ブッシュベイビーとも呼ばれている小型猿の仲間、ショウガラゴ。日本の家庭での飼育が許可されている数少ないサルの仲間ですが、SNSに投稿されたそのショウガラゴの様子があまりにもかわいくて世界中から注目されています。

 このショウガラゴはピザトル君という、2016年9月生まれの男の子。現在1歳8か月のピザトル君は体重183gの手乗りサイズですが、この大きさでもう成長し終わっているのだとか。そんなピザトル君が遊んでいる時に見せた表情がツイッターに投稿され、あまりにもかわいいと世界中からコメントが寄せられています。

 以前からトマトジュースが大好きなピザトル君、飼い主のKAYOさんがボールにミニトマトを混ぜて転がして遊ばせていました。最初はボールと一緒にミニトマトを置かれてもそれが食べられると気が付いていないピザトル君。

ミニトマトが食べ物だと気が付いていないピザトル君

 KAYOさんがピザトル君に向けてボールを転がしてあげると、はしゃぐようにボールをパシッと弾いていきます。3つのボールがピザトル君に向けて転がされ、楽しそうに弾いていくピザトル君。最後にミニトマトを転がしてみると……?パシッとキャッチ!あれ?さっきのと感触が違う……??びっくりした顔で思わず手を離すピザトル君ですが、少しキョロッっと辺りを窺い、ちょっとおっかなびっくりな様子でミニトマトに手を伸ばし、匂いをかぎながら転がし……。

ボールきた(><)


ボールとちゃう!


何やろこれ

 どうやらトマトジュースのにおいと同じらしい事に気が付いたピザトル君、食べられる事を確信したのか少しずつかじり出しました。両手でしっかりとミニトマトを持って、皮を少しずつ剥いてかじっているピザトル君にKAYOさんがピザトル君の前に落ちている物を拾おうと指を出してみると……「これ僕の!!」てな様子でしっかりとミニトマトを両手で抱えて立ち上がり、ちょっと警戒気味。

もしや食える?


わ!何すんねん(思わず立ち上がる)

 KAYOさんがちょっかいを出さないと安心したピザトル君、ミニトマトへのかぶりつきっぷりが途端に良くなりました。トマトうまうま……この一件までミニトマトを食べられると認識していなかったピザトル君でしたがこの食べっぷり。よほど気に入ったのでしょうね。

トマトうまぁ~(がぶりんちょ)

 KAYOさんにお話をお伺いしたところ、ピザトル君は他に小動物用のチーズやスイートポテト、パンも好きなんだそう。ショウガラゴは飼育数も少ないペットで何かあった時に診察できる獣医さんも限られています。また、トイレのしつけができずあちこちにマーキングもする上、元々の生息地はアフリカで冬場はヒーターを使うなど温度管理も必要。さらに飼い方のマニュアルもなく手探り状態で飼育しているそうで飼育の難易度は結構高そうです。警戒心も強く人に慣れるまで時間もかかるんだそう。嫌な事や怖い事があると鋭い歯で噛みつかれて流血の惨事になる事も。

 それでもペットとしてピザトル君をお迎えしたのは、KAYOさんが子供の頃からずっとサルが好きで一緒に生活したいと願っていたからだそうです。最初のうちは大変だったようですが、今では呼ぶと大きく飛び跳ねながら近寄ってくるなどとても懐いていますよ。ツイッターやインスタグラムに投稿されているピザトル君の様子はとても楽しく幸せそうで、ずっと見ていたくなりますね。

<記事化協力>
ショウガラゴのピザトル(@Pizzatoru_JP)と飼い主のKAYOさん

(梓川みいな)