作「仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判」の5月19日(土)劇場公開を前に、5月5日(土) 「劇場版 仮面ライダーアマゾンズSeason1 覚醒(かくせい)」、5月12日(土)「劇場版 仮面ライダーアマゾンズSeason2 輪廻(りんね)」の2週連続劇場公開が決定した。

  •  「仮面ライダーアマゾンズ」はAmazonプライム・ビデオで2016年4月1日からSeason1を全13話配信。2017年4月7日からSeason2が全13話で配信された。シリーズ脚本は、特撮ファンにはおなじみの小林靖子が担当している。

     小林靖子は「仮面ライダー龍騎」「仮面ライダー電王」「仮面ライダーオーズ/OOO」など数多くの人気作品を手掛けており、仮面ライダーファンからは特に信頼の厚い人物。このため担当作品が発表されるや「靖子にゃん(愛称)脚本なら絶対面白い!」と期待されることも珍しくない一方、「推しの命は保証できない」とファンから言われるほどの衝撃展開を盛り込むことで知られている。

     そんな小林靖子脚本のSeason1・2。 2週連続公開される劇場版では、それぞれを劇場用に編集、再構成。「覚醒」「輪廻」とテーマ性を重視したストーリー構築が施され、新たな映画として公開される。なお、劇場公開決定の発表と同時に、タイトルロゴも解禁された。

     本作の物語はSeason1では、病弱でひきこもりがちな青年、水澤悠(演・藤田富)/仮面ライダーアマゾンオメガと、アマゾンを狩る男、鷹山仁(演・谷口賢志)/仮面ライダーアマゾンアルファという二人のライダーが中心。

     作品の舞台は、人間が作り出した人工生命体「アマゾン」と呼ばれる化け物たちが存在する世界。アマゾンはもともと大手製薬会社が秘密裏に研究していた。しかしSeason1の2年前に起きた事故で実験体が脱走。普段は人間と変わらぬ見た目をしているため、人間社会に溶け込み潜伏しているが、人間のたんぱく質を好み、食人欲を持っている。そのためアマゾンとしての本能が覚醒すると、欲求のままに暴走してしまう。

     そこで製薬会社が不祥事を世間に隠したまま「駆除班」という組織を結成。雇われているのは、元詐欺師や元警視庁特殊部隊員など一癖も二癖もある面子ばかり。その駆除班の前に現れたのが、対アマゾン能力をもつ二人の仮面ライダーアマゾン。

     公開される劇場版「Season1覚醒」では、「生と死」を重要なテーマとして扱い、悠、仁の二人の仮面ライダーアマゾンの正体、製薬会社に雇われた「駆除班」たちの葛藤などをおりまぜ、あの衝撃を再びドラマティックに、残酷に描きあげる。

     「Season2輪廻」は、Season1の続編でありながら、仮面ライダーアマゾンの力を持つ千翼(演・前嶋曜)/仮面ライダーアマゾンネオと、謎の少女・イユ(演:白本彩奈)の二人。二人の少年少女の秘密に、淡い恋愛要素なども織り交ぜ、Season1からの登場人物たちも登場して前作以上の残酷な物語が紡がれる。

     なお、Season2には、放送中の「仮面ライダービルド」(テレビ朝日系 毎週日曜午前9:00~)に仮面ライダークローズ/万丈龍我役で出演している赤楚衛二が、千翼が所属する不良集団TEAM Xのリーダー長瀬裕樹役として登場している。とはいえ、心に深い爪痕を残す作品がゆえ、うっかり子供に見せるのは注意したほうがいいだろう。仮面ライダーといえど、本作は子供向けではなく、完全に大人向けに作られている。

     「Season1 覚醒」は5月5日(土)より、「Season2 輪廻」は5月12日(土)から新宿バルト9他全国公開予定。詳細劇場については、東映の作品ページで確認してほしい。

    「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 劇場版「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 (C)石森プロ・東映

    (HideI)

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